最近のゲームボーイソフト事情(第2回/2019年)
ここまでのあらすじ
最近のゲームボーイソフト事情(2019年)
2019年4月21日はゲームボーイ生誕30周年記念日。
年明けすぐに新作ソフトの発売が発表されると、その後もさまざまなプロジェクトが動き出し、記念日に向けて日々盛り上がっていきます。
ちなみに、前回の周年記念(20周年)は、まだゲームショップに「遊戯王」「たまごっち」「ワンピース」などのソフトが山ほど並んでいて、SNSも今ほど浸透していなかったためか、盛り上がりもイマイチ。
むしろ、ゲームボーイカラー発売20周年の方が盛り上がっていた気がするので、今回が3回目の周年記念にして、最初の周年記念日といわんばかりです。
そして、ついに迎えた4月21日・・・。
ゲーム関係のSNSの書き込みは、ゲームボーイ生誕30周年記念の話題でジャックされます。
レアなサイン入り本体や周辺機器、オリジナルのバースデー画像やグッズ、そして、好きなソフトの紹介や、ゲームボーイの思い出などで大盛り上がり。
GeeBeeも大好きですよ!
「テトリス」「モトクロスマニアックス」「Sa・Gaシリーズ」!!
なんて、のんきに何時間もスマホを見ていたので、自分のツイートは見事に記念日の翌日となってしまいました。のんきが過ぎる!
・・・そうでした、新作ソフト発売のお話でした。
(2019年)
【1本目】
まずは、年明けすぐに新作ソフトの発売を予告し、世間を驚かせた「ゲームインパクト」さんの「ドラキュラの城」!
こちらは1画面クリア型の難易度高めのアクションゲームで、真EDを見るには2周クリアが必要な魔界村システムを採用と、実にノスタルジックな作り。
なによりこのソフトが凄かったのは、箱・説明書付きのソフトなのに、価格がファンお馴染みの「3,800円」だったこと(現在は4,000円)。
これは、当時のインディーズソフトでは考えられないほど安い価格だったので、本当に度肝を抜かれました(正直2~3倍くらいは覚悟してた)。
4月13日のイベントで先行販売されていた気もしますが、発売日はもちろん30周年記念日の4月21日と、こちらも隙なし!
発売後も、勢いそのままにチャンピオンシップロードなんとかばりの難易度の「アナザードラキュラの城」が発売され、「全クリアした人の中から抽選で1名にシルバーカートリッジが当たる」という当時っぽいキャンペーンも実施。
発売前に公開されたたまごっち(オスっちとメスっち)っぽさ満点のサンプルロムに始まり、2020年のいい大人達コラボ、それ以降も、当時を彷彿とさせる2in1ソフトの「ドラキュラの城コレクション」の発売、ゲームギアなどの他機種への展開などなど、2019年から現在まで、とにかく盛り上がっている一本です。
【2本目】
こちらも年明けすぐ・・・というより、元旦に海外(itch.io)で公開された、「snorpung」さん制作の同人ソフト「弾丸GB」!
こちらは、ゲームボーイでは珍しいボスラッシュのみの弾幕シューティングで、処理落ちするんじゃないかと思うほど弾が出てきて、処理落ちしてるんじゃないかと思うほどもっさりと動きます。
そのスローな感じでドット単位で避けるのも、当たり判定は中心の1ドットのみ!・・・といった点も、弾幕系シューティングゲーム世代には、どストライクな内容。
当然、海外のファンにも刺さりまくり、ついにはリアルカートリッジを発売する業者まで登場。最終的には箱と説明書が付いた完全版まで発売されました。海外パワーおそるべしです。
【3本目】
続いて3本目は、6月に「ゲームインパクト」さんから発売された、「冴子先生のお色気ブラックジャックGB」!
イベントで先行販売されたプレミアムセットは、収納ケースが懐かしのビデオテープケース、下に怪しげに書かれた「GB用ROMカセット」の文字、アダルトシリーズの金色シールと、ファミコン非公認ソフトばりのアンオフィシャル感を漂わせています。
中に入っている特典もなかなかにぶっ飛んでいて、こんな感じ。
さすがは令和。超ハイテクな3Dメガネで飛び出す立体画像を楽しむことができました。
【4本目】
続けても同じく「ゲームインパクト」さんから発売された、「GBドットイラスト」!
こちらのソフトはゲームではなく、有名グラフィッカーのオリジナル画像をゲームボーイソフトで楽しめるコラボソフト。
2019年は2本発売されており、8月に「ザナドゥ」や「イース」などで有名な「山根ともお」さんとのコラボが、10月には「くにおくん」や「ダブルドラゴン」などのキャラデザで有名な「元テクノスジャパンのkon氏」とのコラボが実現しています。
【5本目】
最後に紹介するのは、2017年に世界をアッといわせた「Tobu Tobu Girl」のカラーリメイクソフト「とぶとぶがーるでらっくす」!
こちらは白黒版だった前作のリメイク版で、レトロゲーム新作ソフトの発売プロジェクトを手掛ける「First Press Games」さんと、前作を制作した「Tangram Games」さんがタッグを組んで、クラウドファンディングで発売したソフトです(Kickstarter)。
このソフト、上の画像のキャプションにも書いたとおり、現在の「First Press Games」さんではおなじみのオリジナルコインや、ポスター、サントラCDなど、作りこみこみがハンパではありません。
なんと、通常版と限定版で箱やカートリッジの色が違うどころか、説明書やシールの色まで違っています。これはいい意味でやばい。
そして、よく見ると「カートリッジ」も「カートリッジケース」もオリジナル!
カートリッジ上部には「GAME」と書かれていることがほとんどなので、これには絶句・・・。予定より遅い完成に、途中までドキドキしていましたが、届いてみて納得の一本でした。
ちなみに、こちらは実は説明書などは英語版。ということで、2022年2月についに新装版(完全日本語版)が発売されました(パチパチパチパチ)!!
通常版と限定版がコレクターボックスに収納された「コレクターエディション」は75本限定なので、後で後悔する前に買っておきましょう。
【6本目】
・・・最後にと書いておいて、もう1本紹介するのを忘れていました。
11月のゲームレジェンドで、「ゲームインパクト」さんからひっそりと(?)発売された「ビンゴマシーンGB」です。
こちらはまさにビンゴ用のソフトで、カートリッジは「クリアー」と「黄色」の2色。
通販では黄色のみの取り扱いだったため、画像のクリアーは、イベント専売のちょっとレアなカラーとなります。
ちなみに、現在はブリスターパックではなく、専用ケース入りの「NEWビンゴマシーン」が販売中。カラーも「スケルトンブルー」と「黄色」に変更されています。
以上で2019年は終了。
ゲームボーイ本格再始動の年にして、完成度の高いソフトが次々に発売された驚きの1年でした。
でも、まだまだこれから。翌年以降はさらに飛躍した年となるのです(つづく)!
(おまけ)
(謝辞)
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