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K-165 青年ブルータス胸像

石膏像サイズ: H.53×W.33×D.25cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前1世紀頃
収蔵美術館 : ローマ・カピトリーノ美術館
作者    : 

共和制ローマ末期の政治家で、カエサル暗殺の首謀者であったマルクス・ユニウス・ブルートゥス(Marcus Junius Brutus B.C.85-42)の肖像です。カエサルの愛人であったセルウィリアの子供とされます(父親がカエサルかどうかは不明)。カエサルと対立する共和政派の元老院議員でしたが、独裁官となったカエサルからも寛大な庇護を受け政治の中枢で活躍しました。しかし、日増しに権力を集中させてゆくカエサルに対して危機感を抱く人々によってカエサル暗殺計画の首謀者の一人に祭り上げられてしまい事件に関与することとなりました。カエサルの暗殺計画には、他にマルクスの従弟にあたるデキムス・ユニウス・ブルートゥスという人物も関与していましたが、こちらもカエサル腹心の部下で、有名な「ブルータスお前もか・・」のセリフはこ
のデキムスに向けたものとの説もあります。

ローマ・カピトリーノ美術館収蔵 マルクス・ブルートゥス像 石膏像の原形となったもの (写真はWikimedia commonsより)


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