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パリ・オペラ座の日々1993~1994:12 月6~12日 歯痛と迫る年末


この週、次の週と妻の親知らずが痛み出して、なかなか陰鬱な日記が続きます。北国らしい日の短さと、厳しい寒さでなんとなく気分も落ち込みがち。パリ滞在の終わりが見えてきたことで、日本から遊びに来てくれる親族・友人も増えてきて、嬉しい気持ちもある反面、ちょっと負担に感じたりもしていました。年末が近づいてなんとなくそわそわしています。


12月6日

本日、(雪)はFIAPの最終日もお休み。歯の痛みを訴える。(G)はFIAP、FNACなど行ったのみで平凡な一日。オペラ座のチケット購入も控える。町はだんだんクリスマスムードになってきた。アパートの前にもクリスマスの電飾が灯る。

FNAC 54F
カフェ 13F


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12月7日

(雪)は本日も家で安静に。(G)はイリフネ→FIAPと出かけた。義母、叔母との食事のために7区の「Le bouronnais」を予約した。年末のスケジュールがだんだん埋まってきた。

マック 12F
カフェ 15F
ポム・ド・パン 12F


12月8日

朝はくるみ割り人形のチケット買い出し。10時15分くらいにオペラ座に着いたのに出遅れて大変だった。かなりダメな席をゲット。例によってS女史がチケット列に居たので話し込む。FIAPはいつも通り。義母のためのホテル予約完了。バスチーユのホテルにした。

オペラ座チケット 480F
カフェ 24F
昼食 39F
カフェ 22F
プリズニック 139F
アツコさんに「ピカソ」のチケットを売却 +120F


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(冬枯れたセーヌ川とシテ島)


12月9日

今朝は気合を入れて8時45分にオペラ座に到着。その時間からすでにS女史&セシルちゃんがチケット列をオーガナイズして仕切ってた。結局取れたのは3LCのまあまあの席だったけど、昨日よりはよかった。くるみ割りは競争率が高い。チケット買った後、S女史とお茶して話し込む。話は尽きずとにかく面白い人。午後はFIAPへ。

オペラ座チケット 510F
カフェ 36F
ピザ 42F


12月10日

本日、(雪)の歯痛がひどくなってしまい、American Hospitalへ駆け込む。やっぱり親知らずが痛んでいるとのこと。帰宅してからあれこれ検討する。一時的に帰国するのか、こちらで治療するのか…。この件で(G)はFIAPも休んでしまった。。

夕方、今夜の「オンブル」のチケットをどうするかで方々に連絡する。結局S女史が買い取ってくれた。車でわざわざサン・マンデまで来てくれてチケットを渡す。感謝です。

アメリカン・ホスピタル 650F(保険で補填)
SHOPI 68F

オンブルのチケット売却 +210F



12月11日

午前中は今後のことを話し合ったりして、結局1月まではとにかくここに居て対応することにした。午後はルーブル美術館に新設されたブティック街→ジュンク堂→京子食品で買い物。ルーブルでは、ムラージュ複製工房のカタログなど購入した。明日はシングーが遊びに来る予定。

プリズニック 23f
ルーブルでカタログ 60F
京子食品 367F
カフェ 32F
向かいのスーパー 112F


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左がルーブル美術館内のブティックで購入したムラージュ複製工房のカタログ(右は後日、シャイヨ宮にある工房に行って購入したもっと大きなカタログ)

実家の仕事でもあり、帰国後に継承することになった石膏像工房の仕事は、じつはフランス、ドイツ、イタリア、英国などが圧倒的にイニシアチブを持っている世界です。その中でもフランスの半官半民組織であるムラージュ複製工房は、その技術・規模などで間違いなく世界最高水準にあります。ヨーロッパから遥か離れた日本の石膏屋とでは、巨象とアリくらいの差がありますし、歴史的な発展の経緯も違いますから比較する意味も無いのですが、本家にお参りするような気持ちでルーブル美術館の直販ブティックを見学しました。資料的なものが大事かと思い、実家の父へのお土産としてカタログを何冊か購入しました。



12月12日

今日もなんだかバタバタ。午前中は市場で買い物。午後はシングーが友達を連れてやって来た。韓国で有名なコメディアンのパートナーさんみたい。少しお話して、ヴァンセンヌの森を案内する予定だったのだけど、あいにく雨がひどくなってしまい、結局森へは韓国勢だけでいってもらうことにして見送る。

市場 80F



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