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B-529 ドクロ(トゥルカナ・ボーイ)

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石膏像サイズ: H.14×W.13.5×D.21cm(原作サイズ)
制作年代  : 150万年前
収蔵美術館 : ケニア
出土地・年 : ケニア 1984年

およそ150万年前に生息していた、ヒト属ホモ・エルガステルの代表的な化石を型取りした製品です。

この頭骨は、1984年にケニアのトゥルカナ湖の西岸から発見されたため、この名が付きました。男性であることは、骨盤などの形状から特定されていて、年齢は7歳~15歳の間で、9歳くらいだろうと推定されています。脳容積は1000ccに満たなかったと推定されています(現代人は1200~1500cc)。体型的には、現代人と遜色ないレベルに到達しています。現在の我々のような人類は、ヒト属ホモ・サピエンスという分類に属するわけですが、これは最終的な生き残りの”ヒト属”であって、そこに至るまでには様々な種類のヒト属が発生しては絶滅していったと考えられています。ヒト属は、200万年前にアウストラロピテクス属から分化し、ホモサピエンスは40万年~25万年前に発生したとされています。この間に、ホモ・エレクトス(北京原人、ジャワ原人など)、ホモ・ネアンデルターレンシスなどが発生→絶滅していったわけで、この石膏像のホモ・エルガステルもそういった種族のひとつということになります。

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ケニアの博物館収蔵 発掘されたオリジナルの全身骨格標本
(写真はWikimedia commonsより)


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