見出し画像

パリ・オペラ座の日々1993~1994:9月19、20日 K君パリに来る②


9月19日

昨日の強行軍ですっかりノドが痛くなって寝込んでしまった。仕方ないので本日はK君に自由に観光してもらう。夕方K君から電話をもらってイタリア広場まで出かける。中華の店「Hawaii」で3人で夕食。ひとり70Fくらいで安くて美味しい。明日も同様に日中はひとりで観光してもらって、夕食に合流ということにした。

中華 140F
カフェ 20F
ラーメン 55F


9月20日

本日もK君はひとりで観光。我々は午前中はオペラ座のチケットの買い出し。免税店、JUNK堂書店など周ってラーメン屋さんで昼食。味はまあまあだが値段が高い。。その後、Tabacで当選したBancoを換金してもらった(意外とすんなり)。

午後はK君と合流できたのでオルセー美術館を一緒に鑑賞。有名作品だけざざっと観る。バスチーユのFNACなどにも行き帰宅。夕方にサン・マンデに戻ってクスクスを作って食べたり、ヴァンセンヌの森を案内したりした。明日からはサン・マロに行ってきます。

オペラ座チケット 120F
オルセー美術館チケット 165F
免税店クラランス 144F
ラーメン屋 96F
カフェ 36F
スーパー 65F


引き続きK君のパリ滞在をサポートしつつ、自分たちの用事もこなしています。

9月末からのオペラ座バレエ新シーズンに備えて、こまめにガルニエ宮まで出かけてチケットを購入しています。全てがスマホで完結してしまう昨今では考えられないことですが、この頃はネットは「ゼロ」です。かろうじてFaxと電話があるだけ。チケット窓口の発券システムがようやく電子化されたような段階でした。でもこれがまたよく故障するの…(笑)  一時間くらい並んだ後に「故障だから今日は発売無しです」なんていうアナウンスの時もありました(がっくし_| ̄|○ … 諦めてみんな散っていく …)


20日に換金したBancoというのは、スクラッチ式の宝くじです。町の至る所にあるTabacというタバコ屋さんなどで販売しています。それまでも何度か買ったことがあったので、話のタネにとK君と一緒に購入したら、なんと10F(クジ2枚)の購入で1000F(!!!)が当たってしまいました。これは当時のレートで2万円くらいに相当します。最高金額は100万円とか、それくらいだったと思いますが、それでも2万円はすごい!わいわい盛り上がって、どこかのレストランでみんなで食事しようという話になりました。

画像1

当然ですが手元に残っているのはハズレくじばかり。国は違っても人間の欲は同じことですね。こういったスクラッチくじ以外だと、当時はLOTOが盛り上がってました。抽選会はテレビ中継されていて、刻一刻と数字が発表されていくような番組を見たことがあります。こちらは結局買わずじまいでした(仕組みがよく分からなかった)

到着からの3日間でパリ市内はずいぶん観光できたということだったので、どこか近場へ旅行に行こうという話になりました。僕たちが1990年の新婚の時に訪れたブルターニュ地方のサン・マロへ出かけることにしました。町の様子も知っているし、モン・サン・ミッシェルほどメジャーではなく、でも素晴らしい風情のある場所ということで推奨しました。

画像2

みなさんよくご存じのモン・サン・ミッシェル。サン・マロはその隣町になります(といっても直線距離で30㎞くらい離れてる)

画像3

モン・サン・ミッシェルの孤島はサン・マロ湾の中に位置しています。


で、こちらがサン・マロの様子

画像4

この写真は海側から城塞都市のサンマロ旧市街を望んでいます。手前の岩場は時間帯によって完全に水没します。サン・マロ湾は世界でも珍しい干満の差で知られています。満潮時は外壁のところまでタプタプに海になります(笑)

ということで明日からはブルターニュへの一泊旅行に出かけます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?