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不登校のススメ 〜その4〜

不登校ってことを忘れてる

娘は、小6の冬から完全不登校に入りました。
その原因は、当時の担任の複数の児童に対する
日常的な恫喝・暴行です。

娘は、その先生だけでなく、その先生の言動に
見て見ぬふりを決め込んだ他の先生たち、
またそれがバレないように
隠そうとした先生たち、
その先生をベテランになる歳まで
担任に採用し続けているそれまでの校長たちも、
問題を報告されても働かない教育委員会も、
つまり、日本の学校システムそのものを
一切信用していません。

今の学校は、いったい誰のためにあるのか?

先生たちは、こどもたちの成長を
後押ししたいとか、
こどもたちの未来の可能性を広げたいなんて
一ミリも思っていなくて、
うわべだけの「サービス」を
「保護者たち」にしているだけなのではないか?

どこでも気軽に学ぼうと思えば
簡単に学べるこの時代に、
わざわざ毎日通って、一日中
学校で過ごさないといけない意味は?

今の学校は、質の悪い
無料の託児所と化してない?

学校に行かないと、本当に将来、不幸になる?

行きたくないと訴えたのに
学校に無理矢理行かされて、
自己肯定感がズタズタになって、
その後、自〇を選んだ人は、
学校にがんばって行ったおかげで
「将来、幸福になった」人?

義務教育って、どんな人を対象にした制度?

教育を受ける権利を行使できる
権限がある人は誰?

娘も、私たちも、深く、深く考えました。

中学生になって、
やはり学校に行かない選択をした娘に

中学校の先生たちがしてくれたことは、
せっせと娘が楽しく生きてることを
伝えに来てくれる、
先生たちにとって都合のいい相手である
私(保護者)への労いばかり。

私の勘違いかな?と思いながら何度も
「一番がんばっているのは娘ですから。」と
複数回伝えても鬼スルー。
毎回、娘の存在を認める言葉は一切発せず。

「不登校のご家庭にも
電話しなきゃいけないから、電話してる」と
2回も念押しするように言う先生。

顔を合わせる度、不快でしかたなかったです。

仕事を「しなきゃいけない」と思うなら、
先生の適性がない人材だから、
他の生徒のためにも今すぐやめればいいのに。
こういう志の無い先生って、いるだけで害。

とにかく早く、立ち去りたかった。

目の前の相手の気持ちや、
この場にいない人の気持ちを察する能力を
持ってるのに使おうとしない人との会話は、
時間の無駄だから。

先生たちの目線が、生徒たちを透過して
親だけを見ていることもよくわかりました。

というわけで、娘を含む私たち家族は、
私・夫それぞれの両親も完全に納得済みで、
日本の学校に対する執着を完全に捨てました。

見限りました。

小学校・中学校の、質の悪く志の低い、
見た目だけちゃんとしてそうな先生たちに
感謝です(笑)

今は、私も、
中学校と連絡を取り合っていません。
(年に1回くらい、家族みんな毎日
楽しくやってますって手紙でも出そうかな?
向こうさんは、娘が生存してりゃ
気が済むんだろうから)

また、娘は、高卒認定試験を受けて
イラストを学べる大学を卒業し、
日本の企業に就職したい気持ちでいましたが、
実際にその会社を訪ねてみた上で、
何か違うと違和感を感じたようで、
それもやめました。

娘はもうすでに、入りたかった大学で学べる
イラストの専門技術を自ら学び始めています。

また、そこでは学べない音楽や
プログラミングについても
すでに勉強を開始しています。

よく考えたら、
わざわざ大学や短大、専門学校に
入ることができるという、
大人が勝手に作った制度的に決められた
年齢まで待ってから
専門的なことを学び始めるなんて、無意味。

やりたい時に、さっさと始めた方が早い。

学びたいという動機がある瞬間が
一番の学び時なのです。

高卒認定試験に向けてしていた勉強の中で
唯一「これだけはやる」と言って、
参考書を自室に持っていった英語も、
毎日コツコツ勉強して、
中学3年間で学ぶ英文法のドリルが
半分、済んだそうです。

つまり、中学2年の夏まで済んでます。
その参考書の確認テストも満点だったそう。

外国語を学べるアプリも
土日も毎日欠かさずしているそうで、
コツコツ進んでいるみたいです。

来年4月からは
オンライン英会話も始めます。

そう、学校なんか行かなくても、
本人に「学びたい」「必要だ」という
動機さえあれば、
家だろうが、一人だろうが、
ほんのちょっと手助けするだけで学べるんです。

これらは、もし学校に行っていたら
絶対にできないことだったと思います。

よく考えたら、中学校以降の
中間・期末テスト用の勉強も、
受験用の勉強も、どちらも、
大人がこどもたちを線引きするために
大人の都合で作られた紙切れ上の
限られた問題を解くためで、

こどもたちは、
「今回のテスト範囲は〇〇~◇◇だって」
「この先生なら、こういう問題を出しそう」
「自分の中学校のテスト対策は、
〇〇塾に行くと詳しくわかるらしい」
「この学校は、こういうタイプの問題を
出すらしい」
と、大人の顔色伺いを、人生の長い期間をかけて
させられているだけでは??

なんて思うのです。

現代文の問題なんて、作者自身が
「そんなつもりで書いてない」っていう内容が
模範解答として堂々と載ってるし(笑)

「出題者の意図を読め」って先生から
言われる生徒さん多いと思います。
勉強ですら「空気読め」って…
何を目的に勉強してんの?ってなります(笑)

そりゃ、
「勉強なんか楽しくない」ってなりますよ。

本当は「知らなかったことを知れる」
「気づかなかったことに気づく」っていうのは
幸せホルモンが放出されるほど
楽しいことなのに。

学校に行ったがために、その喜びを奪われる…

ここで、娘(現在12歳)の
今の一日の流れを紹介します。

以下が、自信と
自分の人生を歩くことの楽しさを取り戻した
完全不登校児童の日常です。

娘の一日

朝  毎朝7時に、娘自らが設定した
   目覚まし時計が大音量で鳴りますが、
   その日の体調などで、起きる時間は
   自分で決めています。


※誰も起こしませんし、
何時に起きても誰も文句言いません。
あんまり遅いと「生きているかな」と心配になり、
そっと部屋をのぞくことはありますが、
それでも「眠れるというのはいいことだ!」
と喜ぶだけで、起こしません。
かつての娘には不眠症状が強くあったこともあり、
娘が長く眠れることは喜びでしかないからです。
ほとんどの日は7時過ぎに起きてきます。
登校時間が不要なので、ゆっくり寝ていられます。

朝食  自分で準備して、食べます。

※このタイミングで、体温測定をして
起床時間や頭痛などの体調の異常がないかを
私にLINEしてくれます。
私がバイトに行っている間に娘に何かあったらと
心配な私のわがままに付き合ってもらってます。
もし何かあれば、母が対応してくれることに
なっていますが、今のところは幸い
母の出動はなくても済んでいます。

※ちなみに主人は、7時前に
会社に出発してしまうのでいません。
県外出張もしょっちゅうなので、
そもそも家にいない日も多いです。

本人曰く、寂しいとかはなく、
「むしろ自由にできて快適」とのこと(笑)

午前中 英語の文法ドリル・英語学習アプリを
    自分で量を決めて進めています。
    その他は、今、
    自分が取り組みたい課題などから
    今日することを決めて
    ノートに書いてプラニング。
    それを自分のタイミングで
    休憩しながらして
    過ごしているようです。

※本人は勉強している自覚はなく、
自分がなりたい目標に必要なスキルのうち、
今したいことをしているだけみたい。

その中で「もうちょっとこうしたいな」とか、
「こういうことができるようになれば、
自分の目標に近づけるかも」
という向上欲求が自然と出るようです。

そうして課題が浮き彫りになると、
またそれをYoutube先生で検索したり、
月2回のイラスト教室や
ITに特化したデイサービスなどで、
自分から先生に
「〇〇をやりたいんですけど」とお願いして
教えていただき、学んでいます。

検定の合格、絶対音感の獲得など、
すでに成果が出始めています。

昼食 12時頃。
平日は、私が作ったものを一緒に食べます
(たいしたものではないですが)

※バイトは昼前に終わるので、
 昼食では、娘との大事な二人時間を
 楽しませてもらってます。
(夫がいる土日祝日はもちろん一緒に)

午後 お出かけの用事は、ほぼ100%
   午後にプランニングしています。

※創作活動に特化したデイサービス、
 ITに特化したデイサービス、
 個人レッスンタイプのイラスト教室、
 定期的に通っている精神科
 (敢えて、大人も診れる所を選んでます)
 障害を持つ人を専門とした歯医者の定期検診、
 月2回のカウンセリング
(私と夫は、娘とは別室でカウンセリング)
 他、娘が行きたいと言った場所に行くなど

※娘が関わることの日程は、
 娘に意思決定の権利がないもの以外は
 ほぼ100%、娘に決めてもらってます。
 決断(意思決定)は自律への大事な要素なので
 小さい時から、履きたい靴下などから始めて
 徐々に難易度の高い意思決定もできるように
 考えていました。

帰宅後 自由時間
(ボカロ曲などの歌の練習したりしてるっぽい)

夕食 19時くらい
※たいてい、ポケモン・プリキュア・
大人プリキュア(←今、プリキュアにドはまり中)、
ネコ動画、英語関連動画、
自己啓発系動画などを見ておしゃべりしながら。
夫と食べられる日も、けっこうある。
※食べるのに時間をかけるタイプ。
だいたい一時間くらいかけて食べてる。

風呂 20時~20時半くらい

※お腹にいる時から風呂好き。長い(笑)

就寝 21時過ぎには布団に入る

※朝スッキリ起きれないからと、
 自らの意志で就寝時間を確保していて、
 自分の中学生時代を思い出すと
 恥ずかしいくらいちゃんとしてる。

 人って、自分の意志に任せてあげると、
 自分で考えて動けるようになるんだなと思う。
 こちらが待つと時間はかかるように感じるけど
 それでも信じてたら自分で気づいて動き出す。
 人間って、すごい。

といった感じで、結構毎日忙しく、
そして規則正しく過ごしています。

毎日の生活リズムを規則正しくしてないと
気持ち悪いのはASDの特性であり、
特技なのではないかと思う、今日この頃。

だから、毎週金曜日が終わると、
「あー!一週間が終わった!土日だ!やった!」
と嬉しそうにしていますし、外出が多いせいか、
曜日感覚がなくなることもないようです。

これも、引越してすぐに
学校以外の安心して過ごせる居場所作りに
奔走しておいてよかったと思うところです。

土曜日は、外出することも多いですが、
日曜日は、娘はできれば
一歩も家から出たくないらしく、
「ダラダラデー」として過ごして、
メリハリをつけて、疲れすぎないように
コントロールしているようです。

夫と私は、娘の立てたプラン(意志決定)を
大事にしているので、できるだけ日曜は
外出の予定を入れないようにしています。
(その代わり、留守番をお願いして
夫と二人の散歩時間などをいただいてます)

また、私たちは娘のがんばる姿に
気づく努力を忘れないだけでよく、
「コツコツがんばってるね!」「いいね!」と
娘への気持ちを素直に言葉にして伝えるだけ。
これくらいしかできないというか。
娘の人生を生きるのは、娘の権利だから、
とにかく邪魔しないようにします。

最後は結局、コレ

現在は、娘も夫も私も、
お互いに精神的自立ができている感じで、
いつの間にか、お互いが、それぞれしたいことを
めいっぱいして楽しくいられるよう
助け合うような関係になれている気がします。

ただ、「我が子」というものに対するキュンは
止められないので、時々見られる寝顔や
もぐもぐとご飯を咀嚼する様子などを見ると、
つい「かわいい…」とつぶやいてしまう
衝動は止められません(笑)

そんな感じで、我が家はもはや
「学校」という存在を忘れかけています。

外出時に、制服を着たおこさんたちを
見かけることもありますが、
私たちは運よく転勤族で、
彼らのことを一切知らないので、
「学生さんが歩いてるな」と思うだけ。

「知らない人が自転車乗ってるな」と
同じレベルの認識でしかありません。

もし、今後、不登校児がもっと増えて
(増えると思う)
「通わないと、中卒の肩書もやらねえぞ」と
文科省が謎の発言をしても、
別にどうでもいいです。
(そうなったらいよいよ日本の教育はオワコン)

学校に行っても、そこにあるのは
仲良くするのが当たり前という
謎の前提でランダムで送り込まれたトモダチ、
人生の浪費・自己肯定感の摩耗の日々、
わけのわからないルールに縛り付けられて
「みんなと同じことができないと落ちこぼれ」
という軍隊的・宗教的に行われる
謎の道徳観の植え付けなので。

「学校出てない人は採用しない」という企業は
新しい情報を入れる努力をしていないか、
時代錯誤の理念で動いているので、
いずれ経営が立ち行かなくなるでしょうし。

たしかに小学校レベルまでの勉強だけは
学んだ方がいいけど、
別にそれは小学校でなくてもできるし、
それ以上は、専門性を上げる時間に費やした方が
将来AIを使う側の人材になれると思う。

自分がしたいことしてれば、
自然と人との良好な関係も学べるし。

悩んで、もがいて、
そんな当たり前に気づけるようになれて、
よかった。

娘は、今、元気です。

「毎日けっこう楽しくやれてる~」と
顔をほころばせながら言えてます。

私も、夫も、元気です。
3人とも
「やりたいことをやってもいいんだ」という
案外、みんな忘れちゃってる事実を思い出せて、
やりたいことに気づけて、
それができているので、
毎日が充実してて楽しいです。

年齢(若すぎるとか、年齢重ね過ぎたとか)は、
忘れてます。
やりたいことするって、すごく大変で忙しいし、
かつ、すごく楽しいから。それどころじゃない。

というわけで、
それぞれの目標に向かって、これからも
みんなで1ミリずつ成長していこうと思います。

家族みんなでの不登校決断。

心からオススメです。

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