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庭のねこ ねこの庭

もし自分が猫になれたら 一日なにして過ごすだろう。一生をなにして過ごすだろう

庭でぐーたらしている猫を眺めながら そんなことを考えてみた

目が覚める。腹が減る
今日を生きるための食糧を確保しなければ

虫とかネズミとか捕まえるんだろうか
面倒くさいな
そうだ。人間に媚を売ってエサをもらおう
せっかく猫になれたんだし この「特権」を利用しない手はない
と 自分ならきっとそう思うだろうな

「ごろにゃーご」

エサをもらう。これが朝飯。昼になりまた腹が減る

「ごろにゃーご」

また別のお宅で 今度は昼飯。同じ要領で夜飯も

「人間なんてちょろにゃーご」

これで飯の心配はなし!
寝るだけ寝て 食べるだけ食べて あとはどうする?
持て余す この自由!


自分なら 余った時間できっと庭をつくるだろう

庭づくりはまず土地選びから始まる
条件は 人間やカラスや他の猫に邪魔されない 閑静な草地
風通しと水はけは超重要。ジメジメ最悪
日当たり悪いのは論外だけど 直射日光もきついから 大きな木の下 木漏れ日の下がいいね
近くに川など水場があれば最高(氾濫の危険性は要チェック)


で これだというところを見つけたら…

① まずはマーキング(一応)
②草を踏み倒してなんとなくゾーニング(あとでまた拡張も可)
③穴を掘って種をまく。苗を移植してもよいが あえて種から楽しみたい。時間はいくらでもある
④平たい大きな石を持ってきて昼寝石に
⑤種の発芽を待つ。成長を見守る。爪と牙で剪定
⑥再び①に戻り エリアを拡張していく

そんな感じで
一生かけて自分だけの夢の庭をつくるだろう
そして自分の死期が近づいたら やっぱり庭で死ぬだろう
そんな最期って最高だなー(にゃー)


と。もちろんこれは 自分がもしも猫だったら…の話
あるいは 本当はそんな人生いいなーと思っている(かもしれない)…という話


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ちなみに夏目漱石のは読んだことないけど 多分こんな内容ではないと思う

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