アルコロジーの夢と過ぎ去った未来
アルコロジーに関する夢を度々見ることがある。
アルコロジーとは……、
と、Wikipediaからの引用説明ではあるが、要するに街の機能が全て集約された巨大な建造物である。
建造物内で生活はもちろん、仕事や商業施設など必要なものが全てが存在し完結する。
さて、何故そんな事を知っているのかというと、子供の頃に遊んだ街づくりシミュレーションゲーム、シムシティ2000の影響である。
1990年代に発売されたにも関わらず、シムシティ2000には未だに実現できていないマイクロ波発電所や核融合発電所が設置できるようになる。
そしてアルコロジー関係の建造物が幾つも存在していた。
それらはゲーム終盤に登場する建造物なので、子供の頃の自分は攻略本を眺めながら、奇妙なアルコロジーの造形に惹かれ「何なんだこの建物は!?」と想像を膨らませていた。
「建物内に街がある」という考えは刺激的で「中はどんな感じなんだろう」とか「いつ現実に建てられるんだろう」とかアルコロジーの絵が載っているページだけを何回も見ていた。
隕石映画などで地球が滅びそうな恐怖を感じると、「なんで宇宙に逃げられるエクソダス・アルコが未だにないんだろう」とか思っていた。
さすがに大人になってからはアルコロジーの妄想は少なく(?)なってしまったが、子供の頃の記憶を整理するのかなんなのか、こうやってアルコロジーの夢を見ることがある。
あれから云十年、今は2023年。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の2015年の未来は果てしないと思っていたし、「AKIRA」や「ブレードランナー」の2019年の未来も過ぎてしまった。
他にも過ぎ去った未来を挙げればきりはないが、あれだけ未来と感じていた世界が、年代が過去になるというものは衝撃的である。
しかし、レストランで各席に端末から注文したり、猫ちゃん配膳ロボットが配膳したり、ほとんどの人が一昔前のPC並の性能を持った手のひらサイズの端末を持っていたりと、冷静に考えれば未来っぽいことはたくさんあるのだ。
これから先、アルコロジーが建造される未来はやってくるのだろうか。
一つ分かってきたことは、未来を想像するのは簡単だが、未来を予想するのは難しいということ。
今日はこの辺で。
ギアでした。゜ω゜)ノ
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