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琉球独立の実現性1-1

琉球人の“反日”が400年以上も続く理由


沖縄県と言えば「米軍基地絡みで反日運動が激化している地域」という認識があるかもしれない。反基地運動でもっとも有名なものにひめゆりの塔事件があるが、琉球人の反日は必ずしも米軍基地に限ったことではない。

仮に米軍基地が無かったとしても琉球人の反日気質は今と変わらないだろう。これは琉球人の帰属意識が日本に置かれていないのが理由である。日本は沖縄県が日本の一部であり、琉球人も自分と同じ日本人と見ている。しかし琉球人にそのような考えは微塵も無い。沖縄県は琉球国であり、日本人は自分たちの先祖を蹂躙した邪悪な侵略者である。侵略者に対して帰属意識を持つ方があり得ない話だ。

では侵略とは何を指すのか。これは1609年に薩摩藩が行った琉球侵攻を意味している。日本にとっては400年前の歴史の一部にすぎないが、琉球人にとっては国際法違反に該当する侵略行為であり、現在進行形の奴隷政策の起点として扱われている。今日に至るまで我らの国は日本に侵攻され続けている、というのが琉球人の実感と言えるだろう。


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日本は「同じ日本人だから」と思っている


日本が琉球人の反日を理解できないのは「同じ日本人なのになぜ反日になるのか」と考えるためだが、そもそもの前提が間違っている。琉球人は法律上は日本人だが、その気質は琉球人である。戸籍を作る関係上、日本人扱いになっているが魂は決して日本人と同一ではない。その点を見誤っているため、いつまで経っても琉球人が反日になる理由を理解できないのだ。

この問題は日本政府にもあり、普天間をはじめとする基地の移設や増設に琉球人が強く反発するのに対して「同じ日本人だから納得してくれ」と接する以上、状況は決して改善されることはない。まったく別の民族なのに同じ日本人扱いするから色々とこじれてしまい、解決することも解決できなくなってしまう。基地に限らず、沖縄県の領有権問題も「日本人と琉球人」の認識の違いがトラブルを生み出していると言っても過言ではない。


基地を作るか撤退するか、沖縄県を日本領にし続けるか領有権を放棄して琉球独立に至らせるか、いずれにしても琉球人を日本人として扱うという誤った認識を改めない限り、良きにつけ悪しきにつけ事態は変わらないだろう。

※1-2に続きます。

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