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10年続けた土壌消毒をやめます!!❌

昨年まで、慣行的農法を行っており毎年土壌消毒という工程を行っておりました。

具体的には、畑に薬剤を注入し畑の中の害虫をすべて殺虫します。

さつまいもには、ネコブセンチュウ等の被害をもたらす害虫がいます。

※害虫と言っても人間にとっての定義で、本来は害があるものではありません。

農作物を阻害する生物的ストレスといわれるものが、葉を食べたり根を食べたりする虫や、葉を覆い隠して光合成を阻害する雑草です。

その生物的ストレスを除去するために、農薬や殺虫剤を多用して収穫量をあげようというのが近代的な農業であってうちもその農法を10年以上やってきました。

しかし、やはり自然の道理に背いているし、楽をしようとしたことのつけが回ってきています。

年々農薬が効かなくなり、土壌消毒を行うことで他の有用な微生物も殺してしまうため、土壌自体が弱くなってきていました。

本来土壌には様々な微生物がおり、その微生物が有機物を分解して無機物にして、その無機物を植物が吸収する。

微生物の出す糊が、土壌を団粒化させて通気性を良くし農作物にとってリラックスできる環境をつくる。等、微生物のちからがすごく大事だなと感じました。

人間は24時間働けませんが、微生物はずっと土壌を良くする活動をしてくれます。

先日、ぼかし肥料を使って土壌団粒化の実験を行いました。

以下が団粒化前の土壌↓

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以下がぼかし肥料を投入して2 週間後の土壌です。土の粒が大きくなり、明らかに違っています。↓

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この結果を見たとき、微生物すげーーーと感動しました。

どんな土壌改良剤を投入してもこうはならないと思いますし、水はけも良くなり明らかに土壌環境が改善しました。

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少し脱線しましたが、さつまいもの栽培に関しては安心安全はもちろん微生物の力を借りながら、作物が元気に育つサポートをできるような農業に挑戦していきたいと思います。

かといって、センチュウからの被害を受けては経営がなりたちませんので、被害をもたらすセンチュウのみに効く粒状の農薬を利用して行きます。

これまでやってきたことを、やめるのは勇気がいりますがより良いものを作れる技術を学び、実践しながらより良い作物を作れるように頑張ります。

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