書きたがりの手帳。
もう年末で震えますね…
仕事上、年末とか年度末とかあんまり関係ないのですが、1年という区切りがくっきりとわかりやすいから、ああまた年末かあっという間だったな、と振り返ってしまう。
そんな年末、私の唯一の楽しみが手帳。
手帳、使っていますでしょうか。
私は高校2年生の、ちょうど今くらいの時期から使い始めて、それ以来毎年新たなものを手に入れています。高2の今時期から使い始めたと覚えているのは、修学旅行で行ったUSJで買ったセサミストリートの手帳を使ったからです。
高校生(というかバイト)→大学生→社会人と使い方が変化したし、けっこう早い段階からスマホを持っていたけれど、ずっと紙の手帳は持っている。なぜなら「書きたがり」だから…
というより、書いて覚えているところがある。
学生時代の勉強も書いて覚えるタイプだったので、テスト勉強用のノートはまるで呪いのノートのようでした。とくに数字ダメ人間が数字(日付・時間など)を覚えるためには、やっぱり書くのが一番なのです。
引越しの時に過去の手帳を一部処分したのだけれど、処分の前にパラパラめくると、書いた時のことを思い出したりして。社会人になってからは、仕事柄取材や人とのアポイントを書き記すことも多い。もちろんデジタルのスケジュールツールも併用しているけれど、一番記憶に残るのは、手帳だ。人と時間の調整する時に、手帳の方がなんとなく格好がつくというのもある。見てくれ、大事。
書きたがりだけれど、ほぼ日みたいな1日1ページ式は全く向いていない。
飽きっぽいし、日記を書くマメさはなく、イラストは描けないし、そもそも「スケジュール管理メイン+時々ログ」という使い方がここ15年で定着し、日記的な要素は旅行にいく時くらいだ。
しかも、月間カレンダー+バーチカル、月曜始まりがベスト、それ以外にノート部分が多めに欲しい、カレンダーとバーチカルは月ごとにまとまっていて欲しい(1月カレンダーページのあとには、2月のカレンダーではなく1月のバーチカルがきて欲しい)、紙はクリーム色で罫線は薄め、A5サイズでカバーを別にかけるから表紙は質素で…と、かなりのこだわりがあってですね。。。
手帳って、1年間使うものじゃないですか。
服は毎日着替えるし、気に入らなければ着なくなるだけ。でも手帳は、1年間ほぼ毎日使うし、使っている間に気に入らなければすぐ変えられる、というものでもない。変えたら変えたで、スケジュールの移行も面倒だし、なんとなく書いたメモ書きも移すか…?となると、やっぱり1年1冊、腰を据えたほうがいい。しかし理想形がなかなか見つからない…
この流れ、完全に何か手帳を押し売りする流れだけど、全くそうではなく…一昨年から自作しています。
自作手帳、最高です。
まず、無駄なページがない。手帳ってなんか、後ろの方に必要のないページありがちじゃないですか?世界地図とか、各地の交通機関路線図とか、アドレスページとか。人によっては必要なのかもしれないけれど、私にはいらないなあ。というページを、自作ではなくせる。
自分のこだわりしか詰まっていないものにできるのも最高。ページ合成や文字色・フォント、罫線の太さ、ポイントカラー、推しの誕生日にあらかじめ「〇〇誕生日」と書いておける(なお自分や家族の誕生日は書いていない)…自分がどうやって手帳を使い、どういうことがあれば嬉しいかを全部詰め込めるの、本当に良い。
もちろん、欲しいページを付け足せる。紙を扱ったり紙に合わせてデータを作る時に紙のサイズをいつも調べていたけど、それを一覧にしていつでも見られるようにしたり、1年間の仕事リストをつけて制作時期・納品時期・原価をすぐに確認できるようにしたり。まじめ〜
しかも、去年からお願いしている印刷屋さん、1冊からでも対応してくれて、安いんですよ…!
手帳って大きさやページ数によるけれど、私が欲しいスペックのものを買おうとすると、だいたい3000〜4000円、なんならもっとしたりする。そりゃあデザイン費、校正する人件費、印刷・製本費、パッケージ、梱包、PRその他諸々を含めた金額に、儲けを出さなきゃいけないわけですから、当然。自分で買うときもそこには納得して支払っていました。
けど、自分で作ると、めちゃめちゃ面倒臭いけれど、200ページ弱で2000円しないんですよ。。。送料込みでこの値段、大丈夫?って思ってしまう。
最初、紙の種類が少ないことと、手帳専門の印刷ではないから(小説とかの同人誌や数量の会報誌なんかを刷っている所みたい)開きとかペンの裏抜けとかが不安だったけれど、全然大丈夫でした。これは個人の好みが出そうだし、万年筆ユーザーには裏抜けしやすい紙だと思います。
他にも1冊から請け負ってくれる印刷屋さんはあるし、データ形式もPDF入稿のところも多いので、手帳にこだわりがある!市販品に気に入ったものはすくない!!という人は、自作手帳、良いですよ…!
苦しくても同人誌を作る人の気持ちが、ちょっとわかった気がします。