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ひとりで暮らした名古屋はでかかった。1

18歳。高校を卒業して一ヶ月後の4月、私は名古屋に引っ越すことになりました。地元はとっても田舎でなんにもなくてずっと都会に憧れていたのでとても楽しみでした。
父が借りてきた2トントラックに私の荷物を乗せて、その後ろを母と姉と私の乗っている車でつけて、家族総出で名古屋に繰り出しました。
車内では新しい年号の発表をラジオで聞いていました。パーキングエリアで父が
「次はえいわか~!なんか意外な感じするなあ~!」 
と言っていて、姉と
「『れいわ』な」と
突っ込んで母が笑っていた光景をすごく覚えています。
(ラジオだったから上手く聞き取れなかったのな)

私は今まで実家や地元のことをめっちゃ好き!!と思ったことがあまりありませんでした。でも、車の窓から高層ビルがだんだん増えていく景色を見て、ものすごく帰りたくなりました。遊びに行くだけならわくわくして、行きの時から帰りたくないと思うのに、いざここに住むとなると今すぐ引き返してと懇願したくなったのです。

アパートに到着して荷物を部屋に運び、管理人さんに挨拶をして父と母は帰り、姉は1日泊まってくれることになりました。まだひとりじゃないだけマシでしたが、両親との別れ際は本当に寂しかったです。母は特に涙もろいので、半泣きでした。つられて泣きそうでした。後から父から聞いた話によると帰りの車の中で号泣していたそうです、、


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