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ベトナム史あれこれ まとめ

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今迄に書いたベトナム史に関する記事をまとめてます。
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#植民地主義

阮朝第13代保大(バオ・ダイ)帝と 1945年8月 下賜勅書文

 ベトナムのラスト・エンペラー、第13代皇帝 バオ・ダイ帝。  今日まで日本のベトナム…

何祐子
5日前
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『我々は、大日本国が我々を解放してくれたというこの恩を、絶対に忘れてはならない。…

 前回まで、1945年3月9日の日本軍による『仏印武力処理』通称『明(マ)号作戦』後に…

何祐子
7日前
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南ベトナム大統領 呉廷琰(NGÔ ĐÌNH DIỆM、ゴ・ディン・ジェム)氏のこと ②

南ベトナム大統領 呉廷琰(NGÔ ĐÌNH DIỆM、ゴ・ディン・ジェム)氏のこと ①  大南公…

何祐子
3か月前
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南ベトナム大統領 呉廷琰(NGÔ ĐÌNH DIỆM、ゴ・ディン・ジェム)氏のこと ①

 もう30年も前になりますが、私がまだ日本に住んで居た頃、JR山の手線浜松町駅ビル内の本屋…

何祐子
3か月前
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べト・ミンの実態を追う②🤐『拝金植民地主義エージェント』

 べト・ミンを追え!スペシャル☆パート①😅  先日の記事⇧を読んで頂けた読者の方は、多…

何祐子
4か月前
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べト・ミンの実態を追う①😑『下剋上』

 先日の記事『ホー・チ・ミン氏とは、結局一体誰? 続・続編 ~べト・ミンを追え!😅の巻~…

何祐子
4か月前
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満鉄東亜経済調査局『仏領インドシナ征略史』② ~フランスのインドシナ征略史-ポルトガル人先駆時代とフランスの進出~

満鉄東亜経済調査局『仏領インドシナ征略史』① ~民族略史~ 二、仏蘭西(フランス)の印度支那(インドシナ)征略史  Ⅰ、葡萄牙(ポルトガル)人先駆時代  インドシナに最初の足跡を印したのは、ポルトガル人フェルナン・プレである。時に紀元1516年。恐らくは現カンボジアの沿岸に上陸したものであろうが、次いで1524年にデュアルト・コエルオ、更に35年アントニオ・フォリアが続いて入国した。これら先駆者の開拓により、ポルトガル船舶は相次いでカンボジア沿岸にその姿を現したが、更に

クオン・デ候を支えた日本女性

 先日、或るベトナム人の方から、著名な北部人の歴史家(故人)が書いたクオン・デ候に関す…

何祐子
9か月前
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”日仏印(フランス領インドシナ)交換教授”の1943年『東亜考古学』ベトナム・カ…

 明治末の日本へ亡命し、1951年に東京の病院で薨去された旧ベトナム国皇子クオン・デ候の…

何祐子
1年前
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阮(グエン)朝の皇帝系図

大岩誠氏の『安南民族運動史概説』のP.25に、ベトナムの最期の王朝『阮(グエン)王朝 皇帝系図…

何祐子
2年前
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ベトナム抗仏志士リーダー達のその後

 私が出版した翻訳本⇒「ベトナム英雄革命家 畿外候彊㭽 - クオン・デ候: 祖国解放に捧げ…

何祐子
2年前
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「安南民族運動史」(7)~ベトナム略史・呉朝からフランス東侵まで~

 唐の末、わが(日本皇紀)1599年(939)に、呉權(ゴ・クエン、Ngô Quyền)は独立の旗…

何祐子
1年前
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「安南民族運動史」(6) ~ベトナム略史・古代から徴(チュン)姉妹まで~

 大岩誠先生著『安南民族運動史概説』のベトナム略史を抜粋して、所々で他書史料や解説を入れ…

何祐子
1年前
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「安南民族運動史」(1) 〜阮(グエン)朝の成立頃〜 (再)

 大岩誠氏の『安南民族運動史概説』という昭和16年発行の本があります。文章が簡潔明瞭で読み易いのに内容が濃く、私は大変大変勉強になりました。大岩誠氏。一体どんな方なのか、、と思い調べてみましたら、京都帝大卒業で満鉄調査局等にもお勤めでした。戦前にモンテスキューやマキアヴェッリの数々の邦訳もされた凄い方でした。大体戦前の本は、桁違いで凄いレベルの高いものが多いですが、文章から『ベトナム愛』が感じられる内容でしたので、ちょっと不思議に感じていましたが、大岩誠氏の序文のこんな記述か