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古書あれこれ

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ベトナム史以外も。興味の趣くまま書いてみました。
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記事一覧

潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)自伝『自判』から想う 『日本の周師太』-- 筑前の高…

 7月7月に自費出版したファン・ボイ・チャウ自伝『自判』(⇒ベトナム革命志士 潘佩珠 フ…

何祐子
1か月前
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海軍航空隊隊内鎮守だった『鳥船神社』…。そもそも『トリフネ』って何でしょうか。😊…

 私の出身地は神奈川県😅でして、毎年夏休みに2週間程実家へ帰省しますが、時たま電車で行け…

何祐子
2か月前
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論文『戸田城聖と折伏大行進』から見る”価値創造の哲学”と”創価教育学体系”とは?

 私の風変わりなベトナム滞在記『サイゴンの思い出』シリーズ(笑)で、先日投稿した⇒『ホー…

何祐子
2か月前
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大正13(1924)年、星製薬・星一(ほし はじめ)社長の選挙活動

 ここ数日、都民ではないけど、ネットに流れている東京都知事選の各立候補者の選挙演説動画を…

何祐子
2か月前
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本当の近衛文麿(このえ ふみまろ)氏の姿

 私が2,3年位前から非常に不思議に思っていること、それは『近衛文麿(このえ ふみまろ)が…

何祐子
6か月前
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満鉄東亜経済調査局『仏領インドシナ征略史』② ~フランスのインドシナ征略史-ポル…

満鉄東亜経済調査局『仏領インドシナ征略史』① ~民族略史~ 二、仏蘭西(フランス)の印度…

何祐子
7か月前
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満鉄東亜経済調査局『仏領インドシナ征略史』① ~民族略史~

 戦前日本にあった南満州鉄道株式会社-その付属機関『満鉄東亜経済調査局』。クオン・デ候と懇意だった大川周明(おおかわ しゅうめい)先生も、1921年から局長を務めました。  この東亜経済調査局が、昭和16(1941)年に発行した『南洋叢書 改訂仏領印度支那(インドシナ)篇』という本があります。非常にハイレベルな内容でして、その中の『フランスのインドシナ征略史』のベトナムに関する部分だけを数回に分けてご紹介したいと思います。 (『仏印=仏領インドシナ連邦』の概略はこちらから⇒

ベトナム抗仏独立運動家とジャン=ジャック・ルソーの『民主主義』

 仏領インドシナ時代の代表的なベトナム志士で、日本で最も知られているのが『東遊(ドン・ズ…

何祐子
7か月前
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金・金・金 ~昭和元年『陸軍機密費問題』 元祖裏金・政治資金 その②

金・金・金 昭和元年『陸軍機密費問題』 元祖裏金・政治資金 その①  その①で、「恢弘(…

何祐子
8か月前
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金・金・金 ~昭和元年『陸軍機密費問題』 元祖裏金・政治資金 その①

 先日この記事(→関東大震災(1923(大正12)年9月1日)集団心理を煽り、漁夫の利を得ようとす…

何祐子
8か月前
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昭和政党政治の腐敗-松岡洋右の政党解消運動

 最近日本のニュースでは、連日に亘って日本政治家と派閥政治の腐敗が報道されていますね。金…

何祐子
9か月前
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関東大震災(1923(大正12)年9月1日)集団心理を煽り、漁夫の利を得ようとする者の正体

 以前、こんな記事⇒(西田税(にしだ みつぎ)とベトナム抗仏志士)を書きましたが、その後…

何祐子
9か月前
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大川周明先生が語る 将軍石原莞爾(いしわら かんじ)の最期

 いつも常に、”ベトナム”の文字を探しながら古書を捲っていると、思いがけなく意外な文章を…

何祐子
10か月前
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仏領インドシナに在った日本娼館と明治時代の廃娼運動・救世軍による廃業届の勧め 

 以前こちらの記事⇒「ベトナム独立運動家が見た、西洋植民地支配下の『弱者ビジネス』」で、”鬼👹の重課税国家”だった仏領インドシナ(独立前のベトナムのこと)時代の究極の弱者ビジネス、娼妓税=売春婦に課した税金を取り挙げました。  その中で、当時仏印(ふついん)南部コーチシナの大都市サイゴンにあった日本娼館の存在に少々言及しましたが、⇩  「その頃のサイゴンには、一番娼館から五番娼館までが並び、ハイフォンなど大きな港町にも日本娼館があった。  …香港あたりに大ボス何某がいて、上