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大東亜戦争とベトナム

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戦前の我が日本国と、フランス領植民地だった仏領インドシナーベトナムの間にあった過去の出来事を掘り起こしてます。ここでは、主に大東亜戦争に関連するものをまとめてます。
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#クオン・デ

南ベトナム大統領 呉廷琰(NGÔ ĐÌNH DIỆM、ゴ・ディン・ジェム)氏のこと ①

 もう30年も前になりますが、私がまだ日本に住んで居た頃、JR山の手線浜松町駅ビル内の本屋…

何祐子
4週間前
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グエン朝第8代皇帝・ハムギ帝と画家藤田嗣治(ふじた つぐはる)

 戦後の日本では全然忘れ去られてますけど、、、  ベトナムは、1945年までは帝政国家で…

何祐子
2か月前
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ベトナム志士らが愛した三島由紀夫(みしま ゆきお)文学

  遅ればせながら明けましておめでとうございます。  2024年初めて投稿します。  本当…

何祐子
5か月前
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ホー・チ・ミン氏とは、結局一体誰?②

 ホー・チ・ミン氏とは、結局一体誰?①からの続きです。  1945年3月9日の日本軍によ…

何祐子
10か月前
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ベトナム・サイゴンの婚家 ”HÀ(ハー)GIA=何(が)家”の歴史を辿る

 最近は日本でもベトナムの存在が徐々に知られて来ましたが、1990年代頃はまだ殆どの人が…

何祐子
1年前
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”日仏印(フランス領インドシナ)交換教授”の1943年『東亜考古学』ベトナム・カ…

 明治末の日本へ亡命し、1951年に東京の病院で薨去された旧ベトナム国皇子クオン・デ候の…

何祐子
1年前
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落合莞爾先生の新書で知る、ベトナム独立運動家ファン・ボイ・チャウと『東亜同盟会』を結成した社会運動家大杉栄(おおすぎ さかえ)氏の正体

 奇縁でベトナムに暮らすこと早25年、私がベトナム近代史を調べ始めた理由は先の記事「近代ベトナム史への興味のきっかけ」に書きましたが、1906年に日本へやって来た旧ベトナム国の皇子クオン・デ候が生前遺した自伝書『クオン・デ 革命の生涯』(1957)の、ボロボロの茶色い古冊子を偶然ホーチミン市の古本屋で入手し、これまた偶然の連続で翻訳を決意したのは2019年の9月でした。  元々若い頃に日越翻訳をメインに仕事してたので、翻訳作業にはコツがあり作業自体は直ぐに終わりました。しか

東遊(ドン・ズー)運動を支えた近代ベトナムの恩人、霞山公近衛篤麿(このえ あつま…

 明治末期に、フランス領印度支那(インドシナ)と呼ばれていたベトナムから、祖国解放・独立…

何祐子
1年前
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仏領インドシナの一大”反植民地主義勢力”だったベトナム・カトリック教会

 去年から仏領インドシナ時代のベトナム抗仏運動史をあれこれ投稿しました中に、「カトリック…

何祐子
1年前
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仏領インドシナの中央銀行『印度支那(インドシナ)銀行』と『通貨発行権』

 堂々と題名に「中央銀行と通貨発行権」と挙げましたけど。。。実は私は経済・金融などが大の…

何祐子
1年前
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仏領インドシナにあった日本の旧高専校『南洋学院』のこと

 近年ベトナムに駐在、或いはビジネス関係の日本人の方でも、『南洋学院』を知る人は多分殆ど…

何祐子
1年前
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東遊(ドン・ズー)ベトナム留学生に『お父さん』と慕われた柏原文太郎

 「座の中に、柏原文太郎氏という日本の衆議院議員がいて、3人(犬養毅、大隈重信、梁啓超)…

何祐子
1年前
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ベトナムの皇子クオン・デ候 家族写真の謎に迫る

 この写真なんですが、戦後の日本とベトナムで、『クオン・デ候の日本の家族写真』として出回…

何祐子
1年前
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ベトナム抗仏志士リーダー達のその後

 私が出版した翻訳本⇒「ベトナム英雄革命家 畿外候彊㭽 - クオン・デ候: 祖国解放に捧げた生涯 」 の後半に、元本『クオン・デ 革命の生涯』の背景解説を書いて置きました。背景解説が無ければ、ベトナム史を詳しく知らない人には俄かには解り難いと思ったからです。  1945年3月9日、日本軍による仏印武力処理(=軍事クーデター)『明(マ)号作戦』が大成功したベトナムでは、第13代皇帝だった保大(バオ・ダイ)帝が『独立宣言』を発布し内閣を組閣しました。(同じ仏印連邦のカンボジア、