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SNSについて

SNSは慎重にしたいけれど、正確さと機敏な対応の両立は難しい。以下、SNSについて書籍から考えた。                                                

  SNSでコミュニケーションの手段が増えるほど、意識の対流は複雑になっていく。笑みを交わし合うすぐ下で、冷たい悪意の水流が渦を巻いている。けれど予期せず暖かい流れともすれ違う。身を削るほど意識し、牽制しあい、ある部分でリスペクトもしている。ボロボロに古びた宝の地図には、いまだ煌めく夢の欠片がひそんでいる。(凪良ゆう『すみれ荘ファミリア』より)                                              凪良ゆうさんの小説の一部、主人公の下宿人が情報を拡散される一場面からのもの。結果として冤罪は免れられたが、人の心の複雑さを巧みに表している。(さすがの凪良さんだからね。ちなみにこの方の『神様のビオトープ』もお気に入りです。)

 ほんの少しの関わりからでも、SNSの可能性を知りつつ、文章の見方の複雑さを感じることがある。

このnoteでは、あからさまな悪意等は運営サイドで確かめることが出来る点、安心である。反面、いろんな感じ方をする人がいることを思い出す。

2つ目は、波頭亮『文学部の逆襲ー人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」』から「SNSの支配」が興味深い。

マスメディアと違って、インターネット上では個人による情報発信が可能になったため、インターネット上の個別の情報の信憑性に対するチェック機能が相対的に低下した。資本はこの点につけこんで、・・・。(一部抜粋)

SNSで知り得た情報への感想、意見なども、単なる日記気分でいいのか。相手意識をもち、相手に有益な内容発信をしていきたいとは思うものの・・・、今日は迷いが多い。

暖かい流れ、リスペクト、煌めく夢の欠片を思い出して。

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