タレントの基本的人権を守るには
10月のこの爽やかな空気を1日でも長く楽しみたい。朝焼けが美しい。
早朝のNHKローカルニュースで地方の高校でアイドル科が創設されたという。学科として学ぶアイデアは画期的。歌って踊っている映像が流れていたけれど、それらは勿論のこと社会人や労働者としての知識も学んで欲しい。
学ばなければ時代は繰り返す。今回のジャニーズの件は極端な事例のようだけれどこれも周りが黙認、スルーしなければ不可能な事件。芸能は性と結びつきが強く思える。性的な魅力はあくまでも職業上の魅力であり演技であり表現の一つなのだけれど、しっかりとした考えや知識がなければ判断が流されたりもする。
朝井リョウの『正欲』石田衣良『跳ぶ少年』朝井リョウの『正欲』は読み始めてすぐに今の小児性愛の内容だったので思わず発行年を確かめた。10年も前の作品。いやいや私がそうした視点をもたなかっただけ。痴漢や盗撮など犯罪としての感覚だけでみていたけれど、そうした性癖の人の思考、考え、行動能力を主人公の父親を通して知ることが出来る。小学生の息子が小児性愛者から狙われている?部下からの指摘に最初は全くぴんとこない。分かる。だって男の子だよ。
ジャニーズ事務所のタレントさんたち、そんなことで思い出されては迷惑でしょうけれどまさかだし、あってもたいしたことはないと?そして女性はもっとあるという?
石田衣良『跳ぶ少年』こちらは怪我のためサッカーを諦めざるを得なかった少年がカメラマンの年配女性のモデルになる。撮影過程でこの女性カメラマンは自分の母親より年上だけれど、もしやと少年は不安になる。私も不安になる。よくあるパターンになってしまうのか。
カメラマンは少年に被写体としての可能性を見いだし少年も自分に自信と未来を取り戻す。こちらは短編。文章、心理描写が流れるよう。
小説家には本当にリスペクトしかない。しかも『正欲』は映画になっている。脚本にするにしてもどこから手をつけるのか皆目見当がつかない。映画のエンドロールには撮影、カメラ以外にも何の役割だか私には分からない職名が続く。大勢の人たち、会社に関わって支えられての作品なんだなあ。
最初のアイドル科の話、何でも学校に頼ってもそれは違うな。実際の現場を経験した人でないと分からない、伝わらない良さと問題点もあるだろう。学科で教えられるのは知識としての法や制度、限界がある。でも経験者からの実践的なことを学ぼうとすると猥雑で胡散臭い世界に関わってしまう可能性があるのか。躊躇。
能年玲奈さんはご本人も賢かったし今の事務所もマネージャーも良かったのだろう。『あまちゃん』は断然トップ。『のん』さんもいいけど『天野アキ』ちゃんが頭に残ってる。
事務所との契約かあ。
法律は上位法優先の原理のはず。タレントの基本的人権が冒されているのならその契約、契約に関わる下位の法律を変えるか、付則で運用を変えたり規制したり、罰則を付けなきゃ。人が作った人のための法なんだから。
タレント、アイドルの基本的人権は一人の日本人としての当たり前の基本的人権。(日本に住む日本人以外の方の人権については学び中)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?