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ゲイバーがつまらなくなる日

20代の頃は毎週ゲイバーに飲みに行き、なぜか楽しかったあの頃。
それがいつしか離れていって今では年に数回。

なぜゲイバー離れになったのか考えてみました。


ゲイバーが楽しいのは寂しさを埋めてくれるから?

ゲイバーに行くとその場で知り合った人、店子、ママと楽しく過ごすことができます。
初対面でもおもてなししてもらえるので、なんとなく楽しい雰囲気に“充実してるような”感覚になります。

お酒の飲む量は欲求不満に比例して増えると言われています。だから欲求が満たされつつ、なんとなく賑やかな雰囲気が寂しさや欲求不満を満たしてくれるような気がします。

ゲイバーの会話が楽しくなくなった

僕はゲイバーでよく歌われるカラオケソングや巷で噂のアイドルに興味がなく、知らないことが多いです。
一方でゲイバーの多くの人は大衆的音楽や趣味が多いため話についていけないことが多いです。

大衆派でいるほうがゲイバー側としても会話が合わせやすいので戦略としては合ってると思います。

ただ僕は会話についていけないことが多く、お互いに探り合いの会話だけで“なんのためにお金払ってこっちが気を遣わないといけないんだ”と胸の内で反芻することでより楽しめなくなってしまいました。

要するに“コスト”に見合ったパフォーマンスを得られないと感じるからです。

それなら友達と楽しく飲んだり旅行にお金を使いたいと思ったから。

昔と違って人と繋がる手段も多様化したからゲイバーが不必要になった

僕がまだゲイバーデビューした当時はカラオケのデンモクも分厚い本当の本で番号をリモコンで入れて予約する時代でした。

そのあとすぐにデンモクが登場し、iPhoneなどのスマホも普及しました。

それまではゲイバーや発展場など現実的な場所で出会うしかなかったのが、今ではネットを通じてあらゆる人と知り合えるようになりました。

その結果、ゲイと知り合えるのはもちろん。同じ趣味趣向の人とSNSなどネットで知り合えるようになりました。

だから、登山が好きな人やスポーツ好きなどあらゆる人と出会えるようになりました。

だから別にゲイバーで誰かと会わなくても世界中の人と繋がれるようになったのです。
だから僕は自然のゲイバーに行かなくなりました。

正直ゲイバーのコミュニティだけで生きていくのが虚しく感じた

20代の頃散々飲み歩いていたのでゲイバーのコミュニティは広がりました。
ただ、それは全てあくまでゲイバーを起点としてるのでふと俯瞰で見た時「なんか寂しいやつだな」と自分に対して感じました。

自分の居場所がこんなところって寂しいし、虚しいなと。

それはあくまで僕の感想ですが、ゲイバーでどれだけ楽しんでも翌日何も残ってないんですよね。

何かが満たされるような気がして期待していくのに翌日には何も残ってない。何かがつながってるような気がするけど実は何ともつながってない。
そんな感覚です。

ゲイバー離れは加速しそう

ゲイバーがなくなることは今のところ考えられませんが、よりゲイバー離れは加速すると思います。

なぜなら、単純に高齢化が進むことと経済が右肩上がりにならないからです。
また、ゲイバーである必要がなくなってくることも大きいと思います。

好きな友達同士で集まる方がよっぽど楽しいので、わざわざゲイバーに行くという選択肢は徐々に減っていってるように感じます。

敢えて失礼を承知で言いますが、充実してるような人ってゲイバーであまり見かけないです。
僕もゲイバーで飲みくれてた頃、充実してたような気がしてたんですがしてませんでした。

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