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Payaraとの出会い

未経験からエンジニアに転職した私が、初めての現場で担当したのは社内システムの更改プロジェクトでした。
このプロジェクトでは、アプリケーションサーバーのミドルウェアとしてPayaraを導入することが決まっており、私自身、Payaraの扱いも初めてでした。
初めての実務でサーバー構築と、社内でもあまり知識のないPayaraの導入は大変なものでした。
しかし数年が経過し、サーバーへのPayaraの導入経験を積むことで、Payaraに関する知識も少しずつ増えていきました。
そこで、私が得た情報を備忘録として共有し、Payaraの導入に関わる人々のお手伝いができればと思い、ナレッジを紹介しようと思います。


そもそもPayaraとは?

Payaraは、Java EE(Java Platform Enterprise Edition)のアプリケーションサーバーの1つであり、Glassfishをベースに開発されました。GlassFishは、Sun Microsystems(現在のOracle Corporation)によって開発され、Java EEコンテナとして広く使用されていました。しかし、OracleがGlassFishの商用サポートを終了したため、Payaraという名前で独立したプロジェクトが立ち上がりました。オープンソースでありながら、商用サポートを提供する企業によってサポートされています。

アップデートとパッチ

PayaraのベースとなったGlassFishでは、コミュニティ版はOracleによってメンテナンスされていますが、更新頻度は比較的低く、新しい機能や修正が遅れることがありました。
それに対してPayaraは、コミュニティや商用ユーザーからのフィードバックを受けてアップデートを行っているため、より頻繁に更新され、セキュリティパッチや機能の追加が迅速に行われる傾向があります。

多機能な管理コンソール

Payaraには使いやすい管理コンソールが備わっており、アプリケーションの設定や監視を簡単に行うことができます。コンソールを通じてデータベース接続やクラスタリングの設定、リソースの監視などを行うことができます。

パフォーマンスと拡張性

Payaraは、性能チューニングやクラスタリングの機能により、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。また、Payara Microを使用することで軽量な環境での高速な実行も可能です。

クラウドネイティブなアプリケーションの開発

Payaraはクラウドネイティブなアプリケーションの開発に適した特徴を持っています。近年よく見かけるようになったDockerやKubernetesなどのコンテナプラットフォームとの統合が容易で、スケールアウトやマイクロサービスの展開などクラウド上での柔軟なアプリケーション開発が可能になります。これにより、最新のクラウドテクノロジーを活用して効率的かつスケーラブルなアプリケーションを構築することができます。

豊富なエコシステムとサポート

Payaraは広範なエコシステムを持っているため、多くのツールやフレームワークとの連携が可能です。また、Payaraサポートは24時間365日体制で利用可能で、迅速で専門的なサポートを提供してくれます。これにより、私たちは安心してPayaraを導入し、問題が発生した場合にも迅速かつ効果的に対処することができます。

おわりに

以上、今回はPayaraを触れることになったきっかけと、Payaraについて簡単な紹介をさせていただきました。
次回からは実際に、Payaraのインストール方法などを紹介していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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