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「鈍感力」と海外転職ー新興マーケットで居場所をなくす人たちー

こんにちは。Gaweku(ガウェク)のヒロコです。
最近「鈍感力」という単語を知りました。「ストレスになりそうな外部情報を自分の中で溜め込まず、上手く受け流す力のこと」だそうですね。
「あくまでスキルとして、発揮する場面としない場面を見極め、自身でコントロールしながら戦略的に使っていくもの」とも書かれていました。(出典:Globis Career Note)
ストレスの多い世の中では大切なスキルの一つだと感じますが、
一方で「鈍感力」に関する議論として、「自分に関係ないと思われる情報をスルーする」というネガティブさやデメリットもあるそうで、今日はこの点にヒントを得て、今後インドネシアという新興マーケットで求められる人物像を考えていきたいと思います。

転職もキャリアチャンスも選ばれないと掴めません

そもそも私たちは人から選ばれて生きていくことができる存在だという現実があります。結婚するのも恋愛するのも相手から選ばれないと成立しませんし、それは仕事でもそうです。昇進も抜擢も転職も、会社(=決定権を持つ人)から選ばれない限り実現しません。
人事から始めて人に携わって20年以上、「人から選ばれるかどうか」は結局は「人間力」だと思っています。「人間力」という言葉を分解すると色んな要素がありますが、冒頭の「鈍感力」と関係する要素として「気遣い力」があると思っています。
「この人はこうしてくれたらきっと喜んでくれるだろうな」「相手のために自分は何ができるかな」という「ちょっとしたこと」の積み重ねが「人から選ばれる自分」を創っていきます。その「ちょっとしたこと」は業務内容以外のことが多かったりします。
ニュースリリースで記事を見ました、新製品の件聞きました、この件知りたいなと仰っておられましたよね・・などなど、ほんの「ちょっとしたこと」ですが、「相手が何を求めているんだろう」と相手に興味を持つことや「こんなことしてあげたら嬉しいかな」という気遣い力から始まります。そういうことのできる人の周りには、いつも人も仕事もチャンスも集まってきます。

「これは自分に関係がないから」という「ネガティブな側面の鈍感力」を発揮する人は、新興マーケットで選ばれません

これから更にぐんと伸びていくインドネシアでは日々色んな新たな展開が生まれています。市場の急成長に伴い昨日にはなかった新たなビジネスチャンスも、新興国ならではの「急にできた規制」「急に撤廃される規制」も日々起こります。「自分の仕事はここからここまで」のマインドだとついていけませんし、周りの人からも「この人って柔軟性がないな」と烙印を押されてしまいます。
採用のシーンも同じです。決裁権を持つ経営層は例えばこういうことを期待しています。
「あなたのミッションは営業としてマーケット拡大することだから、既存の営業活動はもちろん、その他何か良いアイデアがあれば企画して形にしてマーケット拡大に繋げて欲しい
このような期待に必要なのは、フレキシブルさやレジリエンス、そして相手が何を求めているんだろうという気遣い力です。「ネガティブな側面の鈍感力」とは真逆です。

約束をドタキャンしたり、YesかNoか等要件のみセンテンスでメール返信したり、「自分に関係ないことにはミニマムの労力で」といった、ある意味ネガティブな側面の鈍感力を発揮される方をお見掛けすることが増えました。その生き方は良い悪いで判断されることではなく、それぞれの生き方や物事・人との向き合い方があるので「それもあり」だと感じています。ただ、新興マーケットでは間違いなくチャンスを掴めないし、生き残っていけない人たちです。老若男女問わずです。

インドネシアにはとてつもないポテンシャルとビジネスのチャンスもキャリアのチャンスも存在しています。だからこそ、「ネガティブな側面の鈍感力」とは真逆の人としての魅力を持つ方が突き抜けていくと感じています。
他人に興味を持つ、知らない人にもどんどん逢っていく、初めての場所にも顔を出してみる、まずはチャレンジしてみる、走りながら考える・・とてもエネルギーが必要な生き方かもしれませんが、それに見合った経験やリターンも自分に返ってきます。本当にエキサイティグですよ。

こんな日々を送りたい方、ぜひ一緒にインドネシアで切磋琢磨いたしましょう!


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