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YC W23 Batch - GoodCourse

YCの採択企業から個人的に面白いと思ったスタートアップを紹介します。
今回は大企業向けにコンプライアンスなどの退屈なトレーニング動画をTiktokスタイルのUIで提供するGoodCourse。

一社員によるコンプライアンス違反に伴う企業としてのリスクは年々大きくなってきており、一度コンプライアンス違反が表に出ると法令を遵守せず自社の利益を優先するというイメージが拡大し、企業の信用は失墜します。 一度失った信用は回復に時間を要し、ブランド力の低下から顧客離れが進むことで経営状況の悪化、従業員の給与への影響も必至です。こうした流れから企業は従業員へのコンプライアンストレーニングを年々充実させていますが、現状主流であるe-Learningでは、PCでアクセスして一定時間拘束され動画を見るという形式で、従業員は基本的にこれを「退屈かつ業務時間を圧迫する忌々しきもの」として嫌っていることが大半です。ただこうした意識だと、そもそも履修率が上がりませんし、履修を徹底したとしても内容定着率が悪く社員が何も覚えていないという本末転倒な事態が頻繁に起こっています。

そこでGoodCourse社は、毎日人々が誰に頼まれなくても数時間時間を使ってしまうもの、そうソーシャルメディアに目をつけ、特にTiktok風のUIでコンプライアンストレーニング動画を提供することで、人々の履修率と定着率の劇的な改善を目指しています。

同社のサービスは以下のポイントがあるようです。

  • コンテンツの中の人が、同僚に話しかけるようなカジュアルなコンテンツ

  • 組織の要望に応じてパーソナライズされたコンテンツ

  • 同一セクター内の他社事例などをベンチマークして最適な方法を提案

  • 最適な配信ペースを設定することによる完了率最大化

このサービスの考え方は、TikTok風動画UI×大学講義、Tiktok風動画UI×英語学習など他分野でも応用できそうですね。

創業者のChris Mansfieldは、VCから投資を受けたB2B SaaSのスタートアップでSales&Productの経験があるようですが、ソーシャルメディア企業での就労経験はないようです。

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