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わたしは、これまで、
いろいろと、不思議な夢をみてきました。

その中で、一番、不思議な夢は、
真っ暗闇の空間の中に巨大な岩があり、
その岩にはなぜか、ひとつだけ目があるという夢です。

不思議なことに、
わたしは、その同じ夢を何度もみました。

何度みたのか、正確な回数は分かりません。

10回くらいのような気がしますが、
それより少ないかもしれないし、多いかもしれません。

でも、何度もみたことだけは、はっきりと確信しています。

初めて、その夢をみたときは、
岩の目は閉じていました。

そして、暗闇の中から、

「この目が開いたとき、お前は、死ななければならない」

という声を聞きました。

起きてから、

「なんか不気味な夢だったな」

そう思いました。

同じ夢を、そのあと、何度もみることになりました。

でも、岩の中の目は、毎回閉じたままでした。

けれども、
今から17年前の、2005年の夏の夜、
ついに、夢の中で、その目が開きました。

突然、巨大な岩の中の目が開き、
ギロリとにらみつけてきたのです。

その瞬間、
わたしは、びっくりして、飛び起きました。

恐怖によって、
「ハアハア」と呼吸は乱れ、
心臓はバクバクと激しく鼓動し、体は全身ガクガク震えました。

「ついにそのときがきてしまったのか」

発狂するかと思うくらいの錯乱の中で、そう思いました。

でも、このときのぼくは、
この夢の本当の意味が分かっていませんでした。

それが分かったのは、
それから8年後、2013年のことになります。

そう。

「天国から離れて」を読んだのでした。

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