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うつ病、引き籠もり、精神疾患①

心が病んだ時ー混迷の時代ー

40代50代の自殺がトップとても増えているという報道がありました。

若い世代はもちろんのこと、60代、70代での引きこもり増えていて問題になっていますね。ほかにイジメ、子殺しなどの殺人…。一体どうしてしまったのでしょう。昔から鬱など心が病む病気があったようですが、物資的には豊かになった様に見える現代は、昔と比べてストレスの内容も変化して、より複雑化し、様子が変わって来たように思います。

チャーリー・チャップリンのモダンタイムスという映画をご覧になった事がありますか?

モダンタイムスは電車を降りて急ぎ足で職場に行く、まるで羊のように群れていく現代のビジネスマン、ビジネスウーマンを予見しているように思います。

チャップリンは工場で一日中ネジを回す仕事をしていますが、経営者は効率を上げるために歯車のスピードどんどん早くしていきます。このネジがほかのネジと違う個性的なネジだったら使いものにならずに除外されます。

映画の冒頭、白い羊の群れの中に黒い羊が一匹混じっています。集団の中に溶け込めず社会から取り残された落ちこぼれた存在であることを暗示しています。84年前に公開された映画です。

実はこういう私も引き籠もりの体験があります。

白い羊のように大学を合格して上京しました。ところが好事魔多し。当時大学紛争が激しくなり、大学はロックアウトしました。学校に行くことができず、仕送りもストップ。時間はたっぷりあったので映画や読書三昧。どう生きるのか、生きる目的は?などと悩んでいました。やがて大学が始まり授業を受けることになりましたが、工学部の授業は夢に描いた物と違っていてつまらなく、大学に行かなくなりました。

黒い羊になったわけです。とは言え何をしたいのかもわからないのですから、結局アパートに引きこもってしまいました。昼夜逆転の生活。

体を使うことが心を救ってくれる
当時はインスタント食品などが中心のひどい食事をしていましたし、お金がなくなると日払いのアルバイトで食いつなぎました。しかし、ルーズな生活だったので遅刻したりしてそれすらできなくなりました。

そして一念発起!夜起きているのだからと、思い切って早朝にパンの配送をする事にしました。でも、手元にはお金がほとんどなくて社長に前借りをお願いしました。社長はまだ働いてもいない私に当面の生活費を下さいました。これが私にとっては大きな転機となりました。まだ夜も明けない真っ暗な朝、4時前の一番電車に乗って新宿の木村屋のパン工場に行きました。当時はパンが入っている番重は木製でしたからとても重かった。パンの配送は「肉体労働」でした。「心が疲れた時は体を使いなさい。体が疲れた時は心を使いなさい。」

養老孟司氏がそう言っています。確かにそう思います。肉体労働は考えていたら仕事にならない。私の場合これで救われました。ここまでやらなくとも、とりあえず体を動かすことが思っている以上に効果があります!

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