鈴木輝一郎『新・何が何でも作家になりたい!』(2013年)
僕は創作サイトでこの本の存在を知ったが、サイトを見なくてもこの題名からしてこの本にたどりつきそうだ。
文章術を教える本かと思ったが、そういうのはほとんど教えてくれない。税金とかネット環境とかデータベースとか作家さんの日常風景が紹介されているといった感じ。
こういうこまかーいのを先に配列しているのは、こんな地味で泥くさい仕事だと分かったうえでそれでもこの仕事を愛せるのか?ということだと思う。お金を稼ぐだけならもっと実入りのいい商売があるもん。youtuberとか。嫌味ではなくほんとうにうらやましいですよ。
ところで僕には耳の痛い話ですが一つそうだよなーって思ったのが出版社は原稿用紙250枚以上書ける即戦力を求めているということ。短編はけっこう思いついてひょいひょい書けるんですがねー。胆力がなくて。それと無意識に概して長編は短篇より面白くないということを知っているという恐れがあるかもしれない。「短編の名手」とか言われている人でも長編に手を出させるとツマラナイということがある。名前は挙げませんが。敵がやたら出てきてね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?