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【就活生向け】私の思う3つの就活の落とし穴

過去より多くの就活生と面談をしてまいりましたが、昨今はコロナウイルスの影響もあるのか、明暗がはっきり分かれているように思います。特に暗の方になってしまった学生さんはかなり苦しい戦いとなっていたので、その辺りを紹介します。

今回のキーワードは「学生同士のチームプレー」「意識が高い志望動機」「無理のある自己PR」の3つです

1.学生同士のチームプレー

私に面談に来る学生さんの内、非常に早い時期から熱心に就職活動に取り組み、また同じ就活生同士とのコミュニティを作っている方もおられます。

しかし、これらは非常に危険、リスクがあると言わざる負えないと思います。

最大の理由は、就活が上手くいかなくなるとそのコミュニティに頼れなくなることです。特に学生同士で何かを行っている際には、同じタイミングで就職活動を進めていきますので、どうしても進捗状況に差が生じてしまいます。

内定が早々に出てしまえば問題ないですが、もし出ない場合には、内定が先に出ている同じ学生に相談するということは無理だと思います。少なくとも私が接した学生でこれが出来る方はいませんでした。また、仮に相談したとして、自分が既に就活を終えている学生が何処まで親身に相談に乗ってくれているか、という点も疑問です。

加えて、現在はコロナによってオフラインでのコミュニケーションが取れないので、友人の動向をSNSで知ることの方が多くなるかと思います。このSNSにも落とし穴があり、就活を一緒に進めていた友人が気が付けば内定して遊んでいる様子をSNSで見つけて、更に落ち込む、といった事にもなります。

就活生や内定者は実際に採用をする人事ではないので、明確な内定の条件に関する情報は持ち合わせていないことが殆どでしょう。また、その会社で働いたこともないので、実際の業務の内容や社風を知っているわけでもないです。仮に受けたい企業のことが知りたければ、インターンシップやOB訪問の方が情報量が多く、精度も高いです。

早い時期から就活を友人同士や内定者の先輩と進めていると他の人より進んだ気になる方も多いと思いますが、あくまで自分の人生ですので、自分でまず考え、必要に応じてそれぞれ欲しい情報を持つ人を頼るほうが良いと思います。

2.意識の高い志望動機

学生さんのESを見ていると「社会課題を解決する」や「日本の製品のすばらしさを伝える」という文字が羅列され、如何にも志の高い優秀な学生に見える様に書いています。

しかし、こういったESを書いている学生に「これ、本当に思っている?」と聞くと大体の学生が口をつぐんでしまいます。20数年しか生きていない状況で「社会のために」「日本のために」と本気で思える学生が沢山存在すると思っていないです。少なくとも私は無理でした。

「社会課題を解決する」という志の高さは素晴らしいですが、志望動機に意識高いことを書いている事、が決め手となって採用になることは少ないと思います。

企業は「高い志を持っている」ことよりも「優秀で与えられたタスクを遂行し、価値を提供できる」人材をまず欲しています。

実際にサポートしていた学生さんでも「お金を稼ぎたい」や「地元の企業がいい」ということをうまく表現し、複数社内定を取った方もいます。反対に意識高いことを書いている学生さんが「なんでこんなにちゃんと考えているのにダメなのか」と悩んでいました。

蛇足ですが、私の志望動機は「ファンであるJリーグのチームのスポンサーだったから」です。ESにも「憧れていたチームの胸ロゴになる会社で働くことがかっこいいと思った」書き、面接でも言いましたが、無事内定をいただきました。

本当に心からそう思っていて、何を突っ込まれても自分の言葉で返せるならば問題ないですが、意識高い系の志望動機を書いていることで、しっかりしたESがかけていると思うことは落とし穴です。

従って、志望動機はもっとシンプルにその会社を選んだ理由でよいと思います。あくまで重要になるのは「あなたの会社に入りたい想い」よりも「あなたの会社に入ったらこんなに活躍できますよ」と思わせる事が大切です。

3.無理のある自己PR

これも多くのESで見受けられますが、やたらとリーダーシップやコミュニケーションスキルをアピールしている方が多いです。これは企業が求める人材に上記のようなことが書かれているからかと思いますが、正直面談をしていて「どう考えてもそんなタイプではないだろう・・・」と思う場合も多いです。

しかし、ESが通らない人はこういった企業が求める人材に書かれている文言の羅列になってしまいます。正直なところ、HPなどにある求める人材は抽象的な概念であることも多く、これを羅列しても、ESとしては意味が分かりません

ではどうやって書けばいいのか、については別途記載しようと思いますが、少なくともESに「なりたい自分」を書いてしまっていると内定までは繋がりません。

以下、この本は「書くことがない」と苦しむ人の手助けになると思いますので、ご参考ください。私も持っていますが、非常に分かりやすいです、ちなみに題材の宇宙兄弟も面白いです。


--最後に

いかがでしたでしょうか。学生同士で見ると「進んでいる」や「◯◯しているので大丈夫です」という人ほど、実は危ない場合があります。少なくとも私がお会いした学生さんは「どうしよう」という危機感がある人の方が結果うまくいっている印象があります。

今回のは私がお会いした中での個人的な感覚なので、全て正しいとは思っていないですが、共感いただける人事の方はおられるのでは?と思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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