普通に研究について、書いてみる。(私大の方向け)
かつては本業だった研究職について書いてみる。
そもそも私は研究職に挫折したのだが、挫折してからうん十年、現在の自分だったらどうしたか?という視点から書きます。
①そもそも、とんでも無いプレッシャーがかかる。
とんでも無いプレッシャーがかかります。
「確実に二年後以内に成果を出して下さい」
という状況なのだから、当たり前です。
例えばAとBからCが出来ました!条件を変えてみたら、なんとDになりました!
みたいな発見があったとする。ここで僕が感じたのは
「なんでAとBを選んだんだ!」「何故この条件を選んだんだ!」
という事。当たり前だけど、論文として他人の発見から知るのと、自分で発見するのでは大違い。まあ、教授に言われたままって言ってしまえば、その通りなんだけども。
②ここで、化学系限定の研究者志望の方に特別に大事な事を教えます。
理論はあと付けです。
は?耳を疑う。もう一度言います。
化学の理論はあと付けなんです!
もう、ぶっ飛びます。特に物理を勉強した理科2科目組には衝撃だと思う。
化学と物理では理論、理屈の取り扱いが全然違うんです!
例えば、アルカリ性と酸性混ぜたら中和されてぬるぬるでも、ピリピリでも無いさらさらの水みたいな液体になりました!→これは、事実。
しかし、アルカリ性の元となるOH 基と酸性のH基が結合して、水分子が脱離して~→これって。
後付けなんです!!
③要は、A とB混ぜてみました。そしたらC になりました!
→ここで、じっくり考察して「これこれこういう理屈に違い無い」という論文が、出来上がります。
④しかし、論文上では、というか研究という行為は、「今までこういう理屈からこういう物が開発されてきました。しかし今回はこういう物質を作った方が、世の中の為になると考え、こういう実験をしてみました。」
という流れになります。
要は、ある理屈や理論を後付けとして論文という形で発表して、その理屈に間違いが無いか世の中に公表して、みんなに判断してもらうのです。
ここが、「鉄の代わりにプラスチック使ったら車軽くなったよね?これでいいよね?」という他の工学系と違うところです。
要は、理屈ありきで、結果が出ました!なのか
結果が出たから理屈が見えてきました。あ、こういう理屈が今までは気が付かなかったけどこう考えれば、辻褄が合いますね!これは、大発見です。新理論です!
という研究が混在しているんです。
⑤まとめにかえて
要するに、AとBからCなら、おそらくEとFからGだろうな。という簡単な研究(ほぼこれ)
え?KとVからZ、出来ちゃったの?嘘でしょ?
なんでそれ、試してみたんですか!!
という研究まで、幅広いんです。
さらに、この大発見を受けてKとVからZなら恐らく、MとPからUだよね!と、どんどん発展していくのですが、、、、。
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