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【プロレス】ガチで不仲だったWWEスーパースター5選

プロレスというものは奇妙な世界である。

広いようで狭いこの世界では本当に不仲であった人間同士がぶつかることはよくある話だ。

特にWWEはその移動の幅の広さ・選手の多さなどから不仲同士のレスラーが絡むことはなんどもなんどもあった。

そんな不仲といわれるレスラーたちの隠されたエピソードを紹介していきたいと思う。

あくまで取り扱うのは現在進行形でも続いている不仲であり、和解したものについては一切扱わない。

1.アンドレ・ザ・ジャイアントvsランディ・サベージ

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70‐80年代に活躍したプロレス界の大巨人であったアンドレ・ザ・ジャイアント。

そんな彼はリングの外のバックステージでは暴君であったことで有名である。

特に彼が嫌ったのはランディ・サベージであった。

ランディ・サベージといえばハルク・ホーガンのライバルであり相棒でもあった。

そんなホーガンはアンドレがランディに対して行った酷い仕打ちの数々を覚えている。

ある日、控室に打ち合わせにやってきたランディ・サベージに対してアンドレ・ザ・ジャイアントが「ベビーオイル野郎は消えろ!!!」と怒鳴り散らしランディ・サベージを追い出したそうだ。

ホーガンはこれにとても驚いたそうである。

これだけでは終わらない。

さらに試合の合間、周囲の目を盗んではガチのビンタやチョップをランディ・サベージに食らわせるとコーナーの端に追い込むと、230㎏あったその巨体でのしかかっていた。

当時ランディはエリザベスというマネージャーと結婚していたが、そのエリザベスの前でわざわざこのような手ひどい仕打ちをしていたそうである。

アンドレはランディの若さ・情熱・カリスマ性をひどく嫌悪していたのではないか、とホーガンは指摘している。

結局二人は和解することはなく、アンドレは1993年にこの世を去り2001年にランディ・サベージもこの世を去ってしまった。

2.ブレット・ハートvsハルク・ホーガン

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そんなホーガン自身にも犬猿の仲ともいえるレスラーがいた。

それはカナダの英雄であるブレット・ハートであった。

カナダのハート道場仕込みのアマレスファイトを売りにしていたブレットはホーガンに代わる新しいヒーローとしてビンスから熱い視線を送られていた。

しかし、ホーガンはかたくなにベルトを譲ろうとせず1993年のレッスルマニアではブレットの試合のあとにホーガンが乱入して相手役のヨコズナからベルトを奪ってしまうという展開に書き換えてしまった。

これにブレットはかなり腹を立てた。

二人はどちらもエゴイストであり、自分が中心でなければ満足できない性格の持ち主でもあったのだ。

その数年後、WCWに引き抜かれたホーガンはnWoという世界的大ヒットを収めたヒールユニットでまたまた頂点にたった。

この時、WWFはWCWに視聴率で負けていた。

当時番組の主役はアンダーテイカー、HBK、ブレット・ハートであった。

彼のプライドがホーガンを許すことはなかったのだろう。

そんな彼もWWFに身売りされる形でWCWに売られてしまうが、そこでもイマイチなキャリアで終わってしまった。

今現在でも修復はされていないようで、ブレットはインスタグラムで以下のようにファンの質問に冷淡に答えている。

「ハルク・ホーガン?ああ、あいつ嫌いだよ。あいつは八百長野郎だ。」


もはやセミリタイアのブレットとホーガン、両者の間にある溝は修復不可能といっていいだろう。

3.CMパンクvsジェフ・ハーディー

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2009年に激しい抗争を重ねたこの二人も実はかなり犬猿の仲であったことで知られている。

ハシゴから飛び降りるハードコアレスリングの名手であるハーディーは薬物依存で問題を起こすトラブルメーカーでもあった。

一方でパンクはストレートエッジ(禁欲主義)をリング内外で掲げるストイックな人生を歩んでいた。

パンクからすれば薬物におぼれた怠惰な人間に見えたハーディーは目の上のたんこぶであったのだろう。

ハーディーがWWEから離脱した後、パンクは番組収録中にもかかわらずジェフを「あいつは薬物中毒者の負け犬だ!」と誹謗中傷し、一気にヒールとして大人気になっていった。

というのも、ジェフは離脱した後に薬物の違法所持で警察に捕まってしまったからである。

ジェフもその後ネット上にパンクを「お前の禁欲主義はオタクのいいわけだろう!」とパンクをバカにする動画をアップロードした。

2020年現在も和解はしていないようで、ツイッターでパンクはたびたびジェフ・ハーディーをバカにするような投稿をしている。

4.ビッグショーvsグレートカリ

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インドから来た超大型レスラーとして期待をよせられたカリ、しかし技量がおぼつかないカリに不満を抱くレスラーは多くいた。

ビッグショーはその中の一人であった。

ビッグショーもカリに負けないほどの巨漢であり、どちらもチョップをつなぎ技として使っていた。

しかし、ビッグショーは自分の許可なく技を使用したのではないかと思いカリに抗議をいれた。

実はこの技は日本ではご存知の人も多いが元々ジャイアント馬場が使っていた馬場チョップが先であり、アンドレがそれを海外で使用し始めたのが始まりである。

グレートカリはWWEに来る前に日本にいたことからこの技をマネていただけの話だろう。

しかし、事実を知らないショーはカリに詰め寄った。

カリはショーをなだめていたが、耳を貸さないショーはカリへの悪口を飛ばし始めた。

やがて二人は口論から喧嘩にシフトしていき、210㎝150㎏以上の巨漢同士が殴り合いを始めたのだった。

横で見ていたクリス・ジェリコは「まるでゴジラ映画だ」と不謹慎にも思ってしまったそうである。

ビッグショーも実力者であるが、元警官のバックボーンがあるカリは強く激しい殴り合いの末にカリが勝利したといわれている。

その後、アンダーテイカーとケインが仲裁に入り事なきを得たそうである。

しかし、この後も二人が対戦する試合はなんというか微妙な緊張感が走り未だに和解できていないのがよくわかってしまう空気が溢れていたのであった。

5. アレクサ・ブリスvsサシャ・バンクス

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今まで上げたレスラーはほとんど過去の話であるが、この二人の場合は現在進行形で発展している珍しい例である。

現在WWEで活躍しているアレクサとサシャだ、現在視聴してる人も何回か話を聞いたことがあるのではないか。

二人の仲の悪さは二軍時代からずっと続いており、NXTでサシャがアレクサの鼻を骨折させたことから始まっている。

サシャ・バンクスは2010年からプロレスを続けているインディー上がりのたたき上げである。

その反面、アレクサ・ブリスはインディーでの釜の飯を食ったことがない生まれも育ちもWWEの典型的WWE人間である。

二人はいわば水と油、相反する存在なのだ。

サシャは番組の中でアレクサが「ハリウッドに入るためWWEやプロレスを利用するだけの人間である」とコキ降ろしていた。

プロレスはショーであるが、すべてセリフが一言一句決まっているわけではない、サシャの本音なのだろう。

また、アレクサもインタビューでサシャとの関係を聞かれた際に「彼女が怒って試合を盛り上げてくれればそれでいい」と突き放している。

二人の仲の悪さは公式からも半ば公認されており、いつか二人は決戦をするのではないかと心待ちにしている多いのではないだろうか。


まとめ


プロレスはショーであるが、決してすべて脚本で決まった設定というわけではないのだ。

彼らも人間でたまにエゴや自分の欲望がにじみ出る時がある。

ファンがこういったエピソードを楽しむのは古今東西変わらない。

仲良しこよしだけでは優れたエンターテイメントはできないのだ。


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