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サッカーのPK戦のようなプロ野球延長戦の改革案を考えてみた

1月18日にプロ野球12球団の監督会議が開かれ、シーズンの日程や新しいルールなど様々な議題が話し合われました。

その席で「今シーズンは延長は12回まで・引き分けあり」と規定されたのですが、議長の阪神・岡田監督は引き分けの規定や、時短のための延長戦のタイブレーク導入の是非について、「優勝は勝率によって決まるため、引き分けも戦略のうち」、「アマチュアに倣ってタイブレークを導入するのではなく、プロとしてもっと面白い制度を作ればいい」と私見を述べていたそうです。

アメリカのメジャーリーグでは引き分けがないので、試合の決着がつくまで延々とイニングが続きますが、日本では公共交通機関の時間や騒音等の問題があり、そうもいきません。

また、最近ではリリーフ投手の酷使や試合時間の短縮などの問題も叫ばれており、なるべく決着をつけるにしても昔のような延長15回という規定も難しそうです。

そこで私案ですが、岡田監督の言う「プロ野球独自の延長戦の制度」として以下のような特別ルールを考えてみました。これはサッカーW杯などで度々議論の的になるPK戦を参考にしたものです。


・延長は10回の1イニングのみ
・投手はイニングの先頭を除き、交代はなし
・打者3人と結果が出るまで対戦したら、3アウトになっていなくても攻守交代する
・打順は直前のイニングまでのものに準ずる
・未出場選手の代打・代走・守備交代は可
・3人の打者が進塁した数だけポイントが加算され、10回終了時の両軍のポイントを比較して多い方の勝利とする
(例:四球・死球・シングルヒットは1ポイント、ホームランは4ポイント、1ヒット1エラーで二塁まで進んだ場合は2ポイント、盗塁も成功の度に1ポイント)
・犠打・犠飛については安打よりも成功率が高いため1度の成功につき0.5ポイントとする
・ポイント数が同じ場合はホームチームの勝利とする
・10回の試合内容は公式記録に加算する


いかがでしょうか。
これなら10回の打者3人ずつとの対戦で終わり、イニング途中での投手交代もないのでリリーフ投手の負担軽減と試合時間の短縮につながります。

さらに代打などは通常通り使えるため、9回終了時からの打順のつながりや投手の交代などの采配の妙を楽しむ余地は残されています。

また、コアな野球ファンは数字にうるさい(私も)ですが、これなら打席数や登板数などの公式記録にもほぼ影響はありません。

基本的に日本のプロ野球はメジャーリーグで改定されたルールを1~2年遅れで導入することがほとんどですが、私の案のようでなくとも日本のプロ野球の風土に合う何か新しいものを独自で発明してほしいですね。

何にせよ今シーズンはWBCもあるので、日本の優勝と野球界のますますの盛り上がりを期待しています。それでは。







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