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知らない世界に踏み込む楽しさ

最近になってやっと『鬼滅の刃』を読破した。

なるほど、さすが面白い。ジャンプの王道という感じで、あれだけ話題になるのも納得だ。

麻雀も最近になって覚えた。

人から「徹夜で麻雀した」なんて話を聞く度にそこまで面白いものかと思っていたが、これは確かに時間を忘れて没頭してしまう。

自分にとって未知の世界に踏み込んでみると、色んなものの見え方が変わってくる。

大学に入ってからシェイクスピアを読んだ時もそうだった。

世界中の文学やら文献やらで一番引用されているのがシェイクスピアだと何かで読んだ記憶があるが、確かにそこかしこで「ハムレットのように…」とか「リア王の嘆きは…」などといった記述を昔からよく見てきた。

何のことかいまいちピンときていなかったが、実際に読んでみると筆者がどういう意図で引用したのかよく分かるようになった。やはり直接経験してみるのは大きい。

去年からYouTubeに出る側になったりWeb上で記事を書いたり本まで出させてもらえるような機会に恵まれたが、やはりこれも受信側から発信側に回ることで色々な業界の事情や発信者の苦労が少しずつ分かるようになった。

そして、年齢を重ねるほど専門家のすごさがよく分かる。やはり何十年と一つのことに人生を捧げてきた人は強い。

私はもともと飽きっぽい性格なので、専門家にはなりきれない。そんな風に生きたかったし、何なら心の片隅で今も人生を捧げたくなるような対象を探しているところもあるが、見つかる可能性はそんなに高くないだろう。

だから広く浅くでもいいから楽しみたい。知らない世界に一歩踏み込むのは、文学作品に触れるのと似ていて、他人の人生をつまみ食いするような感覚だ。

死ぬまでにどれだけの楽しみを味わえるか、何人分の人生を体験できるか、興味は尽きない。

差し当って、次は初めての楽器の練習にでも手をつけてみようか。

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