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ギフテッドの告知をするべきか。告知するなら、どのタイミング?
今回は、ギフテッド(かもしれない)ことを子供に伝えるかどうか、伝えるならいつか、という話題について、最近考えていることを書いています。
ブログのほうではできるだけ客観的なデータをもとに書くようにしているのですが、noteでは自分の感じたことや考えたことをつづっていこうかなと思っています。
ちなみに、ブログはこちら。
ギフテッドだと伝えるメリット・デメリット
まず、ギフテッドだと子供に伝える場合のメリット・デメリットを私なりに整理してみます。
ギフテッド告知のメリット
生きづらさに名前が与えられて落ち着く
同じような仲間がいるんだと思える
生きづらさによる自己肯定感の低下を防ぐかもしれない
自分の特性について考え、対処することができる
ギフテッドに関する本を読んで、自己理解が進む
ギフテッド告知のデメリット
相手を選ばず「自分はギフテッド」と言いふらす可能性がある
それによって、周りから偏見の目で見られてしまう
問題が起きたときに、すべてにおいて「頭の悪い相手が悪い」という思考回路になってしまう可能性がある
あとは、メリットかデメリットかは微妙なところですが、ギフテッドであることが自分のアイデンティティになってしまう可能性もありそうだと思います。
ギフテッドを告知するタイミング
もし子供がギフテッドで、告知を考えているのなら、いつがいいのでしょう? 私は、以下のようなタイミングが良いと思います。
◆「自分はギフテッド」と言いふらさない年齢
◆孤独感が強くないタイミング
周囲の人に、「自分はギフテッドだ」と伝えることにはリスクが伴います。
天才と期待される
ギフテッドになりたいだけの人と揶揄される
世の中には、「ギフテッドは天才」と考えている人が多いです。そのような人たちから、「ギフテッドなのにこんなこともできないの?」「ギフテッドではなく、ただの協調性のない人」などと言われて、傷ついてしまう可能性があります。このような意見は、Xでも見かけますよね。「ギフテッドである」と宣言しなければ、このような中傷・批判を受けることはありません。
また、本人の孤独感が深刻なタイミングで「ギフテッド」という言葉を与えてしまうと、その言葉にすがりすぎてしまい、周りを見下す要因になってしまう可能性があります。心の中でうまく活用して、自分を守るためのツールとして使えるならいいのですが、場合によっては「問題の原因はすべて相手にある」「私が理解されないのは、私が優れすぎているから」という思想に陥りかねません。(孤独感が激しくなければ、大体の場合は、自分で乗り越えていくと思います)
ギフテッド告知の一案
ここからは私個人の考えで、正解があるわけではありません。
子どもが小さいうちは、「ギフテッド」という言葉を知らせないのがよいのではないでしょうか。(まあ、本のタイトルから突っ込んできて、聞かれることはあると思いますが……)
ギフテッドという言葉を使わなくても、困り感にアプローチをしたり、似たような特性を持つ子と遊んだりすることは可能だと思います。
「学校にはよくわからないルールがあるよね、お母さんもそう思うよ」とか。「ほかの子は、違うふうに考えているのかもしれないね」とか。「悔しい気持ちが人一倍強いのかもね」とか。「頭はいいけど、学校になじめない子は一定数いるみたいだよ」とか。
告知方法としては「あなたはギフテッドです」ではなく、「ギフテッドの特徴があてはまるみたいだね」とか「ギフテッドなのかもしれないね」などと断定しない方法が、個人的には好みです(ギフテッドネスの特性の強さにもよると思いますが)。
ギフテッドという言葉の意味がしっかりと伝わるように、本を渡してもよいと思います。
この本が好きすぎて、あちこちで広めています。読みやすく、ギフテッドの特性を伝えるときにぴったりです。選民思想や劣等感などを植え付けることなく、「ギフテッドの特性」と長所や困り感についてプレーンに伝えることができると思います。
告知方法に正解はない
ここでご紹介したのはあくまで一例で、特性の強さ(ギフテッドネスの強さ)や、発達障害の有無、本人の考え方のクセなどによっても、最適な方法は異なると思います。ギフテッドは障害ではありませんので、告知しないというのも、もちろん選択肢としてアリだと思います。
また、「自分はギフテッドである(かもしれない)」という感覚を、過大評価も過小評価もすることなく受け入れるには、「自分は、自分のままで他者に受け入れられる」という安心感が大切なように思います。
そしてこれは、おそらくギフテッドネスの特性が強いほど難しいと感じます。そんなこともまた徒然書けたらいいなと思っています。
以下のブログでは、書くことに抵抗がある子に向けて、文房具をご紹介しています。よろしければどうぞ。
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