世界トップ企業を目指し、エンジニア組織をより強く|GAテクノロジーズ新執行役員・堀川 佳夢偉 就任インタビュー
2023年11月1日、株式会社GA technologies(GAテクノロジーズ)の執行役員VPoE(VP of Engineering)に、堀川佳夢偉が就任しました。
この記事では、堀川の経歴や就任の背景、今後の目標や意気込みについて、インタビュー形式でお届けします。
Profile
「自分が業界を変えた」と言えるチャンス
— 最初に、これまでのご経歴をお聞かせください。キャリアのスタート地点としてWeb制作会社を選んだのはなぜですか?
「これからはWebだろう」と漠然と考えていたので、入社を決めました。将来的には事業会社で働きたいと思っていたのですが、大学でWebを専攻していたわけでもないので、まず「Webとは何か」を学ぼうと、Web専門の制作会社に入りました。
当時はディレクターとして、お客様とコミュニケーションを取りながらサイト制作を進めていくのが中心業務でした。その中でUIデザインに携わることもありましたが、基本は「ビジネス職」をやっていましたね。
— GAテクノロジーズに転職されたきっかけを教えてください。
転職活動をしていた時期に、引越しも同時に進めていたんです。引越しって、面倒なことがたくさんありますよね。何度も不動産屋に行き、いろいろな箇所に印鑑を押して、住民票を移す必要もあって……
そんなタイミングで、エージェント経由でGAテクノロジーズを知り、「不動産業界を変える」というビジョンに興味を持って面談に進みました。
面談で代表の樋口さんと話す中で、GAの事業に面白みを感じるようになりました。これからWebやインターネットで不動産業界が変わっていくのを、業界の外にいても感じる時代が来ると思いました。でも、GAにいれば、「業界を自分が変えた」と言えるかなと。そう考えると、これはチャンスだなと思ったんです。
より良いプロダクトのため、商談も物件仕入れにも挑戦
— GAに入社以降、どのような業務を経験されましたか?
最初はデザイナーとして、RENOSYの顧客管理システム「AGNT by RENOSY」のフロントエンドを担当していたのですが、次第にサーバーサイドの開発も担当するようになりました。
「AGNT by RENOSY」はセールスの現場で使われるシステムなので、開発にあたっては現場業務の理解が必須です。システムが使われる場面をよく知っておかなければ、使う人にとって使いやすい画面をつくれません。
そこで、自分でもセールスの業務を体験しました。実際のセールスチームに加わり、自分が作ったシステムを使って、お客様にお電話をしたり、商談へ同席もさせてもらいました。実際にシステムを活用してみると、使いづらいと感じるUI、もっと改善できる箇所がいくつも見つかりました。例えばインサイドセールス用のメインページは、この経験から追加されたものです。
https://note.com/super_fairy929/n/n2f35ccc20b5e
— 開発担当者が、事業部のチームに入って業務を体験するのは面白いですね。
2018年頃から取り組んだ不動産仕入れ支援システム「SUPPLIER by RENOSY」の開発でも、業務体験として物件の仕入れをさせてもらいました。電話して買付を入れ、6〜7件の物件を仕入れました。
https://note.com/snsk9898/n/n900be205e563
同様に、不動産管理業務支援システム「MANAGE by RENOSY」の開発時にも、実際に入居者さんと入退去のやりとりをしたり、物件の承継業務を担当しました。
https://note.com/yoshikenta/n/na2782e0dff09
このように現場で実際の業務を体験し、「もっとこういう情報が見たい」「こういう機能がほしい」というニーズを把握して、AI Strategy Centerなど他チームとも連携しながらシステムを改善していきました。
— それらの経験を活かし、RENOSYマーケットプレイス事業の全プロダクトのマネージャーとして活躍されてきました。マネジメントにおいて心がけていることはありますか?
新卒メンバーが多い中で、「社会人として何をしなければいけないか」といった、学生から社会人に変わる上でのベースづくりがとても重要だと思っています。したがって、GAグループ全体で大切にしている価値観、GA GROUP SPIRIT(GAGS)を意識してもらうなど、その部分に時間を使うようにしています。
早い段階から意識付けをして、ベースがきちんとできていれば、あとは実際に業務に取り組む中でプロフェッショナルへと成長していけるんです。プロダクトづくりは一朝一夕で学べるものではないので、時間がかかることを前提に考えています。その結果、エンジニアとして自走するのが早くなくても、中長期的に見ればリーダーになっているメンバーも出てきています。
「GAエンジニア」がブランドになるような強い組織に
— 執行役員就任にあたっての意気込みや、特に注力したいテーマをお聞かせください。
これまでやってきた業務をベースに、より大きな責務として採用や育成に関する部分があると認識しています。つまりRENOSYマーケットプレイス事業だけでなく、GAグループ全体を捉える目線が必要になります。自分自身の視座を変え、グループ全体で何がプラスになるかを考えていかなければいけません。
「不動産業界に限らず、アナログな業界をテクノロジーで変えていく」というGAのビジョンに私自身も共感していて、その推進に向けていっそう取り組んでいきたいです。その上で「世界のトップ企業になる」には、エンジニア組織の強さが必要だと思っています。各メンバーの生産性の向上はもちろん、実務側やAI Strategy Centerといった関係部署との連携をもっと密に取って、今まで以上に事業に貢献し続けられるエンジニア組織をつくっていきたいですね。
加えて、GAエンジニアのブランド力を向上させていきたいと思っています。「GAで働きたい」と言ってもらえる組織にしていきたいです。そのためには、事業の成長とメンバーの成長の両方が不可欠だと考えています。働いているエンジニア一人ひとりが事業を作っている、その事実に誇りとプライドを持って業務に取り組んでいけば、他部署とのシナジーも生まれ、事業成長の促進につながるのではないでしょうか。
今、「不動産といえばGA」という世間の認識を少しずつ確立できていると思うので、その領域を広げるためにもテクノロジーを大切にしたいですね。それによって副次的に採用効率も向上し、世界トップ企業を目指す上でのリソース部分の課題を解決できれば、グループ全体にとって理想的だと思っています。
撮影:今井淳史
ライター:瀬良万葉
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