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SUPPLIER by RENOSYの紹介

はじめに

はじめまして。GA technologiesでRENOSYのエンジニアをしている鈴木です。
新卒で入社し、今年で3年目のエンジニアになりました。今月からGA technologiesのエンジニアがプロダクトや働く環境を紹介するnoteが始動したわけですが、早速プロダクトの紹介です。「不動産会社にエンジニア?」と思われた方は、GA technologiesのエンジニア組織を紹介している記事もあるので合わせてご覧ください。

さて、今回のプロダクトは「SUPPLIER by RENOSY」です。
現在私が開発を担当しているRENOSYの不動産仕入れ業務を効率化するプロダクトについて紹介させていただきます。

目的

GA technologiesの仕入れチーム(バイヤーと呼ばれる物件を仕入れるための組織)は月に平均500件の投資用不動産の仕入れを行っています。SUPPLIER by RENOSYは、多くの優良な投資用不動産を仕入れるための業務支援を目的として開発されています。バイヤーの仕入れ業務は経験や勘に頼ることが多く、属人化しやすい業務です。SUPPLIER by RENOSYを利用することで、データに基づく仕入れ業務を行い、バイヤーのスキルの均質化を行えるようにします。また、本来バイヤーが時間を割くべき仲介会社との交渉に集中できるように、業務の効率化を行い、仕入れのスピードを最大化することを目指しています。
さらには、仕入れ業務だけではなく、書類作成業務や仕入れた物件の管理など、販売するまでに必要となる業務を効率化するための機能も多く実装されています。
紹介動画がありますので、是非御覧ください。

誰が使うか

投資用不動産を扱う部門の仕入れから販売準備に関わる社内の人が利用しています。GA technologiesは分業化が進んでおり、バイヤーだけではなく、物件管理チーム、販売図面作成チーム、契約書作成チームなど様々な部署でSUPPLIER by RENOSYを使っています。

全体像

GA technologiesは上記の投資用不動産の仕入れから販売、管理までを一気通貫で行っています。社内でそれぞれの業務に関係するプロダクトを内製しておりますが、SUPPLIER by RENOSYは物件を仕入れるために必要な機能を多く実装しています。

機能紹介

SUPPLIER by RENOSYでどのように仕入れ業務の効率化を行っているのかについて、いくつかご紹介させていただきます。

  • 仲介業者から送られてくる販売図面の自動取り込み

    • 投資用不動産を仕入れる際に、バイヤーは仲介業者から送られてくる販売図面を見ながら交渉を始めます。仲介業者によって販売図面のフォーマットは統一されていないので、本来であれば毎回異なる販売図面から手作業でデータ入力を行い、物件情報を登録する作業が必要になってしまいます。販売図面の自動取り込みの機能を使うと、メールで送られてくる販売図面の情報から物件データを自動でシステムに登録することができます。販売図面の情報を自動で読み取り、記載されている物件の情報をシステムに自動反映させることができるので、データ入力の手間を少なくすることができます。

  • AIによる家賃予測と物件のスコアリング

    • 物件のデータが揃うと、類似物件の賃貸、売買事例をもとに、物件の適正価格を自動計算する機能があります。また、物件の立地条件や築年数などの情報から、スコアリングを行い、仕入れる物件の基準を可視化する機能があります。

    • このAIによる家賃予測とスコアリングの結果を参考にしてもらうことによって、データに基づく査定ができるようになり、バイヤーは経験や勘だけに頼らない物件の選定ができるようになります。

  • 販売図面の自動作成

    • 投資用物件を売りに出すときや業者間の取引時に作成する販売図面を自動で作成することができます。

    • 建物情報を管理している基盤プロダクトと連携することにより、表示する画像や建物情報を取得し、販売図面を作成します。繰り返し作業になりがちな画像のアップロードやデータ入力の時間を短縮することによって、スピーディーに販売図面を作成することができます。

販売図面登録用の画面

これらの機能はGA technologiesの研究開発組織であるAIチームと連携して実装している機能でもあり、他部署と横断的に機能開発をしているものも多く存在します。

課題

まずは、仕入れ交渉後のデータ管理の機能改善を強化していく必要があると考えています。仕入れ業務と一口にいっても、仕入れから販売準備の工程まで数多くの部署が連携をしながら業務を行っています。現在提供している機能だけでは、仕入れ交渉後の工程でカバーできていないことも多く、効率化を図れるチャンスはまだまだ存在しているからです。
また、SUPPLIER by RENOSYは投資用不動産のデータの入り口となるプロダクトなので、その後の販売や管理を行うために利用されているプロダクトとの連携が多く存在します。しかし、プロダクト間の連携がまだ完全な状態とは言えず、それぞれのプロダクトで現場側の再入力が必要になってしまっていたり、他の部署でも使えそうな機能が公開できていなかったりと、まだまだ使い勝手が良くないと現場に感じさせてしまうこともあります。

目標

機能改善や各プロダクト間の連携を強化し、仕入れ事業部の対応可能件数を向上させることが直近の目標です。開発チームとしては一人一人の生産性の向上を目指し、会社の成長に負けないくらいプロダクトを発展させ、少しでも事業に貢献していきたいと考えています。

最後に

SUPPLIER by RENOSYの開発をしていて感じることは、何よりも現場と距離が近いことだと感じています。当時、不動産知識についてのバックグラウンドが全く無かった私はプロダクトの理解をすることが難しかったのですが、現場の方々と毎日やり取りを重ねることで、業務を知り、その結果としてプロダクトへの理解を深めることができたと覚えています。現場との近さは、良いプロダクトを作り上げていく上で非常に重要だと感じています。また、現在は企画チームも入り、より精度が高い機能を実現することができるようになりました。今後も現場・企画・開発が1つになってSUPPLIER by RENOSYを前進させていきたいと考えています。


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