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プロダクトの成長と野球選手の成長って似てる

はじめまして、がっちゃん(@gatchan0807)といいます。

非常にふんわりしたタイトルの記事を開いていただいてありがとうございます

今回は先月末に参加した勉強会、PdM Talks#1(https://connpass.com/event/183237/)のパネルディスカッションの中で軽く触れられていた、プロダクト成長のための要素とその優先度付け方に関して、勉強会終了後に自分の中で考えを広げていった結果、シナプスがつながるようにキレイに整理できた気がするので記事にしてアウトプットしようと思います。

ちなみに、自分はPdMでも事業を運営している人間でもないです。
あくまで一介のフロントエンドエンジニアがプロダクトマネジメントに興味を持って、勉強会に参加して、頭の中でまとまったことを書いているだけ。ということはご了承ください🙇

プロダクトの成長に必要なものって?

まず最初に、「プロダクト成長のための要素」ってどういうものがあるの?というところから書いていくと、パネルディスカッションの中で触れられていたものは「新機能」「グロースハック」「カスタマーサクセス」「ユーザー体験」の4つが上がっていました。

それぞれ簡単にどういうものなのか書くと、

新機能:
新たな価値を提供する
機能をプロダクトに実装する
(キラキラの新機能で満足度や利用者拡大!)

グロースハック:
プロダクトの内部改善を行い、ユーザー数を拡大する
(利益率や離脱率の改善によって、広告などに投資できる土壌を構築!)

カスタマーサクセス:
自社以外のプロダクトを通して利益を得る企業・個人の成功を支援する
(マネタイズの主軸となる企業や個人の支援で両者Win-Winの関係構築!)

ユーザー体験:
プロダクトを利用するユーザーの受ける価値や利用前後の体験を改善する
(ユーザーにとっての価値向上によってファンの獲得 + 口コミで拡大!)

といった形かなと思います。

そして、これらを四象限マトリクスにプロットし、下記のように整理することができました

プロダクトに関わる施策のプロット

縦軸には「プロダクトにフォーカスしているのか、ユーザー(人)にフォーカスしているのか」
横軸には「受け取るフィードバックの情報密度(受け取れるのが数値や仮説だけなのか、フリーフォーマットでのテキストなのか)」を設定して整理しています。

※縦軸が高低ではないので、厳密には四象限マトリクスではないと思いますがご愛嬌ということで…🙇

マトリクスを眺めていてなんとなく見えてきたもの…

上記のマトリクスを眺めながら、それぞれの要素の特性をぼんやり考えていると、ぼんやりぼんやぁりと見えてきたものが…

野球選手

そう。野球選手です。

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ほら。あなたにも見えてきませんか?


…そろそろ「何言ってるんだこいつは」となってると思うのですが、もうちょっとだけお付き合いください🙏

それぞれの成長要素の特性について

このマトリクスが野球選手に見えるようになるには、それぞれの要素の特性をどう解釈したのかを理解していただく必要があるので、書いていきます。

「新機能」「グロースハック」の能力は成果・能力が明確に目に見えやすく、花形になりやすいため、採用メディア、経営層から見える数値、様々な場所で取り上げられやすい点が特性だと考えられます。
「カスタマーサクセス」「ユーザー体験」の力は直接的な数値的成果が見えにくいが、プロダクトにお金を払ってくれる・使ってくれる人とのつながりであり、プロダクトの基盤としてドッシリと盤石な環境が必要になって来る点が特性だと考えられます。

これらの特性をそれぞれ、野球選手の能力に当てはめると、

「新機能」「グロースハック」の能力は成果・能力が明確に目に見えやすく、花形になりやすいため、採用メディア、経営層から見える数値、様々な場所で取り上げられやすい点が特性だと考えられます。

「肩が強い」「パワーが有る」「ミート力がある」の能力は成果・能力が(打率・遠投の距離などで)明確に目に見えやすく、花形になりやすいため、野球情報誌などのメディア、ファンからの評価、様々な場所でで取り上げられやすい点が特性だと考えられます。
「カスタマーサクセス」「ユーザー体験」の力は直接的な数値的成果が見えにくいが、プロダクトにお金を払ってくれる・使ってくれる人とのつながりであり、プロダクトの基盤としてドッシリと盤石な環境が必要になって来る点が特性だと考えられます。

「足腰の強さ」「体重移動の上手さ」の力は直接的な数値的成果が見えにくいが、打率や遠投の距離・(ひいては)上半身の筋肉とつながりがあり、野球選手の基盤としてドッシリと盤石な筋肉が必要になって来る点が特性だと考えられます。

こういったところから、A、Bのプロダクト寄りの2つの成長要素が野球選手の上半身の筋肉、C、Dのユーザー寄りの2つの成長要素が野球選手の下半身の筋肉に見えるようになりました。

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プロダクトの特徴をもとに、野球選手的な分類もできることに気づく

プロダクトの成長要素を上半身・下半身の筋肉に見立てられることに気づいてから、さらにプロダクトのタイプを野球選手のタイプのように分類できることに気づき、気持ちよかったのでそれも書いていきます。

上半身(A・B)が強く、腕の力だけでスタンドまで持っていくパワータイプ

パワー型(投手)

イメージ的には、豪速球ピッチャーやホームランバッター系の助っ人外国人みたいなタイプです。
キラキラでチームの中でも花形選手になりやすく、成績も本塁打数や打点王などの数値・タイトル獲得によって華やかに彩られます。

プロダクトでいうと、新機能によってプレスリリースを出しまくったり、グロースハックによって広告などへの投資をバンバン出せる環境を作り、華やかにマーケットシェアを取っていくところのイメージです。

ただ、こういったタイプの選手のデメリットとして、なかなか長く活躍される方が少ない印象です。同様に、プロダクトにおいてもここ一辺倒だと長期的な活躍は難しいのかなと思います。(野球選手においてはパワプロのペナントモードによる印象が強いのもあると思いますが)


上半身のどちらか(A or Bが強く、肩が強い外野特化型

肩が強い外野型

イメージ的には外野の守備の要(特にレーザービームで失点を防ぐことができるような人)になるようなタイプです。
(もちろん、肩の筋肉量が多いだけで遠投の距離が伸びるわけではないのですが…)

ここで言いたいのは特化型であると、外野でレーザービームを発揮することだけ期待されるが、打者としては7、8番であまり打てない選手でスタメンに入れるかも怪しい状態になってしまうように、特定のタイミング・領域でしか力を発揮できず、状況に応じてスタメンからも簡単に外れてしまう(守備固めのために一時的に起用されるなど)という危うさを考えてタイプ分けしています。

また、学生の頃の野球部時代に、「肩だけで投げている」と監督から何度も注意されていた選手が、結果として肩を痛めたり、肩の怪我をしてしまったことを何度か見てきました。

こういった点からも特化型(特に上半身の要素)になるのは2つの理由(マーケット的需要・ケガのリスク)から短命な選手になってしまうリスクが高く、プロダクトにおいても同じことが言えるのではないかと思います。


下半身(C・D)が強く、体重移動を使った打撃・投球をするバランス型

バランス型

ここまでの書き口からなんとなくお察しだとは思いますが、足腰がドッシリしていて、きちんと体重移動を使った野球ができるバランス型のタイプのイメージです。

野球を部活や少年野球などで経験された方なら口酸っぱく言われたことがあると思いますが、「野球(バッティング・ピッチング)は体重移動が大事」なスポーツで、どちらにおいても、振り子運動に体重を乗せて「バットを早く振る」「球を速く投げる」ことができれば一定の成果を残しやすいです。

そして、その体重移動を満足に実現するには、支える下半身の筋肉量が重要になってくるので、足腰を鍛えるトレーニングを多くやっていたりします。

ことプロダクトに置き換えると、ユーザー・カスタマーとの接点としての下半身要素の強化がプロダクトの成長につながると言えるのでは無いかなと思います。

まとめ

ここまでつらつらと書いてきましたが、
結局は色々なPdMに関わる本や勉強会などで言われてる通り、成果を出すためには、プロダクトの足腰(カスタマー・ユーザーにとっての価値)を鍛えて成果を出すために体重移動を使ったバッティングやピッチングがきちんと出来るプロダクトにすることが重要なのかなと自分の中で結論づきました。

また、ざっくり3種類に分類しましたが、いろいろなところで華やかにプロダクトづくりをやっているサービスも、プロの野球選手も、実際には下半身の動きも重要視し、下半身強化に努めているでしょうし、重点的に強化して長期的に戦える選手になっていく方法を模索していると思います。(プロダクトだと組織や他の変数があるので実情は難しいこともあると思いますが)

こういった抽象的な状況のことを理解した上で、(自分はエンジニアなので)どう具体的な方法で実現できるかを考え、実行出来る力をつけていきたいなぁと思いました🙆

長々と読んでいただきありがとうございました!

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各画像・イラスト引用元:いらすとや / unsplash.com
※ 四象限マトリクスはFigmaにて作成

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