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【映画】何が幸せかは人それぞれ【ちょっと今から仕事やめてくる】

新型コロナウイルスの影響で働き方が大きく変わった人は多いと思います。自分もその一人です。普段、私はある程度自由な働き方をしていますが、基本的には毎日のように外に出て何かしらをしているので、ずっと家にいるということが不思議でなりません。元々、テレビが好き(TVerにはかなりお世話になってます)でバラエティー番組やドラマをよく見ているので家で過ごすことはそんなに苦ではないタイプですが、それは外で働いた上で家で自由に過ごすからこそ得られる感覚なんだなとつくづく思います。

なので、何をするのにも家。会議や打ち合わせはテレビ電話。作業をするのも自分の部屋。という今の状況に対して、便利になったと思うよりも、人と会って話すことがどれほど素晴らしいことなのかと痛感しています。

少し話は逸れましたが、ただそれでも、人が生きていく上で切っても切り離せないのが”仕事”だと思います。そんな中、この前私が観たのは『ちょっと今から仕事やめてくる』という作品です。

印刷会社に勤める青山陸(工藤阿須加)は自分がルールのように立ち振る舞う上司(吉田鋼太郎)に人として扱われず、過酷な労働を強いられる日々を送っていた。そんな毎日に限界を迎え、電車にはねられそうになったところで助けてくれたのが謎の男・ヤマモト(福士蒼汰)だった。この出来事をきっかけに2人は友達となり、青山はヤマモトに励まされながら自分と向き合っていく。その一方でヤマモトには誰にも言えない辛い過去が…。というのが私が感じたあらすじです。

~働くとは何のか~

私は人が仕事を選ぶ基準は大きく分けて2つあると思っている。それは好きなことを仕事にする人と、仕事とプライベートを割り切って働く人。どちらが正解、不正解でもなければ、もちろん、どちらが偉いという訳でもない。そんなキレイごとではなく、好きなことを仕事にしたくてもできない人や、いまの仕事をやらざるを得ない人もたくさんいるということも理解しているつもりだ。それでも、あらゆる局面で無数の選択肢があり、自分自身で色々な決断ができるいまの世の中において、多くの人がどう働くかは自分で選べる状況にあると思う。

幸い、私は学生時代から憧れていた職業の1つに就け、その中で悩みや苦しみを抱えながらも何とかここまでやってこれている。周囲と比べ悲観的になったこともあるし、向いていないと思ったこともある。それでも、本気で辞めたいと思ったことはまだ1度もない。

だから、青山が冒頭で発する「人は何のために働くんだろう。もし、生きるために働くのだとしたら俺は生きていると言えるんだろうか」という言葉に対して自分の中で”理解できたようで理解できない。理解できないようで理解できた。”と矛盾を感じる感想を持った。

~自分の働き方は自分で決める~

なぜ矛盾する感想を持ったのか考えてみると、極端な言い方をすれば、「やりたいことをやり、やりたくないことはやらなければいい」と私は思っているからかもしれない。年齢を重ねたり、家族ができたりするとまた考えは変わってくるかもしれないが、30歳手前のいまはそう思っている。

どの仕事にも長所・短所、メリット・デメリットはあるわけで、これが正解という仕事はどこにもない。逆に言えば、お金を稼ぐために働いている人、好きなことを仕事にできている喜びを感じながら働いている人、誰かのために働いている人。これらは全部が正解だと思う。結局、それを決めるのは自分自身なんだから。

長々と偉そうに書いてきたが、要するにどんな仕事でも、誰に何て言われようと本人が納得して働いていれば良いということ。だからこそ、青山が会社を辞めることを決意した後に口にした言葉にはすごく共感できた。

「僕の人生は僕と僕を見守ってくれている人のためにある」

この先、私がいまの仕事をいつまでやるかは正直分からない。今後もずっと続けていくかもしれないし、もしかしたら「ちょっと今から仕事やめてくる」と言って、スパッと辞めるかもしれない。それでもただ1つ決めているのは「自分の気持ちに正直でいたい」ということだ。

~おまけ~

正直な感想として福士蒼汰にあのキャラクターや関西弁は似合わないと思う(笑)。やっぱりもっとシンプルにさわやかなイケメン役が適役。アロハシャツにビーサン姿もピンとこなかった。それとは対照的に黒木華が演じる五十嵐はリアル感がすごい。どんな仕事でも実はああやって葛藤を抱えながら生きている人はいっぱいいるんだろうなと感じた。辞める勇気と辞めない勇気。きっとどちらも必要なんだと思う。


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