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感動の顧客主義「万松青果」

今回は2021年9月9日のカンブリア宮殿で紹介された万松青果について紹介します。

万松青果は徹底した顧客主義で成り立っている会社です。

京都市中央卸市場で仲卸を行っています。

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その会社の社長が中路和弘氏です。

従業員が何の為に働くのか「お客様が喜ぶため」それだけ。
従業員が働く理由をハッキリと言い切る。
万松青果は至る名店へ料理の材料を届けています。

ミシュランの名店やホテル等取引先は増加し続けており、併せて売上も右肩が上がりで成長している企業です。(コロナ禍の2020年を除く)

2019年は売上14億を超えています。
社員数はたったの27名
入社希望者も殺到している。
大変魅力的な企業です。

その万松青果の成長の秘訣についてまとめています。

1つ目は徹底的に顧客のニーズに応えることです。
例えば、わさび一つを頼まれた際に、産地、香り、その顧客のニーズに徹底的に応えます。
市場になければ他の市場へ探しに行きます。
又、不作で値上がりしている時、赤字であっても顧客のために競りで落とします。
又、商品の質が良くない場合、取引先へ相談します。満足いただけない商品を提供することは、取引先が顧客に対してベストパフォーマンスできないことに直結します。
よくない時に伝えてること、それは顧客にとって信頼へつながります。
珍しく商品さえもありとあらゆるネットワークを駆使して見つけます。
そんな徹底的な顧客ファーストの精神が信頼を高めています。

2つ目は、顧客ファーストの為を考え、経営者も社員も考え方を変えたことです。
もとは成果主義の会社でした。また、顧客に対しても強気であり、不満があるなら言ってこい。このようなスタンスであったようです。
併せて、その当時は社員と経営者の関係も悪く、社内の雰囲気は最悪だったようです。

そこで、傲慢な姿勢を排除し、顧客ファーストへ切り替える。
お客様に喜んでもらう為に働く、それ以上のことがあろうか。1番大切な考えに至っています。
これは大企業であろうと、中小企業、零細企業であろうと根本は一緒です。ビジネスの本質は顧客が喜ぶ価値提供を行うことです。
「経営者は従業員の為に、従業員はお客様の為に」
そのことを念頭に改革を行いました。

成果主義も排除し、年功序列へ変更。
背景として、結婚・出産を機にまじめに働きたいと考える社員が多く、その方へ成果主義を強いることは相性がよくないと社長は判断したようです。
長く、充実して働ける魅力的な会社を作ることを大切にしました。「社員は家族」と捉えています。


そこに自主性を重んじています。
決まったマニュアルではなく、顧客が喜ぶなら何でもやりなさい。


例えば、SNSを利用したお店の商品発信や、商品開発の手伝い、又旬の食材を紹介。ただ商品を届けるだけでなく、何種類か提示して選んでいただく。お客様にとってプラスになることや新しい発見を提供する。
このスタイルが成長続ける秘訣です。

万松青果の社員が行なっていることで、週報にて「お客様に喜んでもらったことを記載する」取組を行なっています。
日々お客様の為にどれだけ行動を続けているか、その意識付けに繋がっています。

そして3つ目に社員に権限を与えていることです。
社長も、そのことを実感しています。

個性的な社員が集まっているイメージが持てますが、実際はそうではありません。
但し、個人個人に裁量を与えることで社員が成長し、結果的に個性的な会社となりました。
社員を家族と考えることで、社員同士の結束は固く、困っている家族がいれば全力でフォローする。良いことがあれば褒める。そんな素敵な関係が構築されています。

そして社長が考える、子供にも誇れる会社を作りたい。そんなビジョンも見えてきます。
カンブリア宮殿に取り上げていただき、自信が付きましたと嬉しそうに話されていました。

ビジネスパーソンとして、「ルーティンに陥ることなく、自分で考える習慣」が大切です。
言葉にすることは容易いですが、実行に移すことは難しいです。
その本質を実行にうつしているからこそ、成長を続ける企業です。

企業が大きくても、小さくても同じです。
どんな時も困難を迎えます。その困難をどうやって乗り越えていくのか、そこに価値があります。

働くとはなにか、考えさせられる素敵な内容でした。

ぜひ、読んでいただいた方にも、何か気づくきっかけになればと思います。

以上

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