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ChatGPTが到来した今、起業のチャンス(の補足)

【ChatGPT/起業】いま起業家にチャンスがあるかも?【陽子社長×武井信也 対談】 TikTok ライブで喋りましたので、捕捉します。

▼陽子社長のTikTokライブで話した内容の切り抜きです。 チャンネル登録よろしくお願いします。 陽子さんと武井信也さんの対談です。ChatGPTなどの様々なAIツールが出てきていますが、これからのAI時代を生きる中で、私たちには何ができるかを話しています。#AI #chatgpt #AIツール #陽子社長のtiktok塾 #陽子社長の集客方法 ▼陽子社長のSNS 【TikTok】@yoko.naora 【Instagram】@yoko.naora 【Twitter】@NaoraYoko

https://www.youtube.com/watch?v=T8n60DnFSjk

まず、私は起業が万人に有益だとも考えていないし、起業家を過分に尊敬したり憧れたりする向きも好まないというスタンスです。起業率がOECD加盟国中でも極端に低い我が国(https://onl.tw/JEATeth)で起業家が増えてほしいと考えている理由は、国家の新鮮味を保つには起業による企業の入れ替わりが必要だからで、ちょうどよいバランスで企業が入れ替わっていることで長期的な成長を手にするという論を支持する姿勢からです。

歴史を見れば明らかで、国家も産業も会社も歳を取り、その弊害を対策するよりも動物の細胞が入れ替わるように会社も適切に入れ替わったほうが自然であり、真っ直ぐなわけです。

今回取材を受けた陽子社長はビジネススクールの先輩で、私のビジネススクールでの研究はボーン・グローバル起業家についてでした。私の論はそういった自身の研究とのバックグラウンドとも強く関係しており、私が起業家であるという観点は忘れていただいたほうが頭にすんなり入るかと思います。

私はChatGPTを主に起業すれば良いとは考えていません

ChatGPTはOpenAIを使用したサービスで、OpenAIはその名の通り、APIとして世界に幅広く公開されています。ほとんど無料で世界中の人が使えるようになっていますし、他のAI企業もこれに倣うでしょう。なぜならば大規模な言語モデルを背景とする強化AIは、沢山の人に使われて「なんぼ」の世界だからです。このように長期的に差別化要素にならないことだけを主として起業しても即敗れる可能性があるからです。

インターネットが世に出たときにインターネットそのもので起業した「プロバイダ」のような方たちは沢山いらっしゃいましたが、現在ほとんど名前を聞きません。直ぐにコモディティ化したからです。その時代に起業して現在も成長を続けているような企業は、インターネットを効率的に使って「スーパーマーケット」や「株式の取引」や「広告の売買」をインターネットでできるようにした人たちです。そう。既存の大企業から多くの富の移転が起こったわけです。今回のChatGPTに代表されるAIにも似たような雰囲気を感じます。

ChatGPTの効能とはなにか

これまで起業につきまとっていた弱点のうち、人材リソース不足については大きく改善される可能性があります。プログラマの数は圧倒的に減らせて、その費用で高度なシステム・アーキテクトを採用すれば良いでしょう。もう「コーダー」はいらないかもしれません。デザイナーも人海戦術ではなくAIが創ったデザインを評価して修正するセンスのある人が少数いればよいでしょう。広告やニュースリリースの文章も同様で、クリエイティブの素晴らしく、人間味あふれた企画やアイデアを持って社風を理解しれくれた人だけと行えばよいでしょう。経営の意思決定もAIが力になるでしょうから、経営者はクリエイティブな仕事にリソースを注げるでしょう。こういった意味で、ChatGPTのようなAIの利用によって起業をするには良いタイミングなのではないかと考えます。終身雇用の大企業は人が沢山居ますので、ChatGPTを即座に大々的に導入することは難しいでしょう。

流動性が上がる

もう一点、COVID-19もありましたしChatGPTショックは世界中に知れ渡っています。こういうときにはあらゆる判断が流動的になりがちです。既得権益者や資産家の中でも、一定数は新産業への投資を厭わないでしょう。もっと現実的な話でいうと、政府や大企業が契約しているサービスについて、ここ数年は「新しいサービス」への変更提案は通りやすいでしょう。このように人・モノ・カネが動きやすいと感じています。

(番外編)ChatGPTと日本人

AIと(よく世界で理解されている、大局的・文化的に)日本人の目指すところはよく似ている気がします。創造的であるよりは常識的であり、知識を重んじ、ミスが少なく効率的であり、いつでも休まず働くところです。日本の学校教育や受験・就職システムは未だにここを重視しているかと思いますが、個人個人でこの部分はうまく折り合いをつけながら今後の人生を歩んだほうが良いと考えています。これは私の考えすぎかもしれませんが。

AI時代を見越して、当社では採用に於いて、勤勉さよりは個性・多趣味な人材を重んじてきました。(勤勉でもある方が評価が高いことには違いはありませんが)こういった企業はAIに向いた仕事はどんどんAIに明け渡していき、社員は単純労働や、「AIでもできる仕事」から開放され、その持てる趣味性や個性を存分に発揮して付加価値を提供することに邁進できるわけです。それが正解かどうかは解りませんが。私達はそういうふうに走ろうと考えています。


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