一日で学び直す哲学~常識を打ち破る思考力をつける~

 哲学のエッセンスを時系列で並べつつ学ぼうという初心者向けの新書でした。
そもそもKindle Unlimitedはじめまして、サービス中の本をひたすら読んでいった中の一冊です。

「優れた生物学者はトポロジーに優れる」というのは確か「生物と無生物のあいだ」という本で読んだ一説だったと思います。どうも心に残っているのですが、今回それを思い出しました。
哲学というのは数学のように数式で思想を表すものと本を読んで理解していたのですが、要は哲学者というのは現実の世界を抽象化、汎化しているのだなと。
なんかオブジェクト指向みたいだなぁとぼんやり考えていましたが、よく考えると新しい設計とか考えるような頭の良いタイプは数学とか詳しいはずなんですよね。プログラミング工学は数学と切り離せないので。
そう考えると数学をもとに現実を抽象化してシステム的に落とし込むという意味ではプログラミングと哲学は似たようなものなのかなぁと。

序盤、イデア論について正三角形の例えがあったのですが、あれは要は脳科学のクオリア的な発送ですよね。
そういうことをつらつら考えていくと、哲学とは今の様々な学問の基礎となるものであって、その哲学の基礎が数学なのであれば数学の偉大さを感じますが、ぶっちゃけ数学まで行くとわからんというのが正直な本音です。
哲学に関してはあんまり詳しくないわけですが、この本を読んでいくと「あ、この発想はあれに似てる」とか「あ、これがアレの元になったやつか」といろいろ思考が飛ぶのを感じます。

自分の中の何らかの知識がどれも哲学に結びついていく。そういう感覚はこういう包括的に書かれている本ならではの醍醐味ではないかと。
哲学、もっと個別に詳しく読んでみようかと思いました。

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