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おもちゃばこは昭和の香り


数年前から、どんどん玩具メーカーは新しいものを作らなくなってしまったように見える。
あるのは本格的な仮面ライダーのベルトや戦隊モノの武器や変身アイテム、
プリキュアのアイテム、
アンパンマン、
そして今現在突発的に人気のあるキャラクターのフィギュアや、それを模した玩具。
昔ながらのブロックや乗り物系。
あまり人気はないけど長年続いているキャラは、中国のマーケットで買ってシールとパッケージだけ変えたもの。
狙う購買層は、裕福で子供や孫がいる家庭、キャラ愛が強いコレクター、転売ヤー。
作られなくなったのは
ノーキャラクター
さほど人気のないキャラクターを使った新規型の玩具
これらはミニマムロットで作ろうすると、バカ高くなってしまう。バカ高いのにあまり売れないものを作る意味はあるのか?ない。
売れなさそうなものを作る余裕はない。
転売ヤーも寄りつかない。
ライダーなどの1,200-1,500円くらいの玩具は、その値段では作れなくなったからだろう。
めちゃ安いものはまだ売れる傾向にある。
安かろう悪かろうだけどまだ売れている。
キャラクター系玩具は昔から強い。
ただ、そうじゃないものにも価値を見出す人も多い。
アンパンマンを買いたくない親は多いが、プレゼントでなぜかアンパンマンを貰うことになる。無難だから。
どんなに苦手でも貰ったものに口には出せないもの。
そして子供もアンパンマン大好きになっちゃうしね。
で、そんな気持ちの若者ママが増えてきて、そろそろアンパンマン人気が落ちてきそうだなという昨今、次の朝ドラ「あんぱん」という発表が先日あった。
アンパンマンの作者であるやなせたかし先生の話が取り上げられることになる。
朝ドラ世代はそれを見る。
子育て中のお母さんたちもそれを見る。
アンパンマン人気再熱。
一強じゃん。
アンパンマン宗教とでもいうべきか。
もう玩具メーカーはアンパンマンと戦隊とライダーだけで良いじゃんってなっちゃうよね。
アンパンマンはそんじょそこらのメーカーには作れない。
アンパンマンの人気は、もちろんやなせたかし先生の力はすごいけれど、玩具の世界では昭和のオッサン臭がプンプンする。
キャラクターの製作委員会的なもので大手メーカーが囲い込み、他社は入れないような仕組みを作り、輪の中だけで金儲け。
その輪に入れない会社はアンパンマンの恩恵にはあずかれない。残念でしたで終わり。
知りたくなかった世界。
でも囲い込みの世界なんてどこにでもあることだ。
囲い込みが好き
談合が大好き
輪の中でグルグル回すの大好き
僕らがよければ幸せだ
あーなんかくだらない世界だなぁ。
これは物を作って売る業界にはびこる仕方なくもくだらい、くだらなくも必要悪、当たり前のように続いてきた問題。
ここから抜け出したい。
「つくる」世界から。
そして「作らない」世界に入りたい。
作らない世界では、何をして過ごしているんだろう。


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