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片付けを諦めて何が悪い

うちの一家は全員片付けができない。

ソファーの上には脱ぎたてのパジャマがぐちゃっと放ってあるし、

オシャレに飾ろうと思って買ったイームズの椅子の上にも

使い終わったバスタオルが置いてある。ご丁寧に椅子の背もたれにかけて。

棚という棚の上には、ちょっとした小物がばらばらとある。

何も対策をしていない? というわけではない。

主婦雑誌などにある整理整頓特集を参考に、「爪切りなどの小物入れ」「プリント類用のボックス」「洗濯したいものを入れるかご」なんかは、しっかり用意してあるのだ。

にもかかわらず然るべき場所に置けないのは、もはや特技としてとらえたほうが良さそうだ。

先週の日曜日、家族全員で部屋を片付けた。

すべてを終えて、掃除機をかけたあとは皆で

「気持ちがいいね!」

とゴロゴロする。

そんな時ふと思う。

生活感丸出しの毎日と、すっきり整った1日の一体何が違うというのだろうか。

結局ゴロゴロすることに変わりはないのだ。

もちろんゴロゴロだけでなく勉強、読書など家でできることや趣味にも時間を使っている。

整っていようがいまいが日常は変わらない。

きれいな部屋のほうが良いけど、家族全員の意識がそうじゃないと一人に負担がかかることになってしまう。

そう考えて片付けを諦めたら、心がスッと軽くなった気がした。

「別にいいじゃない」

片付けが好きな人はそれで良い。

苦手な人は無理矢理やることはない。ただし1週間に1回程度は、ちゃんと片付けないと埃とか虫とか身体に悪そう。あとお酒を飲んだ後の瓶や食器は毎食後に片付けることは徹底している。

それでいいじゃない。

諦めて何が悪い

誰も悪いとは言っていないけれど、テレビや雑誌やネットで

「これであなたも片付け上手!」と報じられていると、まるで片付けができない人が、人としてマイナス要素を抱えているんじゃないかという心理が働いてしまい、無理して片付けることを頑張るのだ。

頑張った末、やっぱり毎日続かずに落胆し、そんな自分を卑下して落ち込むくらいなら

諦めること

これが一番だと思うの。

別に片付いてなくても良いんだよ。

物が散らかっていても良いんだよ。

今日も一日穏やかな毎日が訪れますように。


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