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余韻

まだ去り切らない夏の 昼の熱の余韻が
夕暮れ時のアスファルトを 温めてる

何もなかった夏の 何もなかったぼくは
まだ熱い地面を蹴って どこへ逃げる

一人 また一人と来てはいなくなる
そんなことにも 慣れてしまったけど

月が替わって夜の温度が落ち始める頃
夜に鳴く虫の種類が変わるなんて

どうでもいいことを 得意げに
話してた あいつはどこへ行ったかな

まだ続く夏の余韻が ぽつんと影を落とす夜
波の音に 誰の夢を見る


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