記憶
風のない日に 港を走る
人気のない荒れた舗道に
大型トラックが 寝そべってる
誰もいないような顔で
どこかの工場で動いてる
クレーンが 軋みを立てる
あれはもう十年 いや二十年前の
やっぱり今年と同じくらい
寒い 寒い 冬の終わり
ほんの少し 暖かくなった頃
家出する猫みたいに
君は 出ていった
いくつもの春が重なって
記憶と時間が曖昧に溶ける
砂混じりの風の中
消えては浮かぶ 遠い歌
むすんで ひらいて
誰の影
〇 〇 〇 〇 〇
風のない日に 港を走る
人気のない荒れた舗道に
大型トラックが 寝そべってる
誰もいないような顔で
どこかの工場で動いてる
クレーンが 軋みを立てる
あれはもう十年 いや二十年前の
やっぱり今年と同じくらい
寒い 寒い 冬の終わり
ほんの少し 暖かくなった頃
家出する猫みたいに
君は 出ていった
いくつもの春が重なって
記憶と時間が曖昧に溶ける
砂混じりの風の中
消えては浮かぶ 遠い歌
むすんで ひらいて
誰の影
〇 〇 〇 〇 〇