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Garuchan
2020年11月11日 18:46
がるこの冒険 ◆第一章 始まり 私は絶望していた。パスポートと半券そして200ルピー。これじゃあ日本に帰れない。これじゃあ、さっき食べた大盛りのカレーセットが50ルピーだったから…あと4食分!? そのまま崩れ落ちた。もうダメかもしれない。底知れない恐怖と孤独が私を支配していた。「お姉ちゃん大丈夫?」 今思えば、それが全ての始まりであった。 ●出会い 誰かに話
2020年9月19日 16:10
私は父に褒められた事がない。かけっこで一番になっても、テストで一番になっても。父の口癖は俺の父だから当たり前。家族よりも仕事に重きを置き、家にはほとんど帰って来ない。祖母からは祖父も仕事を一番に考える人で若くして過労死で亡くなったと聞いた。私はそんな父を尊敬していたし、私自身仕事に生き過労死したいとまで考えていた。しかし、母は違っていた。家族第一で育てられた母には、それが理解できなかったのだと思う