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「キャリアの選択肢がたくさんあっていいわね。」と孫に言わないおばあちゃんになるために

新卒で入った会社を退職したばかりの25歳女性、
がるびあ (ペンネーム) です。

おばあちゃんになった時の話なんて早くない?
って感じのタイトルですが、
多様なキャリアを歩みたいなら自分で作ろう、
既存のルートに迎合して悔いるのは
かっこ悪いぜという話です。


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大学で海外留学をした関係で休学などを挟み、
同級生より1年遅く社会人になることにしたわたし。


小学校の時から、発展途上国で
現地の人たちのために働きたい!と
強く思っていたわたしは、
進路を選ぶ時にとても悩んだ。


国際協力・途上国開発に関わる仕事は
大学院の卒業が必要だったり、
国内での数年の社会人経験が必要なところがほとんど。
新卒で簡単に入れる業界ではなかった。

同じような志向の同級生や先輩もいたけれど、
だいたい日本の企業に就職をして
海外とも全然関わりない仕事を選んでいることも多々。

でも今までのボランティア活動などを通して
支援先の地域には困難を抱えている人たちが
たくさんいることを知っているのにも関わらず、
「一旦日本で就職」するという選択が、
わたしにはいいものには思えなかった。


*


わたしは高校・大学を通して、東南アジアや
アフリカには足を運べたけれど、
実際には住んだことがなかった。


ボランティアも学業の片手間で
大きな成果が残せたわけではないと感じていたから、
まずは現地に住んでみて
課題を解決する経験をしたい、
やはり最速で課題に取り組みたい!と思い
JICAの青年海外協力隊に応募。


青年海外協力隊だとボランティアという形にはなるが、
JICAに生活費などを賄ってもらいながら
2年間ほど、特定の分野で現地活動が可能になる。

専門性が必要な案件が多い中、
新卒でも目指せる案件もあったのだけれど
それらはかなり倍率が高いため回避。
公衆衛生という医療関係ではあるけれど、
専門性や経験は明示されていない
マニアックな案件に応募を決意した。

わたしとしては、新卒としては
完璧に近い書類を出したつもりだったが落選。
応募倍率が1を割っていたのにも関わらず
通らなかったので、そこまで需要がなかったんじゃないか
と勝手に思っている。。。笑

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青年海外協力隊はあくまでボランティアなので、
結局は就職を任期の後に延そうとしていただけだったが
落ちてしまったからには、普通に就職するのか否かの
2択を突きつけられてしまった。


結局わたしは普通に日本の企業に
就職することを選んだのだけれど、
悩んでいる最中に思ったのが、タイトルに記したこと。

あなたはキャリアの選択肢がたくさんあっていいわねえ。
おばあちゃんが大学生の時は、
みんなが黒いスーツを着て、同じ髪型、同じ化粧をして
思っていなくても『御社が第一希望です!』って
選考で言わなきゃいけなかった。
おばあちゃんたちはそうやって、無理をして、
大学を出たらすぐに会社に就職しなければならなかったのよ。


もしわたしが、日本企業に就職することを
「それが普通だから」と言う理由で選択してしまったら、
孫にこう言う日が来てしまうんではないかと思った。

そう思うと、絶対にそうなりたくはないと思ったし、
時代のせいにしては負けだと思った。

今はこれまでの就活に疑問符を
たくさんの人たちがむけているし、
私服で行って良かったり、
よりマッチするように腹を割って
話したりしてくれるような
採用方法も出てきていると思う。

これから新たに出てくる仕事の一つに
「旅人」とかがあるくらいだから、
きっと今普通とされている「正社員」像は崩れる時が来る。
いろんな道が正解になる時が来る。

それは分かっているのにも関わらず、
既存のルートに乗ることに迎合しておいて後悔するのは
かっこ悪いんじゃないか、そう思った。

(もちろん、既存のルートに乗ることが
いけないと言っているのではなくて
自分で乗っておいて後悔・非難するのがおかしいということ)


このことはなんとなくは思っていたんだけど、
仲の良い後輩と就活の話をしていた時に
ぽろっと口から出てきて、自分でもハッとした。
人と話すことで言語化できることってあるよね。


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その後、わたしは「普通の道だから」という理由ではなく、
「海外で仕事をし始めたら日本とは関わらなくなるだろうから
その前に、ちゃんと育ててもらった日本社会に貢献したい」
という理由で、日本企業でしばらく働くことを決めた。

側から見たら、日本企業で働くことに変わりはないので、
既存のルートに乗ったんだなと思われてしまっても
仕方はないのだけど、わたしは自分の中の意味合いこそ大事にしたい。

もしかしたらわたしが背中を見てきた同級生や先輩も、
「普通の道だから」という意味以上の意味を持って
日本で働いているのかもしれないな、と思ったりもして。

結局思ったようには行かなくて、
早く会社は辞めてしまったし
今は海外と関わる仕事をしていても
日本にもいる時間が欲しいと思っているので
考えはどんどん変わってきているけれど、
まだ孫には胸を張って言える選択はできているかなと思う。

これからまた新しい道を歩まなきゃなので
何が起こるかは分からないけれど、
必ずや、かっこいいおばあちゃんになってみせようぞ。。!

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