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【ゼロから始めるFaB】全ヒーロー紹介!【物語付き/Flesh and Blood】

こんにちは、Fozです。

今回はFlesh and Bloodで使用できるヒーローたちについてまとめてみました。

Blitzを含めると既にかなりの数のヒーローがいるので長くなります(調べている途中で力尽きそうになりました)が、少しでも皆さんのお役に立つことを願います。

全ヒーロー紹介

2023年7月時点の全ヒーローです。 
カード名やストーリーの日本語訳は僕が「こんな感じかな〜」と予想して付けただけなので温かい目でご覧下さい。

<Living Legendについて>
Flesh and BloodにはLiving Legend(通称LL)と呼ばれるシステムがあります。
公式大会などで上位に入ったヒーローはポイントが貯まっていき、一定以上のポイント(Blitzで500pt、CCで1000pt)が貯まると該当フォーマットでの使用が禁止されます。

LL入りしたヒーローは備考欄に記述しておくので、このヒーローが使いたい!と思った人はまずご確認ください。

Welcome to Rath

ブラボー(Bravo)

「レイスで最もパワフルな男はこの俺だ!!」

[カード名]
Bravo,Show Stopper
名役者、ブラボー

[クラス]
ガーディアン(Guardian)

[初出]
Welcome to Rathe

[キーワード能力]
・ドミネイト(Dominate)
・クラッシュ(Crush)

[備考]
CC構築 Living Legend(Bravo,Star of the Show)

───ブラボーの物語───

ブラボーはレイスの中でも一際幻想的な地域、アリアのお祭り男だ。

彼はアリアで開催される最大の祝祭『Everfest Carnival』の主役であり、彼が率いる一座のリーダーとして活動している。

ブラボーは彼が若い頃に目を輝かせながら聞いた数々の英雄の伝説や偉業をパフォーマンスとして観客に見せつけ、彼らを魅了する。

エバーフェストの時期が近づくと『ブラボー、レイス全土で最も強い男』というポスターが各地に貼られ、彼は己の腕っぷしと度胸、そして圧倒的なカリスマによって祝祭を盛り上げる。

───ヒーローの特徴───

ブラボーの戦い方はパワフルで、自身の能力で3コスト以上の攻撃にdominate(1枚のカードでしか防御できなくなる)を付与することができます。

そしてこれがガーディアンの能力であるcrush(4点以上のダメージが通れば追加効果)と非常に相性がよく、必殺の一撃を相手に叩き込むプレイを得意とします。

重い一撃にはコストがかかる分動きは単調になりやすいですが、堅実に守りつつカウンターパンチの機会を狙うも良し、最初から全力で叩きつぶすも良しの男らしいヒーローです。

Everfestで登場した新しいブラボー『Star of the Show』は、その圧倒的な強さから発売後数ヶ月でLL入りしたそうです。

効果は特定の属性を持つカードをハンドから見せるだけで3コスト以上のアタックアクションに攻撃値+2とdominate、go againを付与するというもの。強すぎますね。

ドリンシア(Dorinthea)

「私は、剣に立てた誓いを守るだけよ。」

[カード名]
Dorinthea Ironsong
ドリンシア・アイアンソング

[クラス]
ウォリアー(Warrior)

[初出]
Welcome to Rathe

[キーワード能力]
・リプライズ(Reprise)

───ドリンシアの物語───

レイスの希望、ソラーナ地域に住むドリンシアは『ハンド・オブ・ソル』と呼ばれる教団に所属している。 

彼女はソラーナの優秀な鍛冶職人の血統で、代々『アイアンソング』の名を受け継いできた。 

彼女自身も家業を継ぐものだと思っていたが、
ある日部屋にあるいくつもの剣が輝き、その中から輝く一本の剣を手に取る。

地区の執政官はこれを啓示だと言い、ドリンシアはソルの騎士として選ばれた。

騎士としての道を歩み始めた時期に、彼女は若さゆえの好奇心からリーダーの命令無視を度々おかし、その結果仲間を失ってしまう。

彼女はその後ソルの知恵に学び、ソラーナの人々を守り続けると誓いを立てた。

───ヒーローの特徴───

ドリンシアは武器を使った戦闘のエキスパートで、自らの振るう武器を強化して戦うことに長けます。
彼女の能力により武器攻撃がヒットしたら同じ武器でもう一度攻撃することができます。

特にDawn Bladeとの相性が良く、強化した攻撃が相手に通れば剣がパワーアップし、剣がパワーアップすると相手に攻撃が通りやすくなる──といった攻撃の流れを作り出します。

ウォリアーの能力にはRepriseというものがあり、これは相手が手札から防御した時に発動する追加効果です。

鍔迫り合いを制して相手にダメージを与え、重く鋭い一撃で勝利しましょう。

デュエルデッキで登場した新しいドリンシア『Quicksilver Prodigy』は、特定の武器がgo againを得た時に2回目の攻撃を許可する能力を持っています。

カツ(Katsu)

「去ってください。無益な殺生は好まない。」

[カード名]
Katsu,the Wanderer
放浪者、カツ

[クラス]
忍者(Ninja)

[初出]
Welcome to Rathe

[キーワード能力]
・コンボ(Combo)

───カツの物語───

『無限氏』と呼ばれる一族の当主であるカツは、ミステリア地域における千の風の谷と呼ばれる地帯の隠れ家を拠点にしている。

彼が首からかけている翡翠のペンダントはミステリアにおける名家の証であるが、無限氏のものは特別でありその存在を知る者は少ない。

彼らの一族はミステリアの他の村々にとって伝説となっているが、無限氏の名はミステリアのあらゆる記憶に残されており、それは彼らが存続し続けていることの証でもある。

現在無限氏たちの中では謎の呪いが蔓延しており、毎年多くの者が衰弱していた。
カツは4人のグランドマスター達に自分たちの姿を明かし、治療法を探すべきではないかと訴えるが却下される。

カツは一族の当主として1人でも治療法を探しに行くと言い、谷を去るのだった。

───ヒーローの特徴───

カツの最大の強みは攻撃のコンボを繋いでいくことにあり、技を繋げてコンボチェーンを組み、大ダメージを与える戦術が肝となっています。

comboを持つカードはテキストの中で特定のカードの名前を指定していて、そのカードの次にcomboを持つカードを使っていれば大幅に強化されます。

カツの能力はアタックアクションカードが相手にヒットした時0コストのカードを捨てることで、デッキから好きなコンボカードをサーチするというもので、これにより更なるダメージを狙うことができます。

覚えるルートが多くややテクニカルな印象のヒーローですが防御力が高いのも売りで、大きな攻撃のターンと堅実な守備を通してゲームを優位に進めるヒーローです。

ライナー(Rhinar)

「グルル・・・。」

[カード名]
Rhinar,Reckless Rampage
不条理な暴力、ライナー

[クラス]
ブルート(Brute)

[初出]
Welcome to Rathe

[キーワード能力]
・インティミデート(intimidate)

───ライナーの物語───

誰も本当の広さを知らないといわれる危険なジャングル、サベージランド。
レイスで最も過酷な地と呼ばれるここでは弱肉強食だけが唯一のルールであり、獰猛な捕食達が徘徊している。

幼い頃にジャングルに捨てられたライナーは凶暴な獣たちから隠れながら生き残るための戦いの日々を過ごした。
成長し、制御不能の暴力と化した彼は殺意と本能によって動く獣となった。

ジャングルの危険は暴力だけではない。
生物を死に至らしめる毒や衰弱した獲物を狙う小型の捕食者達など、経験豊富なハンターであっても気を抜くことは許されない。

ライナーはこの地を生き抜き、強さが全てを支配するこの地で頂点捕食者となり自らの王国を築きあげるための殺戮の日々を送っている。

───ヒーローの特徴───

ライナーの能力は、手札を捨てた時にその攻撃値が6以上だった場合intimidate(相手の手札をエンドフェイズまでランダムに1枚追放)するものです。

Bruteのカードにはランダムで手札を捨てる代わりに高いカードパワーを持つカードが多く、またBruteのカード自体もintimidateを持つものが多いので2枚、3枚と相手の手札を飛ばし、半端なガードしか出来ない相手に大きな一撃を叩き込めます。

ランダム要素の強いヒーローですが、FaBはターン終了時に手札を全て引き直せるので手札を切るデメリットがそこまで重くはなく、「ダイスを使うデッキはあまり強くない」という従来のカードゲームの観念を覆してくれます。

Arcane Rising

ダッシュ(Dash)

「ひらめいた!行こう、相棒!」

[カード名]
Dash,Inventor Extraordinaire
計り知れない発明家、ダッシュ

[クラス]
メカノロジスト(Mechanologist)

[初出]
Arcane Rising

[キーワード能力]
・ブースト(Boost)

───ダッシュの物語───

商業と発明の街、メトリックス。
ダッシュはこの街で育った機械学者であり、創造的な心と天才的なひらめきを持った優れた発明家だ。

大企業『テクロ・インダストリーズ』の創設者の娘として生まれた彼女は類い稀なる才能を持ち、裕福な家の生まれであるにもかかわらず街の市場や廃品置き場へ行ってアイデアを探すことを好んだ。

彼女は好奇心旺盛かつ反抗的な性格で、そのエネルギッシュな性格のためトラブルに巻き込まれることも多い。

メトリックスでは蒸気の力を利用したテクノロジーが発展しており、彼女の足にも蒸気の力で飛び回る装置が装着されている。

街のやんちゃな発明家達と共に行動するダッシュは、ある出来事から大きな陰謀に巻き込まれていく。

───ヒーローの特徴───

ダッシュの能力は、『ゲーム開始時に2コスト以下の発明品を1つアリーナに出してスタートする』というものです。
これによってさまざまや発明品の中から相手に合わせたアイテムを選択してゲームを開始することができます。

またメカノロジストのカード能力としてBoostがあり、カードをプレイする時にBoostすることを選べばデッキトップを追放し、それがメカノロジストカードだった場合go againを得ることができます。

これを利用して毎ターン複数回攻撃を行いつつアイテムの補助によってアグレッシブに立ち回ることが可能なヒーローです。

ケイノー(Kano)

「我が炎の前に敗れるがいい。」

[カード名]
Kano,Dracai of Aether
エーテルのドラカイ、ケイノー

[クラス]
Wizard

[初出]
Arcane Rising

[キーワード能力]
・サージ(Surge)
・ネゲート(Negate)

───ケイノーの物語───

ケイノーは火山の国ヴォルコールにおける初代皇帝の遠い子孫の1人であり、生まれながらにドラゴンの火の力を体内に宿していた。 

彼は生まれた瞬間に炎を生み出し、まるで息をするのと同じように炎を操ることができた。

ヴォルコールの王宮においてドラカイの地位に着くことができるのは竜の血を引く者だけである。

彼や彼と同じような魔術師は、皆ヴォルコールの中で厳しい訓練を受けながら火の試験に合格することを目指していた。

ある時、王宮の内部で何者かによる暗殺事件が起こる。

彼はその事件の犯人に仕立て上げられるが、知略と魔術の力によって真犯人を暴き、
その後『Aether Dracai』の称号を与えられた。

───ヒーローの特徴───

ケイノーは魔術での攻撃が得意なヒーローです。
魔術はアーケンダメージ(Arcane Damage)という物理防御では防げないダメージを与えます。

アーケンダメージは基本的に装備品などに付いているアーケンバリアという能力にリソースを使ってしか防げないので、相手に優秀な装備品を使わせないメリットがあります。

彼の能力は3リソース払ってデッキトップがノンアタックアクションならそれをインスタントタイミングでプレイしても良いというもので、この能力によって相手ターンでも動くことができます。

彼の呪文には他の呪文を強化したりダメージを反復させるものがあり、それを重ねがけして1ターンに何十点ものダメージを与えるワンショット戦略は決まると爽快です。

アザレア(Azalea)

「その依頼なら、金貨10枚でどうかしら。」

[カード名]
Azalea,Ace in the Hole
一射必中のアザレア

[クラス]
Ranger

[初出]
Arcane Rising

[キーワード能力]
・ドミネイト(dominate)
・リロード(Relord)

───アザレアの物語───

アザレアは闇に生きる狩人だ。
彼女はピットと呼ばれる無法地帯で活動しており、契約によってクライアントのために対象の始末を行っている。

彼女はピットの中で長く路上生活を送っていた。
表情から笑顔はとうの昔に消え、人の死に何も感じなくなっていた。

アザレアは幼い頃よりピットの無法の中を生き延び、それによって他人の間違いから学び、自分の能力を過信せず状況を見極める能力を得ていた。

彼女は『ブラックジャック』と呼ばれる建物で傭兵として生計を立てており、無政府状態のピットで慎重に契約を結んでいる。

今やピット随一のキラーの1人として認知されており、同業者たちからの悪い評判も名声に変えるほどだ。

───ヒーローの特徴───

アザレアの能力はアーセナルのカードとデッキトップのカードを入れ替え、新しく設置されたカードがArrow(矢)カードならそのカードにdominateを与えるというものです。

この能力を利用し、dominateが付与された1本の矢に大量のバフをかけて必殺の一撃を繰り出すのが彼女の戦闘スタイルです。

また、アザレアのみが使用できるスペシャリゼーションカードには強力なカードが多く、
このヒーローにしかない魅了があります。

レンジャーの能力にはReloadというアーセナルが空っぽだった時に好きなカードを伏せられるものがあります。

ヴィセライ(Viserai)

「私の・・・邪魔を・・・するな。」

[カード名]
Viserai,Rune Blood
ルーンの血、ヴィセライ

[クラス]
ルーンブレイド(Runeblade)

[初出]
Arcane Rising

[備考]
Blitz構築 Living Legend

───ヴィセライの物語───

レイスの南の海岸、その向こうには何百年もの間濃い霧に囲まれているデモナストリーという領域がある。
この巨大な闇の聖域でヴィセライは過ごした。

人間性があった頃の彼はサトクリフ卿という主人に使える従者で、卿による魔術実験の被験者でもあった。

サトクリフ卿はヴィセライの体を改造し、彼の皮膚にルーンを刻み、彼の胸にアークナイトの破片を差し込んだ。

差し込まれた破片からは魔力のエネルギーが体に流れ、彼はその力をもって魔力を操ることができた。

こうして新たなアークナイトが生まれた。
ヴィセライは過去の思い出や自分が何者かという記憶を失っている。
主なき今、彼はどこへ行くのか。

───ヒーローの特徴───

ヴィセライは強力な物理攻撃と防ぎにくい魔法攻撃を使いこなすハイブリッドなヒーローです。

ヴィセライの能力は『このターンノンアタックアクションカードを使用していたなら、あなたがルーンブレイドカードを使うたびにルーンチャントトークンを1つ生成する』というものです。

Runechant tokenは弾けた時にそれぞれ1点のアーケンダメージを与えるので、物理と魔法の両方で攻める動きはとても強力です。

彼の能力を使いこなすためにはアタックアクションカードとノンアタックアクションカードをバランスよく採用する必要があります。

Crucible of War

アイラ(Ira)

「私は、私の家族を奪った者を許さない。」

[カード名]
Ira,Crimzon Haze
真紅の霧、アイラ

[クラス]
忍者(Ninja)

[初出]
Welcome Deck

[キーワード能力]
・コンボ(combo)

───アイラの物語───

アイラは花々の咲き乱れる谷でイカル族のリーダーの末子として生まれた。
家族の愛情を受けて育った彼女はいたずら好きで自由奔放な子供で、兄弟達をよくトラブルに巻き込んだ。

ある夜、影の怪物たちが村を襲いアイラと弟のジン以外の全ての一族が虐殺された。
この襲撃はミステリア地域の各地で勃発し、暗く凄惨な出来事は生存者たちによって『暗潮の夜』と呼ばれた。

復讐を求めた彼女はミステリア全土の生存者と同志たちによる自警団『クリムゾン・ヘイズ・レベルズ』を設立する。

アイラはもはや一族の再興ではなく復讐に取り憑かれており、代々の刀であるエッジ・オブ・オータムを振るい続けている。 

───ヒーローの特徴───

アイラは現在Blitz構築専用のヒーローです。

ウェルカムデッキに採用されているので、ほとんどのプレイヤーが一度は使うことになると思います。

能力はシンプルで、自分の2回目のアタックは攻撃値が+1されるというもの。
シンプルながら毎ターンの発動が容易で、細かい攻撃を繰り出す武器との相性も抜群です。

Blitz構築の大会ではたびたび結果を残しているみたいなのでウェルカムデッキのヒーローと侮ることなかれ。

カヨ(Kayo)

「グルロォォォ!!」

[カード名]
Kayo,Berserker Runt
狂暴な仔、カヨ

[クラス]
ブルート(Brute)

[初出]
Crucible of War

[キーワード能力]
・インティミデート(intimidate)

───カヨの物語───

広大なジャングルの中で、カヨは獰猛な獣や巨大な昆虫と死闘を繰り広げている。
彼は未開の地に生まれ、生き残るための戦いの中で捕食者から逃げ延びていた。

そのうち彼は本能の衝動に狩られ、自分より何倍も大きなものに挑戦するようになった。
カヨは周りの怪物たちに体格で劣る分、それを補って余りある凶暴性を兼ね備えている。

ジャングルにはフェアもアンフェアもなく、彼はどんな時でも生き残るという意志に突き動かされ、獲物の血肉によって自らの存在を証明している。

───ヒーローの特徴───

カヨは現在Blitz構築専用のヒーローです。

彼の能力はとても面白く、攻撃値6以上のカードで攻撃する度にダイスを振って、
1〜4なら攻撃値が半分/5〜6なら攻撃値が2倍になるというものです。

これはギャンブラーな性格の人にとっては垂涎ものの能力で、攻撃値が倍になった時の気持ち良さは半端ないでしょう。

毎試合必ずワクワクできると言っても間違いないヒーローです。

ベンジ(Benji)

「風が危機を伝えている。戻らねば。」

[カード名]
Benji,The Piercing Wind
突き抜ける風、ベンジ

[クラス]
忍者(Ninja)

[初出]
Crucible of War

[キーワード能力]
・コンボ(Combo)

───ベンジの物語───

ミステリアの千の風の谷、その奥深くで若き忍が修行をしている。
彼は無限氏の一族として谷の向こうに潜む脅威を常に意識していた。

ベンジは若くして聡明であり、深い集中力と素早く洗練された手捌きによって自身の持つ才能を日頃から発揮している。

彼は谷の長老たちを深く尊敬し、一族の伝統に誇りを持っている。

そして、いつの日か自分も尊敬する一族のリーダーたちに加わることを夢見ている。

───ヒーローの特徴───

ベンジは現在Blitz構築専用のヒーローです。

彼の能力は2つあり、
①攻撃力2以下のアタックアクションカードは相手の手札からは防御されない

②あなたの最初のアタックアクションカードがヒットすると、次のアタックが+1される

というものです。
この能力を利用し、相手の防御をすり抜ける攻撃を繰り出しつつ、それがヒットするとより強い攻撃で練撃を繰り出すことができます。

まさに風のように攻撃するヒーローです。

カッサイ(Kassai)

「戦争は私から沢山のものを奪った。」

[カード名]
Kassai,Cintari Sellsword
チンタリの傭兵、カッサイ

[クラス]
ウォリアー(Warrior)

[初出]
Crucible of War

───カッサイの物語───

ヴォルコールの灼熱の荒野では、将軍達が権力を求めて戦いを繰り広げている。

カッサイはかつて将軍の娘であり、幼い頃より後継ぎとして訓練の日々を過ごした。

ある日、副官による謀反によって彼女の父親は失脚し、カッサイは一夜にして全てを失った。
生き残るため家族も置き去りにせざるを得なかった。

水と食べ物を求めて砂漠を彷徨っていた彼女は山賊の集団、チンタリ族と出会う。
カッサイの剣の腕を認めたチンタリ族は彼女を仲間に加えた。

そして今、彼女は力を蓄えつつ王宮に対する攻撃の機会を待っている。

───ヒーローの特徴───

カッサイは現在Blitz構築専用のヒーローです。

彼女の能力は2つあります。
①各ターン2回目の剣によるアタックコストが1減る

②このターン2回以上武器でアタックしていた場合、ヒットした数に等しいカッパー(Copper)トークンをエンドフェイズに生成する

Copper tokenは4リソースを使って破壊することで1ドローができるトークンです。
また、彼女のスペシャリゼーションはCopperを消費して多量のバフをかけることができます。

他のウォリアーと同じく武器攻撃を強化するカードがほとんどで、愛刀のチンタリセイバー2本による高い攻撃力が魅了のヒーローです。

データドール (Data Doll)

「ワタシニデキルコトハアリマスカ?」

[カード名]
Data Doll MK II
データドール マーク2

[クラス]
メカノロジスト(Mechanologist)

[初出]
Crucible of War

[キーワード能力]
・ブースト(Boost)

───データドールの物語───

商業都市メトリックスの議会本部の地下には蒸気を動力にした自動機械、データドールが配置されている。
彼女は昼も夜もメトリックス全土から報告されるデータを管理しており、それを議会の上層部に提供している。

彼女は日々膨大なデータを編集し、そしてデータだけでは導けない答えを求めるために自ら疑問を投げかけた。
この行いは、最終的に1つの疑問に行き着くことになる。
「私は誰?」

彼女には徐々に自我が芽生え、しかし今はその事をうまく隠している。
そして都市のデータを収集しながら自らの自我をアップデートしている。

───ヒーローの特徴───

データドールは現在Blitz構築専用のヒーローです。

彼女の大きな特徴として、手札上限が3枚しかありません。
その分能力は強力で、デッキから2コスト以下のメカノロジストアイテムが追放された時、それをタダで場に出せます。

メカノロジストカードの能力であるBoostとも相性が良く、盤面に沢山のアイテムが並ぶとできることも多くなるので様々な効果を駆使して戦うスタイルに向いています。

Monarch

ボルティン(Boltyn)

「全ての市民を護るのが、私の使命だ。」

[カード名]
Ser Boltyn,Breaker of Dawn
ボルティン卿、夜明けを破るもの

[クラス]
ウォリアー(Warrior)

[初出]
Monarch

[キーワード能力]
・チャージ(Charge)

───ボルティンの物語───

貴族の家に生まれたボルティンは、レイスの北の地で育った。
幼い頃に祖母より聞かされた偉大な知と光の都市の物語は彼の心を駆り立てた。

成長し大人になり、レッドムーア男爵としての称号を放棄した彼はソラーナへ巡礼の旅に出る。

彼はソラーナのハンド・オブ・ソル教団に入隊し、過酷な訓練と危険な任務に何年も費やした。
彼は隊員の中にいたエイリナという女性と恋仲になり、彼女はアイオスと名付けられた男児を産んだ。

ある時ボルティンが都市を巡回中、影の勢力がソラーナを襲撃しエイリナは命を落としてしまう。
彼は悲しみ、そして世界の影と戦うことを固く誓う。

異端審問官となった彼は、レイスにはびこる影の勢力と戦い続けている。

───ヒーローの特徴───

ボルティンはターン中にChargeという効果を使用していた時、防御された攻撃を強化する能力を持っています。

また、ChargeによってボルティンのSoulに溜まったカードを1枚追放することで攻撃にGo againを付けることができます。

この能力によって相手のガードを上回りつつ、強化された攻撃を連続で繰り出すことによる大ダメージを狙うことができます。

特にスペシャリゼーションを使用した時の火力が凄まじく、コンボ的な立ち回りができるヒーローです。

レヴィア(Levia)

「お前の魂を奪ってやろう。」

[カード名]
Levia,Shadowborn Abomination
影生まれの憎悪、レヴィア

[クラス]
ブルート(Brute)

[初出]
Monarch

[キーワード能力]
・ブラッドデット(Blood Debt)

───レヴィアの物語───

レヴィアは下層の貧困の家庭に生まれ、両親は貴族のために働いていた。
ある日父親が謎の失踪を遂げ、彼女の母親は生きるために自身とレヴィアを残酷で有名なレディ・バーティモンドに売らざるを得なかった。

その後、レヴィアに対して不可解な警告を与えた母親も失踪してしまう。
彼女は一刻も早くバーティモンド家から逃げ出したかったが、真相を究明すべく屋敷に残った。

レヴィアは秘密の部屋で聖母が行っていた恐ろしい儀式を覗き見し、闇の力を利用する方法を学ぶ。
ある時自身の身に危機が迫り、彼女は身を守るために闇の儀式を行ってしまう。

止まることのない衝動。餓えが彼女を襲い、強大なシャドウとして立ち上がった。

二度と自分を支配する者が現れないように。

───ヒーローの特徴───

レヴィアの能力は攻撃値6以上のカードが追放された時に、BloodDebtという特定のカードに付いたデメリット能力をターン終了時まで消すことが出来ます。

Blood Debtが付いているカードが追放されている分だけ、そのオーナーはエンドフェイズの開始時に1点のライフを失います。
この能力によりデメリット能力付きの強力なカードを多数採用することで相手を押しつぶす戦術がとれます。

また、Dusk till Dawnのストーリーで更なる闇の力を吸収したレヴィアの新しい姿がカード化しています。

ライフをアドバンテージに変えて戦うスーサイドブラックのようなデッキが好きな人にオススメのヒーローです。

プリズム(Prism)

「さあ、私と共に光の道を進みましょう。」

[カード名]
Prism,Sculptor of Arc Light
アークライトの彫刻家、プリズム

[クラス]
ライト イリュージョニスト(Light Illusionist)

[初出]
Monarch

[キーワード能力]
・ファンタズム(Phantasm)
・スペクトラ(Spectra)

[備考]
CC構築 Living Legend(Prism,Sculptor of Arc Light)

───プリズムの物語───

レイスの希望の街、ソラーナ。
光の大図書館の最奥にある聖域には秘密が隠されている。
プリズムはそこで発見され、自分の過去や出自についてはなにも思い出せなかった。

大図書館の判事に保護された幼い彼女は好奇心旺盛でとても賢く、彼女はソラーナの外の世界について可能な限り調べ、書庫の知識を吸収していく。

ソルの黄金の使者である天使たち、ヘラルドの伝説を発見したプリズムはヘラルドを深く理解するために学び、天使の本質を捉えると彼らの似姿を呼び出すことができるようになった。

彼女はソラーナの光の守り手としてソルの祝福とともに影の勢力に立ち向かい、自らと人々の運命を導くことを考えている。

───ヒーローの特徴───

プリズムの能力は2リソースを支払いSoulからカードを1枚追放することで、Spectral Shield tokeを1つ生成することができます。

このトークンはダメージを1点軽減できるほか、オーラなので彼女の武器の能力によって攻撃に使用することもできます。

設置型のオーラを駆使して攻撃を強化しつつ、ヘラルドと呼ばれるさまざまな能力を持つ天使たちを使って戦闘を行います。

非常に神々しい描かれ方のヒーローで、彼女の魅力に惹かれてFaBを始めたプレイヤーも多いそうです。

Dusk till Dawnで登場した新しいプリズムは『Awakener of Sol』と『Advent of Thrones』の2種類の名前で登場しています(アダルトとヤング)。

能力はヘラルドカードが彼女のSoulとしてヒーローカードの下に置かれた時、デッキからフィグメントカードを場に出すというものです。

また、1ターンに1度2リソースを支払いカードを1枚Soulから追放することでフィグメントを起こす(裏返す)ことができます。

フィグメントから現れた天使たちはアライ(Ally = 協力者)として場に残り、共に戦ってくれます。

チェイン(Chane)

「私は世界の本質を知り、そして人類を解放する。」

[カード名]
Chane,Bound by Shadow
影に縛られし者、チェイン

[クラス]
シャドウ ルーンブレイド(Shadow Runeblade)

[初出]
Monarch

[キーワード能力]
・ブラッドデット(Blood Debt)

[備考]
CC構築 Living Legend

───チェインの物語───

レイスの南の果てに浮かぶデモナストリーでは、『ディサイプルズ・オブ・ペイン』という教団が真なる人間の可能性と限界を解き放つために活動している。

この教団で育ったチェインは才能に溢れた研究者であり、知識の探究に全てを捧げてきた。

レイス世界における人類の脅威であるアース神族の復活に対抗するため、彼らは古きものから闇の力を利用する方法を模索していた。

ある時闇の世界アラサエルへの門が開き、チェインは探し求めていた力である闇の使徒ウルスールを発見するが、その時暗く不気味な存在が彼の影の中に身を隠し、より力を求めるよう耳元で囁いた。

彼は魂を刈り取るもの、ウルスールとの契約により強大な闇の力を得たが、それと引き換えに自らが闇に縛られることとなった。

───ヒーローの特徴───

チェインの能力は1ターンに一度Soul Shackle tokenを生成し、次のルーンブレイドかシャドウのアクションにgo againを付けるというものです。

このトークンはターン開始時にトークンの数の分だけデッキからカードを追放するという一見デメリットのような能力を持ちますが、
FaBにはデメリットを持つ代わりに追放領域から唱えられるカードもあるので実質メリット能力のようにも機能します。

手札と追放領域を上手く使い、デメリット効果を抑えつつアドバンテージをとりながら戦うヒーローです。

Tales of Aria

ブライアー(Briar)

「この場所を汚す者には容赦しないわ。」

[カード名]
Briar,Warden of Thorns
茨の番人、ブライアー

[クラス]
エレメンタル ルーンブレイド(Elemental Runeblade)

[初出]
Tales of Aria

[キーワード能力]
・フュージョン(Fusion)

──ブライアーの物語───

レイスの北東、幻想地帯アリアの広大な森林。
数世紀前、ブライアーは強力な呪文織りの騎士団『ロゼッタ』の一員であり、古きもの達との戦いの日々を送っていた。

大地と雷の神が倒れ戦況が不利になった時、彼女たちの女王は決死の行為として神の本質を利用して無謀な呪文を放ち、その結果彼女たちは森と一体化してしまう。

果てしない時が流れて女王は目覚め、森の種となった人々を集めてそれを各地の平和な場所に放った。
そんな中イバラの中に着地した種があった。それがブライアーだった。

彼女は強い心と肉体を持ち、やがてその力を開花させていった。
ブライアーは茨とともに育つとその力をもって神の本質から抜け出すことができた。

───ヒーローの特徴───

ブライアーは剣と魔法で戦うルーンブレイドの中でもかなりの武闘派で、物理的な攻撃にも長けます。

能力は2つあり、最初のアタックを通すと特定のカードの防御力を上げるアーストークンを生み出し、
ノンアタックアクションカードを2回目にプレイした時にアタックアクションカードにGo againを付与するライトニングトークンを生み出します。

彼女が使用できる強力なカードで攻撃を補助することによって2つの能力を駆使しつつ、一気に体力差を付けるような爆発力のあるヒーローです。

オールディム(Oldhim)

「うむ、少し眠り過ぎたようじゃ。」

[カード名]
Oldhim,Grandfather of Eternity
永遠の祖父、オールディム

[クラス]
エレメンタル ガーディアン(Elemental Guardian)

[初出]
Tales of Aria

[キーワード能力]
・フュージョン(Fusion)
・ヒーヴ(Heave)
・クラッシュ(Crush) 

[備考]
Blitz構築 Living Legend
CC構築 Living Legend

───オールディムの物語───

オールディムは強力な守護者であり、彼と彼の仲間は古きものと対峙していた。

第三世紀の終わりに未知の厄災がレイスを襲い、彼や仲間は氷の中に閉じ込められることになる。

長い時が流れ、氷の中から解き放たれた彼はかつての仲間を探し、アリアの地に足を踏み入れる。

再び世界に影が訪れる時、最後の防衛戦としての役割を果たし続けた彼の力を借りることになるだろう。

───ヒーローの特徴───

オールディムはガーディアンにふさわしい防御に特化した能力を持っており、1ターン1回のリアクションとして3リソースを支払って自身を守ります。

能力の起動にアース属性のカードをピッチしていた場合は2点のダメージを軽減し、アイス属性のカードをピッチしていた場合は相手の手札を1枚デッキトップへ送ります。
どちらも非常に使いやすい効果です。

フロストバイトトークンよって相手のリソースを削りつつ強力な装備品によってダメージを防ぎ、ガーディアンの一撃によって優位に立つ、どっしりとしたヒーローです。

レクシー(Lexi)

「この世界の謎を解き明かしたいの。」

[カード名]
Lexi,Livewire
凄腕、レクシー

[クラス]
エレメンタル レンジャー(Elemental Ranger)

[初出]
Tales of Aria

[キーワード能力]
・リロード(Relord)
・フュージョン(Fusion)

───レクシーの物語───

幻想地帯アリアの中で、天まで届く巨大なフィヨルドの傍らには氷と稲妻のエッセンスが満ち溢れた領域がある。

アリアの人々はこの雲に囲まれた幻想的な領域を『エニオン』と名付けた。
レクシーはエニオンを漂う村ヴォルトヘブンで育った。

彼女はアリアの雄大な景色に心を奪われており、幼い頃からレイスの中で最高の冒険家になろうと決めていた。

ある時彼女はかつてアリアの地を襲った古きもの達が復活し、再びアリアに脅威が迫っていることを知る。

エニオンの謎を調査し、古代の民の秘密を解き明かすためにレクシーは立ち上がる。

───ヒーローの特徴───

レクシーの能力はアーセナルに伏せたカードを表向きにすることでそれがライトニング属性のカードなら次のアタックがgo againを得て、
アイス属性のカードなら相手にフロストバイトトークンを与えるというものです。

弓による連続攻撃とレンジャーの使用する優秀なカードで相手との差をどんどんつけていくも良し、
アイスカードを多用して相手のマナを縛りつつ、コントロール気味に立ち回ることもできるヒーローです。

弓を扱うレンジャーは武器攻撃ができないので弾切れをケアしながらアーセナルを上手く使うことが求められます。

2023年7月現在Top Tier(最強のヒーロー)とされており、CC競技環境のトップに立っています。

Everfest

ヴァルダ(Valda)

「軽く挨拶してやったらこのザマだよ。」

[カード名]
Valda,Brightaxe
痛恨の一撃、ヴァルダ

[クラス]
ガーディアン(Guardian)

[初出]
Everfest

[キーワード能力]
・ドミネイト(Dominate)
・クラッシュ(Crush)

───ヴァルダの物語───

大陸最大の祝祭、エバーフェスト。
歓声の湧き上がるカーニバルはお祭り騒ぎの民衆で溢れている。

エキサイティングな日々を過ごす観客は、祭りの後には最も人気のある酒場『マイトアンドミード』でアフターパーティーを行うのが鉄板だ。

ヴァルダは迷い子だった頃、酒場の主人であるブラウマイスター夫妻に引き取られ育てられた。
彼女は酒場の仕事を教えられたが、気性が激しすぎたので繊細な仕事ができなかった。

彼女の腕っぷしにかかれば最も乱暴な客でさえ沈黙し、勇敢な冒険家さえも身をすくめる。
しかし、彼女の得意な喧嘩が酒場で役に立つこともある。

マイトアンドミードでは今日もとびきりのご馳走とスリルのある光景が客を満足させている。

───ヒーローの特徴───

ヴァルダは現在Blitz構築専用のヒーローです。

彼女の1つ目の能力は、対戦相手がエンドフェイズ以外にドローした場合、その数に等しいSeismic Surge tokenを生成するというもので、
このトークンはガーディアンのアタックカードのコストを減らしてくれます。
実質的に相手の追加ドローやルーティングに対する抑止力として働きます。

また、このトークンを3つ以上コントロールしているとcrush持ちのカードがdominateを得ることができます。
crushは4点以上のダメージを与えることで追加効果のある能力なので、コストが下がった必殺のカードをdominate付きで与えられるアグレッシブなヒーローです。

Uprising

ファイ(Fai)

「一族のため、俺たちは未来を切り開く。」

[カード名]
Fai,Rising Rebellion
反乱の先導者、ファイ

[クラス]
ドラコニック ニンジャ(Draconic Ninja)

[初出]
Uprising

───ファイの物語───

火山の国、ヴォルコール。
ここに住むファイは長い間ヴォルカイ族の苦しみを目の当たりにしてきた。
彼らは痩せた体に鞭を打たれ、まともな食事もとらずに働かされていた。

ドラカイ族とヴォルカイ族は対立しており、ファイと母親のミンは村を焼かれ森に逃げることを余儀なくされる。

彼とドラカイ族のドロマイはミンによって兄弟のように育てられた。
彼女が森を離れ、十年ぶりに再開した時には互いの間に大きな空白が生まれていた。

ファイはドラカイへの復讐の為の鍛錬に勤しみ、脅威のスピードと手練手管を身につけた。

彼は優秀な忍者であるとともに優秀なリーダーでもあり、戦いの大義を味方に焼き付けている。

───ヒーローの特徴───

ファイは自身の能力でゲーム開始時にPhoenix Flameという0コストで攻撃値1のカードを1枚デッキから墓地に落としておくことができます。

そして3コストでこのカードを回収できるのですが、このコストは場のドラコニックチェインリンクの数だけ少なくなり、更にPhoenix Flameはチェインリンク2以上で攻撃値が強化されます。

ファイの戦術はこのチェインリンクをどんどん繋げていくことで連続攻撃をかけつつダメージを底上げし、チェイン分の強化を得るカードで爆発的なダメージを生むことにあります。
FaBの中でも屈指のアグロヒーローです。

ドロマイ(Dromai)

「私は、何者にも縛られはしない。」

[カード名]
Dromai,Ash Artist
灰の芸術家、ドロマイ

[クラス]
イリュージョニスト(Illusionist)

[初出]
Uprising

[キーワード能力]
・ファンタズム(Phantasm)

───ドロマイの物語───

ドロマイは優れた幻術師であり、ヴォルコールの伝説のドラゴンたちを操り敵を圧倒する。

ドロマイは火山の国ヴォルコールにおけるドラカイ族の娘であるが、両親の事はほとんど覚えていない。
彼女は炎の森のミンによって発見され、ヴォルカイ族の人々の中で育てられた。

ミンの息子であるファイとは悪戯好きな兄弟として有名で、幼い頃は彼女の知恵とファイの素早い足を使ってたびたび悪事を働いた。

そんな彼女はドラカイのザタリによってドラカイの居場所を与えられ、結果的にファイと敵対することになる。

彼女は野心的で己の野望を叶えるために計画を立て決行する力があるが、ファイや育ての母であるミンへの想いと自分の運命との間で揺れている。

───ヒーローの特徴───

ドロマイの能力は2つあり、
①赤のカードをピッチするたびにAshトークンを1つ生成する
②赤のカードを使ったターン、ドラゴン達の攻撃がgo againを得る
というものです。

彼女が操る伝説のドラゴンたちはどれも強力な能力を持ち、それぞれが固有のライフポイントを持つので対戦相手はドロマイとドラゴン両方の相手をしなければなりません。

また、Aether Ashwingというライフ1、攻撃値1の手軽な幻影を沢山召喚できるので、相手を盤面で制圧することができます。

アイスランダー(Iyslander)

「氷の世界が、私の住む場所。」

[カード名]
Iyslander,Stormbind
嵐を束ねる者、アイスランダー

[クラス]
エレメンタル ウィザード(Elemental Wizard)

[初出]
Everfest

[キーワード能力]
・フュージョン(Fusion)

[備考]
Blitz構築 Living Legend

───アイスランダーの物語───

アイスランダーは氷と雪に閉ざされた世界に住んでおり、冬の精霊と雪山の生き物たちが唯一の仲間だ。

彼女は火山の国、ヴォルコールで生まれた1人の少女だった。
名をライラといい、母親は彼女をヴォルコールの貴族に売り払った。

ライラは主人の元で家事仕事を行いながら、隙を見ては彼の書斎からエーテルの使い方を学んだ。

ある時彼女は主人と決定的な対立をし、自分の中にある氷の力を解き放つ。

ここではないどこかへ行きたい。灼熱の欲望の手から遠く離れた場所へ。

そうして彼女は氷の世界で暮らし、アイスランダーと名乗るようになった。

───ヒーローの特徴───

アイスランダーの能力は2つあります。
①相手のターンに青のノンアタックアクションカードをアーセナルからインスタントタイミングで使用できる

②相手のターンにアイス属性のカードを使用するたびFrostbite tokenを生成する
というものです。

どちらも相手ターンに起因する能力で、自ターン及び相手ターンどちらでも動けるトリッキーなスタイルで戦えます。

FaBでは基本的に相手ターンに攻撃することはできないので、相手の攻撃に被せて動ける、かつ相手のリソースを縛ることもできる強力なヒーローです。

Dynasty

ヨージ(Yoji)

「武器をこちらに。そのままお通りください。」

[カード名]
Yoji,Royal Protector
皇帝の護衛、ヨージ

[クラス]
ガーディアン(Guardian)

[初出]
Dynasty

───ヨージの物語───

皇帝のロイヤルガードになるには過酷な道のりが必要だ。
ヨージはハルバードと忠義の誓いによってその職を勝ち取った。

ドラカイ族が儀式を行い、平和的に政治を行えるよう宮殿を守護するのが彼の役目だ。
彼の屈強な肉体と存在は宮殿の民からの信頼も厚い。

現在王宮では不穏な噂が流れており、護衛達の結束を守るためヨージは一層邪なる者達へ忠義の鉄槌を下す。

彼は邪悪に対して休息を与えない。

───ヒーローの特徴───

ヨージは現在Blitz構築専用のヒーローです。

彼の能力は多人数を意識してデザインされているようで、能力自体は3リソースを支払って他のヒーローが与えられるダメージを1点軽減しつつ肩代わりするというものです。

1vs1の対戦ではあまり意味がない能力ですが、チーム戦や大乱闘戦などで活躍するヒーローになるかもしれません。
クラスもガーディアンなので守備的な立ち回りができます。

アラクニ(Arakni)

「・・・・・・・。」

[カード名]
Arakni,Huntsman
狩る者、アラクニ

[クラス]
Assassin

[初出]
Dynasty

[キーワード能力]
・コントラクト(Contract)

───アラクニの物語───

商業都市メトリックスの暗部であるピット。
その中でも最も深く惨めな場所からやってきたのがアラクニだ。

素性は不明。性別も分からない。

アラクニはこの世界の些細な言い争いや利益のための取引になんの関心もない。

仕事こそが人生であり、人生は仕事だ。

唯一の関心事は全て「死」によるものだ。

今日もまた、契約の成立によって赤い雨が降る。

───ヒーローの特徴───

アラクニの能力によってcontractを持つカードをプレイした時、相手のデッキトップを確認してそのままにするかボトムに送るかを選ぶことができます。

この能力とcontractを駆使し、契約成立によって生み出した貨幣トークンを使って徐々にアドバンテージを奪っていくヒーローです。

相手のデッキによってどのタイプのコントラクトを使用するかが違ってくるので、自分のデッキと相手のデッキの両方を知ることでより強い立ち回りができそうです。

また、彼女(もしくは彼)のスペシャリゼーション『Regicide』には恐らくこのゲームで唯一の相手がゲームに敗北する効果があります。

Outsidersで追加されたYoung Heroのアラクニ『Solitary Cofinement』の能力はシンプルで、stealthを持つカードにgo againを付与するというものです。

Outsiders

リップタイド(Riptide)

「無意味な命乞いはやめろ。」

[カード名]
Riptide,Lurker of the Deep
深淵の潜伏者、リップタイド

[クラス]
レンジャー(Ranger)

[初出]
Outsiders

───リップタイドの物語───

無法地帯・ピットの深淵。

「何かを捕まえたいのなら、リップタイドに頼むと良い」

そんな評判が広がるほど、彼は小さいものから大きなものまであらゆるものを捕獲する手段を持っている。

獰猛さの中に隠された知性を持つリップタイドはしばしば敵を出し抜き、罠にかける。

青年の頃から宝物探しが好きだった彼は今やピット内のトンネルや洞窟を歩き回り、始末した者たちの"コレクション"を集めている。

現在、彼はピットの『ザ・ボス』と呼ばれる人物と契約しており、彼女のために自分のスキルを存分に発揮している。

───ヒーローの特徴───

リップタイドの能力は2つあり、
①手札からカードをプレイした時、アーセナルにカードを伏せてもよい

②トラップ属性のカードをトリガーした発動した時に、相手のヒーローに1点ダメージを与える
というものです。

Arrowカードはアーセナルからしか使えないので彼の能力と相性が良く、2つ目の能力によって身を守りつつ相手にダメージを与えることが可能です。

トラップの種類によって相手に与える効果が違うので、様々な罠を使って相手をコントロールしつつじわじわと追いつめて勝利するヒーローです。

ウズリ(Uzuri)

「仕事の時間よ。行きなさい。」

[カード名]
Uzuri,Switchblade
投げ刃のウズリ

[クラス]
アサシン(Assassin)

[初出]
Outsiders

[キーワード能力]
・ステルス(Stealth)

───ウズリの物語───

ウズリはピットのはぐれ物達のボスであり、下層の人間達からとても評判が高い。
彼女は卓絶した暗殺者で、彼女の戦術は常に敵の一歩先を行っている。

商人の母とギャングの父。
メトリックスとミステリアにルーツを持つ彼女だが、暮らしの中では常に疎外感を感じていた。
自分の心はアウトサイダーであり、ここには馴染めない。
彼女は薄汚れたピットの街での生活を選んだ。

彼女は適切な契約によってピットの黒社会が健全に構築されることを望んでいる。
情報を仕入れ、クライアントとリスクの少ない契約を結び、敵を作り過ぎない。

さもなくば次の契約書には自分の名前が載ることになる。

───ヒーローの特徴───

ウズリの能力は複雑そうに見えますが、ステルス能力を持ったカードで攻撃中に使用できます。
手札からカードを1枚追放し、それが2コスト以下のアタックアクションなら攻撃中のステルスカードと入れ替えられます(ステルスカードはデッキボトムへ加える)。

この能力によって相手はステルスカードをどのように防御するか迷うとともに、強力なヒット効果持ちのカードを防御をすり抜けて使用することができます。

2コスト以下の強力なカードが出るたびに強化されるヒーローなので伸びしろがあると思います。

Dusk till Dawn

ヴィンセット(Vynnset)

「人生には苦しみがある。人生とは犠牲だ」

[カード名]
Vynnset,Iron Maiden
鉄の処女、ヴィンセット

[クラス]
シャドウ ルーンブレイド(Shadow Runeblade)

[初出]
Dusk till Dawn

[キーワード能力]
・ルーンゲート(Rune Gate)

───ヴィンセットの物語───

鉄の拷問具を纏い、影に縁取られた彼女はデモナストリーの暗い儀式部屋の中でソラーナ人の血を使いルーン文字を描く。

光の街で生まれたヴィンセットはその影の側面による迫害を受け、痛みと苦しみは彼女の心に闇を作った。
彼女の苦しみは彼女の精神を鍛え、痛みを献身に変えた。

心の影を取り払うという名目の凄惨な拷問は最終的に彼女の闇の力を解放し、闇の従者であるアイアンメイデンが誕生する。

ヴィンセットは同じ影を心に飼う者、レヴィアとともにディメンクショナルゲートを管理しており、
その門からは影のしもべである怪物たちが闇の奔流とともに己の出番を待っている。

───ヒーローの特徴───

ヴィンセットの能力は、
①自分のターンの開始時に手札を1枚追放し、そうしたらRunechant tokenを1つ生成する

②シャドウのノンアタックアクションをプレイした時、ライフを1支払うと次に生成されたRunechant token1つのダメージが軽減できなくなる
というものです。

手札をRunechantに変える能力なのですが、シャドウルーンブレイドの能力であるRune Gateと相性が良く、追放領域から唱えられる&Runechantの数だけコストが下がるRune Gate持ちのカードを複数採用することで、コスト軽減とダメージの両方を達成しながら戦うことができます。

また、殆どのアーケンダメージはアーケンバリアで軽減することによって防いでいるので、軽減を封じる能力は実質確定でダメージを与えるに近い効果だと思います。

Bright Lights

Teklovossen

coming soon...

特殊なヒーロー

シヤナ(Shiyana)

「光ある場所には影が生まれます。」

[カード名]
Shiyana,Diamond Cemini
ダイヤモンドの双子、シヤナ

[クラス]
シェイプシフター(Shapeshifter)

[初出]
Crucible of War

───シヤナの物語───

シヤナはソラーナの宰相の娘として生まれ、ソルの光について深い知識を持って育った。

彼女の血統は数え切れない世代にわたってソルの光に仕え、何世紀にもわたる戦争の中で愛する都市を守ってきた。

外交官であるシヤナは雄弁でカリスマがあり、都市の門を通過する人々を優雅に礼儀正しく歓迎している。
彼女は笑顔で訪問者を迎えるが、鋭い視線は自分の前を通る全ての人間を分析している。

太陽がソラーナの都市に沈むと、彼女は影に潜る。 
変装の達人であるシヤナは手を振るだけで身を隠すことができ、日々ソラーナにとっての脅威を探すための情報収集にあたっている。

ありふれた平和の中には、いつでも影達による献身がある。

───ヒーローの特徴───

彼女の能力はとてつもないもので、
①全てのヒーローのスペシャライゼーションカードが使用できる能力

②アクションフェイズ開始時に対象のヒーローのコピーになる能力(あなたがオーナーであるカードはそのヒーローのクラスを追加で持つ)

というものです。
これにより相手ヒーローの能力が使えるようになるのですが、相手が1人だとドッペルゲンガーのようになれるだけなので多人数の方が輝く能力かもしれません。

全てのヒーローの必殺技が使えるのはとても楽しそうですが、デッキ構築の幅が広いのと自身はshapeshifterという殆どカードプールのないクラスなのでその辺りが難しそうです。

エンペラー(Emperor)

「忠義をもって尽くすがよい。」

[カード名]
Emperor,Dracai of Aesir
アースのドラカイ、エンペラー

[クラス]
ロイヤル ドラコニック ウォリアー ウィザード(Royal Draconic Warrior Wizard)

[初出]
Dynasty

───エンペラーの物語───

ヴォルコールの王家の玉座には、史上最も偉大な魔法使いが座している。
彼の命令1つで都市が炎に包まれ、彼の大軍は大地を揺さぶる。

エンペラーはかつて分裂し、戦乱にあったヴォルコールの国々を統一した男だ。

彼の竜のような意志は民衆から腐敗と反対勢力を吹き飛ばし、最も強力なドラカイですら首を垂れる。

彼はヴォルコールの火山の中心部で1つの秘密を見つけ、それを理解して長年に渡って守ってきた。

今、彼は栄光の王国に少しずつ亀裂が生じていることを感じている。
王家に反乱する者、密かに暗躍する者。

彼は民の運命を決定する責務があり、威厳をもって歩みを続ける。

───ヒーローの特徴───

エンペラーのデッキには赤のカードしか入れられない制約があり、必然的に生めるマナはとても少なくなります。

しかし赤のカードはカードパワーが高く設定されているのと、ロイヤル/ドラコニック/ウォリアー/ウィザードの4つのクラスを持つので各クラスの強力なカードを使用することができます。

もう1つの能力は3リソース払って強力カード『Command and Conque』をデッキから撃てるという派手なものです。

初期ライフが低いので、力をもって相手を屈服させるようなヒーローになると思います。

カヴデン(Kavdaen)

「今こそが最高のチャンスですよ、お客様。」

[カード名]
Kavdaen,Trader of Skins
皮商、カヴデン

[クラス]
マーチャント(Merchant)

[初出]
Crucible of War

───カヴデンの物語───

大陸の闇市場では人々の絶望から富が生まれている。

全ての希望が失われたように見えた時、カヴデンはどこからともなく現れ第二のチャンスを提供するだろう。

もしそれでも上手くいかなかったら──代償は己の血と肉になるだろう。

カヴデンは自らをビジネスマンのように装っているが、彼の情熱は芸術家としての活動にある。

彼は最高級の素材のみを使用し、
彼の作品はピットの残虐なコレクターたちの中ではとても有名だ。

最高の作品を完成させるため、今日も彼は希望という名の幻想を売りつける。

───ヒーローの特徴───

カヴデンの能力は1ターンに1回、他のヒーローよりライフが多いヒーローは1点のライフを支払ってCopperトークンを1つ生成し、
他のヒーローよりライフが少ないヒーローは1点のライフを得るというものです。

ライフが多い時も少ない時も互いにメリットのある能力になっていますが、
能動的にライフを動かすことで発動する効果と組み合わせることで戦略が組めそうです。

ジェニス(Genis)

「欲しいものは何ですかな?ホッホッホ」

[カード名]
Genis,Wotchuneed
何でも屋のジェニス

[クラス]
マーチャント(Merchant)

[初出]
Everfest

───ジェニスの物語───

失われた千の王国の宝物を背負ってアリアの領域を行き来する親切な老人の逸話がある。

彼は『ローミング・バザール』と呼ばれ、見知らぬ土地でもフレンドリーな笑顔で困っている人を助けてくれる。

彼の荷物は素晴らしいものと奇妙なものの両方で溢れており、訳の分からないものを売りつける詐欺師だという者もいれば、ここにしかない物があると尊敬する者もいる。

彼の無限のバックパックはとてつもない数の装飾品、価値のわからないもの、薬などで溢れており、いつでも客の注文に応えてくれる。

ジェニスの名前を呼びながらシルバーを準備しよう。

彼はあなたに必要なものを全て持っている。

───ヒーローの特徴───

ジェニスの能力は、2リソースを支払い相手に選択を迫るものです。
相手は手札をデッキと入れ替えてもよく、そうすればジェニスはSilverトークンを得ます。Silverを得られなければジェニスは1ドローします。

商人というフレーバーに富んだ能力のデザインであり、狙って戦略に組み込むことは難しいものの多人数戦などで使用すれば盛り上がりそうなヒーローです。

プロモーションカードのヒーロー

Taipanis, Dracai of Judgement

Taylor

Theryon, Magister of Justice

Yorick, Weaver of Tales

終わりに


とても長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。

気になるヒーローは見つかったでしょうか。
ヒーローによって大きく戦略が変わるのもFaBの醍醐味ですね。

各ヒーローについてもっと深掘りしたい方は公式サイトのヒーロー紹介ページ『Heroes of Rathe』を読んでみてください。

次回は販売中のカードセットの紹介をしていこうと思います。

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