メドックの格付けシャトーあれこれ②

二級のシャトーが14こあります

歴史のボリュームがすごいのでかいつまんでみました


サンテステフがふたつ


Chateau Cos d'Estournel

シャトー・コス・デストゥルネル

コス=小玉石という意味です

立地がお隣にあたる五級コス・ラボリィもコス仲間です

コスがついたらサンテステフ!覚えやすいです

この産地にしてはメルローが多めなせいか、エレガントで柔らかみがあり、華やかです



Chateau Montrose

シャトー・モンローズ

春になると丘一面がヒースという花が咲いてピンク色に染まるのでモンローズ=薔薇色の山という名前になったそうです

由来が可愛くて覚えやすいです

名前とは正反対の味わいで、タンニンが効いた引き締まったワインです


ポイヤックがふたつ

どちらもピションがつくので覚えやすいです


Chateau Pichon-Longueville Baron

シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン

ラトゥールと地続きで、男性的でしっかりした硬さを持ちます

ピションさんがロングヴィルさんの娘さんと結婚してこの家名になったそうです




Chateau-Pichon Longueville Comtesse de Lalande

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド

上記のピション・ロングヴィル・バロンのお家の娘さんがすぐ近くのラトゥールの持ち主さんの愛人になって土地を一部分け与えられできたシャトーです

バロンより柔らかみがあります


サンジュリアンが5つ

※レオヴィルとつくのが3つあるのでセットで覚えましょう

Chateau Leoville-Las Cases

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ

婚姻や相続などでマルゴー村の大地主さんのものでしたが、革命の時に国家に没収され、戻ってきた部分です

二級の筆頭、スーパーセカンドと呼ばれてます



Chateau Leoville-Poyferre

シャトー・レオヴィル・ポワフェレ

ラスカーズの持ち主の娘さんが相続して分かれたところです

スーパーセカンドと呼ばれるラスカーズより高い名声を誇っていた時期も!!


Chateau Leoville-Barton

シャトー・レオヴィル・バルトン

没収され国有財産になっていたラスカーズの一部をバルトンさんが買ってこの名前に

洗練されたワインです


Chateau Ducru-Beaucaillou

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ

美しい小石という意味です

本当に綺麗な色の小石がたくさんあるとか!



Chateau Gruaud-Larose

シャトー・グリュオー・ラローズ

優雅で力強いです

王のワイン、ワインの王とラベルに書かれています



マルゴー村を名乗るもの5つです


Chateau Durfort-Vivens

シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン

カベルネ率が高く、熟成後の伸びに期待できるワイン

たまに見かけると他の二級より安いので飲んでみるととっっても美味しくて値段に疑問を持ちます





Chateau Lascombes

シャトー・ラスコンブ

畑があちこちに点在しているからか特徴を見抜きにくく、評判悪めでしたが、有名なコンサルタントがついて名声を復活させています

それ以前の40年くらい前のヴィンテージのものをいただいたことがあるのですが、いい意味でボルドーらしくなく好ましかったので、その雰囲気残してほしかった気持ちもあります


※昔はひとつだった、フランス革命の時に分かれた二つのローザンがあります

Chateau Rauzan-Segla

シャトー・ローザン・セグラ

今はシャネルが所有してます

シャトーの管理を元ラトゥールの方に任せ、名声が上がりました




Chateau Rauzan-Gassies

シャトー・ローザン・ガシー

一時評判を落としていたようですが、10年くらい前から大復活!



※カントナック村にありマルゴーを名乗れるものがひとつ

Chateau Brane-Cantenac

シャトー・ブラーヌ・カントナック
ブラーヌ男爵が引き継いでこの名前になりました

小高い丘にあり、素晴らしい立地だそうです


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