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メドックの格付けシャトーのあれこれ①

メドックの格付け60シャトー+オーブリオンについては、いろんな意味で名前を覚えておいた方がいいと思います

もちろん格付けになってなくても美味しいワインはありますし、それだけではないのですが、もし格付けシャトーのワインなのに知らずに飲んでたらなんかもったいないじゃないですか!!(貧乏性ですみません…)

ちょっと定かではないですが、わたしはたぶん一口ずつならほとんど飲んだことがあるはず

記録するって大事ですね(涙)

まず格付けシャトーがある村についてです

ボルドーのメドック

というと、北側と南側に分かれます

格付けシャトーがある村は南側のオーメドックというくくりになるところ

ワインのラベルに書いていい村名は

①サンテステフ

②ポイヤック

③サンジュリアン

④リストラック

⑤ムーリ

⑥マルゴー 

格付けシャトーがあるのは①サンテステフ②ポイヤック③サンジュリアン⑥マルゴー の四つです

と言っても、例えば、マルゴー村の近くで一定の条件を満たせばマルゴーを名乗れるみたいなルールもあるので、「広域で考えたマルゴー村」という解釈でいいと思います

その村ごとのイメージを一言でまとめます

セパージュの比率やヴィンテージで印象変わるので、だいたいそんなかんじ!という捉え方でお願いします


①サンテステフ

堅くて芯がしっかり

②ポイヤック

格調高く芳香豊か

③サンジュリアン

均整がとれてバランスが良い

⑥マルゴー 

柔らかく優美、膨らみを感じる

番外編 オーブリオンがあるグラーヴ

硬さが取れて少し和らいだ印象


次は各シャトーごとにみていきましょう


第一級

まずはポイヤックが3つ

Chateau Lafite-Rothschild

シャトー・ラフィット・ロートシルト

素敵な逸話が多いシャトーです

ポンパドール夫人がコンティ公に対抗して愛飲したとか、デュバリー夫人もこればかり飲んでいたとか、若返りの水と言われたとか…

歴史は古く古すぎて最初のあたりが曖昧なのですが、セギュール家のブドウ王子も呼ばれた方が発展させ、ロートシルト家が安定させたというところです



Chateau Latour

シャトー・ラトゥール

塔(ラトゥール)という名前の由来は、海賊退治の要塞だったからなんですって

ここも、セギュール家のブドウ王子が名声を高めました

その後持ち主はてんてんと変わります

ラトゥールだけじゃないですけどね

メドックで初めてステンレスタンクを導入したり、最新の醸造技術は取り入れる派

モットーが

「今日の伝統は昨日の前進、今日の前進は明日の伝統」

なんですって

カッコいいです


Chateau Mouton-Rothschild

シャトー・ムートン・ロートシルト

1855年の格付け以降、唯一異例の一級入りをしたシャトー

「我一位たり得ず、されど二位たることを潔しとせず、われムートンなり」というモットーで、約100年後の1973年に一級に格付けされました

もちろんその当時も一級の力はあったのですが、ロートシルト家の成り立ちなどに反感があったから二級にされた説もあります(ラフィットはまだ持ち主がロートシルト家でありませんでした)

毎年変わるアーティスティックなエチケットが話題なります

ワインのシャトー元詰めを定番化させたのはムートンらしいですよ

それまではほとんどがボルドー市のネゴシアンが瓶詰めするのが慣例でした






次はマルゴー村にひとつ

Chateau Margaux

シャトー・マルゴー

ボルドーの女王的存在です

その名に相応しい城館で、写真でみるときれいでみとれます

戦争や疫病や持ち主が変わったりして名声を一時落としたこともあったようですが、良い持ち主さんの元で醸造所も畑も改良され、大復活したそうです



最後に、メドックじゃないのに一級に格付けされたシャトーについてです

場所はメドックから少し南、グラーヴ地方のペサック村です


Chateau Haut Brion

シャトー・オー・ブリオン

今飲んでいる高級ワインはオーブリオンがなかったらなかったかもしれません

今ではどこでもやっている澱引き、目減りの補填などを始めたり、居酒屋兼旅籠をやってみたりと、革新的でした

メドックのワインとは似ているようで違う印象を受けます

メドックみたいに華やかではないのですが、柔らかで上品なワインです


次回、二級以降のシャトーについてはもう少しショートにまとめることになりそうです(⌒-⌒; )


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