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一生産めない覚悟

先日不育症の検査を受けた。クリニックの壁に新聞記事の切り抜きが貼ってあり「不育症治療、8割は出産可能」と見出しが目に飛び込んできた。

じゃあ残りの2割は・・・?

ここまできたら覚悟しなければならない。周りの人は口を揃えて「まだ若いから大丈夫」と言うけれど、若いのに3年間も治療してできないのだから、むしろ深刻ではないか?

3月に流産したとき、妊娠で休会していた習い事を再開するため、やむを得ず流産したことを先生に伝えた。

すると意外にも、先生も過去不妊治療をしていたこと、旦那さんが治療に非協力的で離婚したこと、最終的に子どもを持てなかったことが発覚した。

子どもを持てない可能性は誰にでもあるんだ。

急に怖くなった。不育症の結果次第で、同じ運命を辿る可能性もある。(離婚の運命は辿らないとして)

覚悟を決めなくては。3年間不妊治療や流産と闘い続けて、この結果が節目になる。

でも、いずれにしても良い節目になるのは間違いない。

なにも要因がなければまた採卵から始めるし、

何か不育症の要因があり治療可能なら治療するし、

もう治療ではどうにもならないなら、地獄のような不妊治療と決別できる。

覚悟は決めた。

それにしても世の中の妊娠や出産は本当に奇跡だ。どれだけの人がそれを知っているのだろうか、と考えるときがある。少なくとも私は不妊治療するまで知らなかったから、おそらく色んなことを知らずに年を重ねていくんだろうな。

だから、偉そうに先輩風吹かせてる大人にだけはなりたくないな、と思った。


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