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ゆとりある暮らし

しばらく休職することにした。

3年間の不妊治療と二度の流産を経験すると、あるゆる手段をやり尽くし、いよいよ残された選択肢「仕事を休む」が有力になってくる。

そりゃそうだ。毎日自炊してジムに行って規則正しい生活をしよう!と思っても、朝から晩までミーティングがびっちり詰まった仕事の予定に合わせて生活しなければならない。

当然ながら妊娠には規則正しい生活が重要で、ストレスは多大なる影響を及ぼす。

自然妊娠できる人たちですら妊活中は食生活に気を遣うはずなのに、一方、不妊治療に勤しむ私はそれが仕事でできないことも多い。私は自分の仕事は大好きだけど、もちろん責任を伴い、ストレスを感じることもある。特に仕事と治療の両立は疲弊する。

このnoteに書いてあるように、仕事がなくなって別のストレスが現れる可能性はある。でも、残業時間を考えたら、身体的な疲れは確実に減るだろう。

しかも、休職という決められた期間であれば、別のストレスはそこまで深刻に起き得ないと思う。ありがたいことに、また戻れる場所があるから。職場のみなさんに感謝しかない。

ということで、休職に入ってから、ノーストレスの生活を送っている。

こんな能天気に生きているのはいつぶりだろう。いつも有給休暇を取っても業務が気になり、結局 心の底から休まることはなかった。でも、今は完全に仕事を引き継いで、気にすることはない。

なんて健やかな暮らしなんだろう!!!

毎朝起きてゆったりと植物に水をやる。花がら摘みをして、昼もちゃんとバランスの取れたご飯をつくり、公園に散歩して食材を買い、夕飯の料理をする。

ごく普通の暮らしが尊い。これが休職中の期間限定だからこそ、なおのこと尊い。

まあ今月末からは地獄の採卵手術がはじまるので、全然休まらないんだけどね・・・ああ嫌だ。それでも仕事がないだけで両立の心配はいらないし、ずいぶん気が楽だ。

今は束の間のゆとりを楽しむことにする。



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