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#9 『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建 / 東洋経済新報社 2010

ビジネスマンの大好きな
一橋の楠木建先生。

身近な信頼できる人が読んでいると聞くと
つい読んでみたくなる私。

うっ、大学の先生の御本はさすが
文字がぎっしりだぁー

なかなか読み進まないので
美容院に持ち込んで、パーマを当てながら
ゆっくり読みましたよ。


【読書メモ・感想】


優れた戦略には
流れるような独自のストーリーがある。

経営者が自身の事業の「ストーリー」を
ワクワクしながら語れるような面白さがある。

優良企業の事例をたくさん示しながら
一貫してそんな主張をされている本書。

  • 市場環境やトレンド

  • ターゲット・マーケットとしてどのセグメントをねらうか

  • どういう仕様の製品をどういうタイミングでリリースするか

  • プライシング、販売チャネル、プロモーション

  • 生産拠点、技術、組織体制、業績予想

これら戦略の構成要素がどのようにつながって全体としてどのように動き、その結果何が起こるのか。

そこにストーリーがあれば、戦略を作った人自身がストーリーに興奮し、面白がり、楽しそうに戦略を話してくれる。関わる人々を面白がらせ、興奮させ、動かす力になる。

ストーリーのない、ただのアクションリストの場合は、当事者がまず面白くない。そんな戦略を社内外の利害関係者が聞いても面白くないし、顧客が食いつくはずがない。

ただし、こうやったら優れた戦略を立てられる
という勝利の法則は、存在しない。


なるほどー
差別化とか強みの部分が
独立して存在しているわけではなくて
独自のストーリーの中で意味を持っているから
模倣が困難で、戦略として有効となる
と理解しました。

戦略は、要素の「組合せ」では生まれず
ストーリーのなかでの「順列」が
意味を持っているということも
事例で理解できました。

「シナジー」とか「相乗効果」って
とっても素敵な言葉だけど
戦略のなかで構成要素が配置される
順序があって、ストーリーが成り立たないと
実は幻なんですね。

要素だけポコポコ並べて
組み合わせでなにかいいこと起きるかも的な
幻の効果を期待させるようなそれ。
我が社でよく見るような。

問題は、他社の優れた「ストーリー」は
解説を読めばそれが理解てきでも
一部分を真似しても意味はないので
自社の戦略は自社で考えなくてはならない点。

楽をしようというのは、通用しないようです。

楠木先生はこの本について
「金返せとか日々あたたかい言葉をいただく」
と別のところで話されています。

言った人の気持ちは、少しわかる気が。
価格は2800円+税です。

でも、読み通した達成感と
読む前より賢くなれた気分は
お値段分くらいは得られました。

ではまた。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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