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アプリの男:続・11歳年下②

こちらの続き。

今思ってみても、反省ばかりだが、記録として書く。成仏させるためにも!

迎えたクリスマス当日。

まーなにがあってもいいように、てか絶対なんかあるだろうなーと大人な考えで、美しい下着を身につけた。

こう言ってしまうとやる気満々じゃん!て思われるかもだしそう思われても仕方ないのですが・・・。

備えあれば憂いなし、くらいの気持ちで準備してった。

少し良いワインとおつまみを買い、彼がお迎えに来てくれている駅に到着。

「なんとなく食べ物とか用意したけど、とりあえずケンタッキーいこっか」

うんうんうん、クリスマスにケンタッキーとか何十年ぶりだろ。学生気分で向かう。

途中ビールも買って、ついた彼の家は割と整っている家だった。

割と、というより、かなり。

ビシーっとしているわけではないけど、自然に落ち着く空間。さりげないおしゃれなインテリア。あーいいな、て思った。清潔。

とりあえずかんぱーい!して、ホームアローンみよ!ときゃっきゃする。

う、楽しい。

ケラケラ笑っていると

「ねえ、手繋いでもいい?」

きたきたきたー!

「いいよ」

「こないだ、別れ際に握手してくれたじゃん?俺すっごいとまどっちゃってごめん。」

あーやっぱり戸惑ってたんだ、確かに会ってその日に握手求める女、いないよね!笑。

「すごく手を繋ぎたいと思ってたの。けど会った初日だし、ヤリモクみたいに思われたくないし」

そっか、いろいろと考えていたのね。それは嬉しい。

しばらく手を繋いでると

「キスしてもいい?」

きたきたきたー!2

もうこうなったら45歳(当時)、覚悟を決めた←なんの覚悟?笑

「いいよ」

たどたどしい、初々しい感じのキス。

新鮮!!!

「キャサリンのキス、好き」

頭をなでる。ぎゅーってする。

「ありがとう」

そう言って彼は離れた。

「これ以上は、無理だ。抑えられる自信、ない。」

まあそうだよねー。

こっちもそうだよ。

そこからくっついたまま、ホームアローン最後までみた。

自制心すごいな、34歳。

45歳、襲っちゃいそうよ?笑

見終わって、またわいわいお話し。

「ねえ、もっかいキスしていい?」

いいに決まってるよ!


・・・とは言わなかったけど。
笑顔で、うん、と言った。

そこからは、甘い時間が続いた。

あー美しい下着にしてよかった。
備えあれば憂いなしだ!

その後、

「キャサリンはさ、俺のことどう思ってる?どうなりたいと思ってる?俺は付き合えたらいいなと思ってる」

・・・私も同じだよ。付き合ったら楽しそうだし。

でもどうしても伝えたかったことを口にした。

「私も同じ。けど、ひとつだけ聞きたいんだけど、将来子どもがほしい?だとしたら私と付き合うことはあなたにとってデメリットでしかない。少しでもそう思うなら、自分が望む将来を一緒に歩めそうな人にアプローチしたほうがいい」

・・・彼のプロフィールに「いつか子どもがほしい」とあったから。

彼のことが大好きだったけど、もう子どもは欲しくないと思っている(年齢的にも無理だ!)私と付き合うことは、彼の未来への希望を奪うことになる。

いや、彼のことを慮るだけではなく、私自身が傷つきたくなかったのだ。

磯野貴理子さんが、若い男性と結婚したのち、お相手が「やっぱり子どもがほしい」となり。、離婚したというニュースをとてもよく覚えている。

当時私は結婚していたし、恋する予定なんてなかったけど、でもなんだか「ああ、大人になるとただ好きなだけじゃダメな関係もあるのだなあ」と悲しく、切なくなったりしたものだ。

まさにそれだった。

楽しいから付き合ってみる、だけじゃだめなんだ。

「どうしてもほしいわけじゃないけど・・・」

彼の顔が曇った。

「私より若いっていったっていい大人だし、よく考えた方がいいよ。少しでも欲しいと思うなら。」

その後もいろいろ話したが、あまり覚えていない。

駅まで送ってくれて、別れ際

「じゃあ、結論でたら話してね」

といい、笑顔で別れた。

その後ラインでやりとりは続いたが、以前のようなテンポではなくなっていた。

彼なりにいろいろと考えたのだろう。

そうであってほしい。

ただのヤリモク上級者だったのかもしれないが、そうではなかったと信じたい。

とても、とても良い人だったから。

以上!








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